■スポンサードリンク


愛おしい骨



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
愛おしい骨 (創元推理文庫)

愛おしい骨の評価: 3.24/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.24pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
<<12
No.14:
(3pt)

まあまあですね

小さな町を舞台に、二十年前に起きた未解決殺人事件が、
また新たな事件を呼び起こすという物語。
小さな町の人びとの暮らしを柔らかい目線で
見つめたところはうまく描かれているのですが、
破綻気味のプロットがせっかくの
雰囲気を損なっていると思います。


愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.13:
(3pt)

悪くはないが・・・

他の方のレビューにもありますが、アメリカの田舎町の世界観を楽しむための本です。
私はわりと好きですが、小説、特にミステリとしての完成度は高いとは言えないでしょう。
陳腐な殺人が世界観を台無しにしてますし、恋愛描写もなんだかよく分からないし、テンポも悪く読みずらいです。
「クリスマスに少女は還る」レベルを期待すると、裏切られますよ〜
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.12:
(4pt)

緻密な構成力で、読み応え充分!

15歳だった弟ジョシュが森で行方不明になった!
森からひとりで戻ってきた兄オーレンは、当時17歳だった。彼は、20年ぶりに帰郷する。
それは、「何者かがジョシュの骨を毎晩ひとつずつ玄関先に置いてゆく。」という連絡を受けた
からだった。ジョシュの死に隠された衝撃の真実とは?

骨になって帰ってきたジョシュ。たくさんいる登場人物の誰もが、何らかの形で彼の死に関わって
いることが明らかになっていく・・・。心に屈折した思いを抱えている彼らひとりひとりの個性が、
実によく描かれている。「いったいどういう形で彼らはジョシュの死に関わっているのか?」
それが早く知りたくて、ページをめくる手が止まらなかった。そして、秘密が明らかになるにつれ、
驚きが波のように襲ってきた。バラバラだったピースが正確にはめ込まれ、やがて「真実」という
壮大な作品ができあがる。その緻密な構成力は読み手をうならせる。ラストへの持って行き方も
見事!人間の持つ弱さ、醜さなどをまざまざと見せつけられ、ほろ苦さや切なさも味わった。
登場人物が多く読むのにちょっと苦労したが、読み応え充分の満足感が味わえる作品だった。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.11:
(4pt)

悪くはない…けど

ひょっとしたら、これは翻訳の問題なのかも知れませんが、誰の視点なのか、主語が2、3行で変わるため混乱します。
登場人物も多く、前述の理由でするっと内容が入ってこないため、最初は非常に読みづらい。
愛情の物語…と思えば悪くないのですが、ミステリとしてはちょっと首をひねる出来かもしれません。

あと、個人的には妙なロマンス小説臭さが気になってしまいました。

と、ここまで辛口に述べましたが、全体としては悪くないと思います。
このミス1位…と思ってよむと「なんだよ」というがっかりはありますが、思いつきで手に取った本とすればまずますの良作では?
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.10:
(4pt)

ストーリーが秀逸

このミス1位ということで読んでみました。ミステリーとしては少し物足りないものも感じましたが、ストーリーとしては面白かった。ただ、あまり読みやすくないですね。それだけが残念です。最近デビューしたばかりの神崎和幸のデシートのほうが読みやすく、文章力も数段上だった。新人作家の神崎和幸でも、デシートぐらいのものが書けるのだから、オコンネルにはもっと上を目指してほしいです。でも愛おしい骨は面白かったと思います。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.9:
(1pt)

うーん

このミスに入っていたので期待してましたが私にとっては残念な感じです。ミステリーは謎解きも大事だと思いますが人物の描写も大事だと思ってます。人物に厚みが感じられませんし、最後も最初に合わせてこじつけた様な結構どうでもいい感じでした。また人が多すぎる上に厚みも無いのでこれ誰だっけ?といった感じで読みづらかったです。もうこの作家は買わないと思います。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.8:
(4pt)

勝手に映画でイメージ

書評は飛ばして。(笑) 勝手に映画でイメージしてみました。 タンゴのシーンは映画「セント・オブ・ウーマン」の名場面を連想。ブラボー。作者が楽しんで書いていた姿が目に浮かぶ。主人公とヒロインの関係、アメリカのツンデレに妙に気恥ずかしい思いもしながらも、ニヤけて読んでもうた。 フツーのオバサン風、が実は切れ者の州捜査官サリーは「ファーゴ」の妊娠中警察署長のイメージ。 家政婦ハンナ。「家政婦は見た!」……ウソ。カッコ良すぎ。シビれました。 図書館司書メイヴィス。「ミザリー」間違いない。 こう見ると女性はほぼ全員、強いか、美人か、その両方か、の小説なのね。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.7:
(2pt)

ぼくはだめでした

好みがあると思うのですが、途中で文章がとんだり、回想になったり、主語がわからなくなったりするタイプで、個人的にこのタイプは苦手です。このミス1位だったので購入したのですが、大賞にするなら、ある程度読みやすさも考えて。。。というところです。翻訳が大変だったと思うのですが、購入される方は、若干注意してください。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.6:
(4pt)

読み応え十分! 読んで損なし!

主人公のオーレンを始めとして、登場人物がことごとく個性的で魅力的。弟の失踪の鍵を握るオーレン自身が、失踪当時の状況を語らない点は違和感をおぼえるものの、緻密な構成は見事。大勢の登場人物がパズルのピースとなり、物語が進むに従って少しずつ組み合わさり、全体像が見えてくる。脇役も含め、この二十年間を通して失踪事件に無関係な人間は1人もいないといっていいのだが、後半になっても散漫になることなく、最後にしっかりまとめ上げる筆者の手腕にただただ驚嘆するばかりだ。また、英語については門外漢だが、職業として日本語に携わっている私の目から見ても翻訳者である務台夏子の筆力も確かである。 登場人物の中でもっとも魅力的なのはオーレンの家に古くから務める家政婦のハンナ。本当の名前も過去も不明なのだが、彼女が町の人々を動かして最終的に事件を解決に導く。小さな町を舞台にしているので続編は望めないが、元敏腕捜査官オーレンと家政婦ハンナのコンビで、難事件を解決していくミステリーを再び読んでみたいものだ。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.5:
(4pt)

読み応え十分! 読んで損なし!

