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隻眼の少女
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隻眼の少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 141~160 8/9ページ
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注:ただし、巫女ではありません!! あらすじ 古式ゆかしき装束を身にまとった少女探偵・御陵みかげ。 彼女の初舞台は因習深き寒村で発生した首切り連続殺人。 名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出すが。 感想 エグイ。しかも丁寧懇切にエグイ。 この表紙からして一つのトリック。 そんじょそこらの騙された、は目じゃありません。 美少女探偵、彼女に惹かれるワトソン。 ある種オーソドックスな話の型だと思います。 その分かりやすい誘導に乗って読み進めると・・・ やはり一筋縄ではいかない作者。 探偵という存在に揺さぶりをかけてきます。 あの有名な問題を上手くあしらって読者を困惑させ 最後には欄外からの複合技で読者を滅多打ちにします。 ワトソンの目を通して世界を眺めるしかない読者に この謎の難度は相当高いと思います。 今年の一位はだてじゃない。 感想 待ち過ぎて、存在を忘れてました | ||||
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期待しないで読んでそのとおりだった。何人かの方が書いているように、荒唐無稽。17歳の高校生が探偵気取りで捜査し、それを警察が黙認。どころか、さらに捜査会議にまで参加させる。捜査上の機密を次々少女に語る警察は、たまたま居合わせた男にも、少女の助手というふれこみだけで捜査情報を教えてしまう・・・。その少女を「名探偵」としてあがめる登場人物も異様だし、名探偵と思ってない登場人物も少女の捜査にはなぜか協力的。そんなわけのわからない人間に犯行当時のアリバイだとか動機に関係することとか聞かれて、誰が答えますか。さむけすら感じる人物描写だ(実際読んでいて、人物設定のあまりの荒唐無稽さに具合が悪くなった)マンガです。名探偵コナンとか金田一少年ものに慣れてしまった「エセ・ミステリーファン」なら面白がって読むのでしょうが。殺人の方法が、とか動機が、とか背景がとか、そんなことを論じる前の段階。小説としての評価がまったくできない。 | ||||
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期待しないで読んでそのとおりだった。 何人かの方が書いているように、荒唐無稽。 17歳の高校生が探偵気取りで捜査し、それを警察が黙認。どころか、さらに捜査会議にまで参加させる。 捜査上の機密を次々少女に語る警察は、たまたま居合わせた男にも、少女の助手というふれこみだけで捜査情報を教えてしまう・・・。 その少女を「名探偵」としてあがめる登場人物も異様だし、名探偵と思ってない登場人物も少女の捜査にはなぜか協力的。 そんなわけのわからない人間に犯行当時のアリバイだとか動機に関係することとか聞かれて、誰が答えますか。 さむけすら感じる人物描写だ(実際読んでいて、人物設定のあまりの荒唐無稽さに具合が悪くなった) マンガです。名探偵コナンとか金田一少年ものに慣れてしまった「エセ・ミステリーファン」なら面白がって読むのでしょうが。 殺人の方法が、とか動機が、とか背景がとか、そんなことを論じる前の段階。 小説としての評価がまったくできない。 | ||||
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温泉のある小さな村に訪れた静馬は、教祖様候補の少女が首を切られて殺され、事件を解決するために立ち上がった少女探偵みかげの助手をすることに。「蛍」もよかったけど、これまでの作風とは違うし。「貴族探偵」はイマイチだったし。でもこれは楽しめた。舞台設定は「鴉」に似ていますが、ずっと読みやすい。これまでの麻耶 雄嵩作品の集大成と言えるかもしれません。初めて麻耶 雄嵩作品を読んだ人は「なにこれ?」と思うことでしょう。向き不向きがあるかもしれないので、段階を踏んでから読むことをお勧めします。 | ||||
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温泉のある小さな村に訪れた静馬は、 教祖様候補の少女が首を切られて殺され、 事件を解決するために立ち上がった少女探偵みかげの助手をすることに。 「蛍」もよかったけど、これまでの作風とは違うし。 「貴族探偵」はイマイチだったし。 でもこれは楽しめた。 舞台設定は「鴉」に似ていますが、ずっと読みやすい。 これまでの麻耶 雄嵩作品の集大成と言えるかもしれません。 初めて麻耶 雄嵩作品を読んだ人は「なにこれ?」と思うことでしょう。 向き不向きがあるかもしれないので、段階を踏んでから読むことをお勧めします。 | ||||
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麻耶雄嵩氏は、ペンネームから感じられるオカルト感は全くない、どちらかというと本格系のミステリー作家、ただし少し外連味がある、というのが私の印象です。その麻耶氏による新しい名探偵と新たなミステリーシリーズの登場が本書です。本作は、美少女名探偵御陵みかげのデビュー作で、おそらく著者は彼女をシリーズ化していきたいと考えていると想像します。シリーズ化にふさわしい第一作と言えると思います。そして御陵みかげは十分に魅力的な探偵です。ちょっとやり過ぎの感は否めないのですが、たまにはこうした作風も面白いなと好意的に受け止められました。それは著者の筆力が優れていることによるかもしれません。謎解きの面白さももちろんですが、人物描写も活き活きとしていて、ありえない世界観ながらリアリティを感じる不思議な作品です。是非シリーズ化していただき、もう一度、真の(!)御陵みかげの活躍を見たいと思いました。 | ||||
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麻耶雄嵩氏は、ペンネームから感じられるオカルト感は全くない、どちらかというと本格系のミステリー作家、ただし少し外連味がある、というのが私の印象です。その麻耶氏による新しい名探偵と新たなミステリーシリーズの登場が本書です。 本作は、美少女名探偵御陵みかげのデビュー作で、おそらく著者は彼女をシリーズ化していきたいと考えていると想像します。シリーズ化にふさわしい第一作と言えると思います。そして御陵みかげは十分に魅力的な探偵です。 ちょっとやり過ぎの感は否めないのですが、たまにはこうした作風も面白いなと好意的に受け止められました。それは著者の筆力が優れていることによるかもしれません。謎解きの面白さももちろんですが、人物描写も活き活きとしていて、ありえない世界観ながらリアリティを感じる不思議な作品です。 是非シリーズ化していただき、もう一度、真の(!)御陵みかげの活躍を見たいと思いました。 | ||||
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まず、登場人物の組み合わせや序盤の展開から、「夏と冬の奏鳴曲」が頭をよぎりましたが、本作ではきちんと真相が説明されていて安心しました。 現実的か否かと言われれば、設定、動機、トリックなど、非現実的に思える点は多々あります。それでも、全体の構成を推理小説として評価すれば、優れた作品だと思います。 ただ、今作は2部構成なのですが、前半の1部がやや冗長に感じました。終わり良ければ全て良しと割り切ってしまえば、それまでかもしれませんが、全体の半分以上を占める1部が推理小説としての面白さに今ひとつ欠けることが本作の最大の難点かなと個人的には思います。 最後に明らかになる殺人トリックには確かに驚きました。そして、ちょっと笑えました。「一番「不整合」なのは犯人の能力と環境じゃないのか、何でもありか?」と。 色々と書きましたが、トリックの着眼点と構成力は期待を裏切らないものがありました。 | ||||
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まず、登場人物の組み合わせや序盤の展開から、「夏と冬の奏鳴曲」が頭をよぎりましたが、本作ではきちんと真相が説明されていて安心しました。 現実的か否かと言われれば、設定、動機、トリックなど、非現実的に思える点は多々あります。それでも、全体の構成を推理小説として評価すれば、優れた作品だと思います。 ただ、今作は2部構成なのですが、前半の1部がやや冗長に感じました。終わり良ければ全て良しと割り切ってしまえば、それまでかもしれませんが、全体の半分以上を占める1部が推理小説としての面白さに今ひとつ欠けることが本作の最大の難点かなと個人的には思います。 最後に明らかになる殺人トリックには確かに驚きました。そして、ちょっと笑えました。「一番「不整合」なのは犯人の能力と環境じゃないのか、何でもありか?」と。 色々と書きましたが、トリックの着眼点と構成力は期待を裏切らないものがありました。 | ||||
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想定や表紙絵を見ると「ツンデレ」「萌え」系のミステリと勘違いする方もいると思うけど、残念ながらそっち系ではない。 ダメ男の主人公が引き込まれ方のワトソン役となり、何人もの死体を生み出した末、事件解決。 その後のストーリーで、やられた。マトモなミステリだと思ったのだけど、やっぱりやってくれるよ。 「貴族探偵」は全くいただけない話だったけど、これはよい。 | ||||
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想定や表紙絵を見ると「ツンデレ」「萌え」系のミステリと勘違いする方もいると思うけど、残念ながらそっち系ではない。 ダメ男の主人公が引き込まれ方のワトソン役となり、何人もの死体を生み出した末、事件解決。 その後のストーリーで、やられた。マトモなミステリだと思ったのだけど、やっぱりやってくれるよ。 「貴族探偵」は全くいただけない話だったけど、これはよい。 | ||||
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古風な姿をした少女探偵にもえもえになる小説かと思ったら、後半、トンデモないどんでん返しの連続技にやられた。本格ミステリーファン必読。 | ||||
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古風な姿をした少女探偵にもえもえになる小説かと思ったら、後半、トンデモないどんでん返しの連続技にやられた。本格ミステリーファン必読。 | ||||
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先の方が書かれているとおり、リアリティが乏しいのが痛いです。そのため、物語の中に入り込めない。見たような登場人物設定と決まりきった会話。特に顔見知りの死に対する、あまりにも淡々としたリアクション。クールととらえる方もいらっしゃるかもしれませんが、私には病的に感じます。もっと茫然自失になってもおかしくないはずなのに。期待して購入しただけに残念です。 | ||||
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先の方が書かれているとおり、リアリティが乏しいのが痛いです。 そのため、物語の中に入り込めない。 見たような登場人物設定と決まりきった会話。 特に顔見知りの死に対する、あまりにも淡々としたリアクション。 クールととらえる方もいらっしゃるかもしれませんが、私には病的に感じます。 もっと茫然自失になってもおかしくないはずなのに。 期待して購入しただけに残念です。 | ||||
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この著者の作品はほかに知らない。カバー写真のビジュアルに目がいって、買ってみたものだ。都内の大きな書店を数箇所回った限りでは平積みの山が本書のみ低くなっていて、結構売れているらしい。 さて読後の感想だが、未成年の女の子が探偵という設定、古風な装束と隻眼(といってもカラーコンタクトを嵌めているだけらしいが)のギミックを除いたら、高い評価はできないと思うな。横溝正史の金田一シリーズのように戦前・戦後の混沌とした時代ならともかく、いかに因習残る山村の旧家が舞台とはいえ、現代の話だぞ。それにしては殺人の動機が無茶だろう。犯罪の手口も動機からして必然性に欠けるし、とにかくリアリティなさ過ぎ。殊更難しいトリックもなく、推理小説なり伝奇ミステリとしてはひどく凡庸な作品である。美少女探偵のキャラクターに幻惑されて、ちょっと無駄な買い物をしてしまったようだ。 | ||||
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この著者の作品はほかに知らない。カバー写真のビジュアルに目がいって、買ってみたものだ。都内の大きな書店を数箇所回った限りでは平積みの山が本書のみ低くなっていて、結構売れているらしい。 さて読後の感想だが、未成年の女の子が探偵という設定、古風な装束と隻眼(といってもカラーコンタクトを嵌めているだけらしいが)のギミックを除いたら、高い評価はできないと思うな。横溝正史の金田一シリーズのように戦前・戦後の混沌とした時代ならともかく、いかに因習残る山村の旧家が舞台とはいえ、現代の話だぞ。それにしては殺人の動機が無茶だろう。犯罪の手口も動機からして必然性に欠けるし、とにかくリアリティなさ過ぎ。殊更難しいトリックもなく、推理小説なり伝奇ミステリとしてはひどく凡庸な作品である。美少女探偵のキャラクターに幻惑されて、ちょっと無駄な買い物をしてしまったようだ。 | ||||
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萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。犯人は?動機は?その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?それとも連続殺人なのか?真相は? 著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。 本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。 …という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。 後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。そして怪作。傑作。今年度本ミス1位候補の作品ですね。 | ||||
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萌え巫女姿の探偵、訳ありで自殺願望ありのワトソン役の大学生が偶然(?)遭遇する古き信仰が残る旧家での連続首斬り殺人。犯人は?動機は?その18年後にまた同じ事件が発生!模倣犯か?それとも連続殺人なのか?真相は? 著者の作品及び文藝春秋からすると単なる正統派で終わるわけないと思いながら読んでいましたが、やはり後味の悪さは用意されていましたね。しかも従来の作品に勝るとも劣らない衝撃。 本格ミステリとして傑作のうちに完了出来るものを最後にひっくり返す、この読後の後味の悪さは毎回なんとも言えませんね、病みつきになります。 …という従来の作者の路線そのままであると了解してお読み下さい。巫女さん姿の萌えな表紙のみで判断すると後でしっぺ返しに合います。 後味の悪い結末がアナタを待っています、でも間違いなく本格。そして怪作。傑作。今年度本ミス1位候補の作品ですね。 | ||||
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異常だ。この作品に比べたら今までの麻耶の作品や数多あるミステリで探偵が騙ってきた推理など茶番だと思われるほどの圧倒的な完成度。恐らくミステリ作家なら誰もがこうした作品を一度は目指すだろうが、誰一人為し得なかった作品だろう。生半可な努力と思考力、発想だけではこの壮大な伽藍は築けまい。筆者が処女作「翼ある闇」以降ずっと問題にしてきた命題が漸く実を結んだようにも見える。この極点に達した麻耶雄嵩が、今後創作活動を続けていけるのかということだけが不安だ。 そして一読しただけでは私も気づかず恥ずかしい限りなのだが、この「問題」は単に事件の推理だけに適応されるのではなく動機を含めドラマ部分に密接に影響していることは間違いない。静馬の感情やエピローグでのみかげの行動だけでなく、そもそも2003年の犯人の動機すら…そうした視点で見ると全く違った様相が見えてくる。やはり異常な作品である。 とはいえ複雑で読者を突き放した作品ではないので、誰でもお気軽に手に取ってくれればいいと思う。ドライな探偵と死相漂うワトソンの軽妙な掛け合いや茶目っ気に溢れる文章は読んでいるだけでも頬が緩む。この作品に出逢えて、本当に良かったと思う。 | ||||
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