主人公のオーレンを始めとして、登場人物がことごとく個性的で魅力的。弟の失踪の鍵を握るオーレン自身が、失踪当時の状況を語らない点は違和感をおぼえるものの、緻密な構成は見事。大勢の登場人物がパズルのピースとなり、物語が進むに従って少しずつ組み合わさり、全体像が見えてくる。脇役も含め、この二十年間を通して失踪事件に無関係な人間は1人もいないといっていいのだが、後半になっても散漫になることなく、最後にしっかりまとめ上げる筆者の手腕にただただ驚嘆するばかりだ。また、英語については門外漢だが、職業として日本語に携わっている私の目から見ても翻訳者である務台夏子の筆力も確かである。
 登場人物の中でもっとも魅力的なのはオーレンの家に古くから務める家政婦のハンナ。本当の名前も過去も不明なのだが、彼女が町の人々を動かして最終的に事件を解決に導く。小さな町を舞台にしているので続編は望めないが、元敏腕捜査官オーレンと家政婦ハンナのコンビで、難事件を解決していくミステリーを再び読んでみたいものだ。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.4:
(3pt)

これはミステリーではない。不思議の国のオーレーン

失踪した当時15歳の子供の撮った写真を20年間飾り続ける銀行と郵便局。黄色いロールスロイスで郵便局に行くゴシップ・ライター、定期的な霊媒師のショー、魔法使いみたいな家政婦、無能と言うより精神異常者的捜査手法を取る保安官、認知症気味の父親と、20年間一度も家に帰る気のなかった主人公。周囲の家を定点観察し続ける弁護士一家、誰も来ない図書館で身体作りに励む老女、十代の少年との逢瀬を楽しむ40代の女性(こんな子供がまともに成長するのか?)まだまだある、<不思議の国>のあまりリアリティの感じられない状況設定。そして奇妙な住民たちの奇妙な日常と、そうならざるを得なかった過去のまともな物語を楽しめないと駄目なんだろう。(弟の失踪の謎自体はさしたる衝撃も無いし、犯人ももともと怪しい人間が少ないのですぐ察しがつくし、動機も普通。)で、結局私はど真ん中の<駄目>で、読み終わって他の本にしておいたら良かった、と後悔している。まッ、ハマッタラたまらんと言う、本当に好き嫌いの分かれる本だと思いますので、注意してください。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.3:
(4pt)

20年前の謎に秘められた町の人々

キャロル・オコンネル女史が、クールなニューヨーク市警女性刑事キャシー・マロリーをヒロインとするシリーズから離れて『クリスマスに少女は還る』(’98年)以来10年ぶりに発表したノン・シリーズ作品。
合衆国陸軍犯罪捜査部下級准将オーレン・ホッブズ37才は、家政婦に請われて、職を辞し、20年ぶりに故郷カリフォルニア州北西部の広大な森に隣接した小さな町コヴェントリーに帰還する。そこでは20年前に事件があった。当時17才のオーレンと15才の弟ジョシュアが森へ行き、そのまま弟は行方不明に。そして今、ホッブス家の玄関先に毎夜、ジョシュアのものと思しき骨がひとつずつ置かれ続けていた。それに混ざって別人の骨が発見されるに及んで、オーレンは保安官の要請で20年前の謎の捜査を始める。
彼は、まるで時間が止まったような、俗世と隔絶されたこのスモール・タウンのひとびとを訪れるのだが、みんなどこかしら不可思議であった。母が交通事故で亡くなった、オーレン3才の時以来ホッブス家に居座った正体不明の家政婦ハンナ。偏執的なまでに家を昔のままに保ち、かつての愛犬を剥製にして、夜驚症で不可解な行動をとる元判事の父。幼女の頃から寄宿学校に入れられ、母親に捨てられたと思っている鳥類学者。アルコール中毒で自宅の塔に半ば軟禁されているその母親。すべてを奪われ障害者として大邸宅に隠棲する元天才児にして元警官の大学客員講師。文壇で芽が出ず、ゴシップ・ライターと成り下がった小説家。森のコテージで降霊会を催すホテルの女主人。誰も寄り付かない図書館で司書を勤める巨漢の婦人。無能呼ばわりされる保安官。個性的な中年女性の州捜査官。
果たしてジョシュアはどうしてしまったのか。誰が何のために彼の骨をホッブス家の玄関先に置き続けたのか。一緒に置かれたジョシュアとは別人の骨は。一体20年前に何があったのか。そして悲劇的な結末。
本書はこういった謎解きの興趣もさることながら、ミステリーと呼ぶのはいささか雰囲気の異なる、神秘的なものさえ漂う、一種の閉鎖された小さな町の人々の深い痛みを余すことなく描いた物語である。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.2:
(5pt)

キャロル・オコンネルが帰ってきた!

キャロル・オコンネルの作品としては2005年のマロリー・シリーズ『魔術師の夜』以来の登場です。1999年のノンシリーズとしては『クリスマスに少女は還る』以来。カリフォルニアの田舎町コヴェントリーが舞台。オーレンが故郷に帰ってくる。その家には弟の骨が届けられる…。マッキャモンの小説を思い出させるような不思議なアメリカがそこにあり、登場人物がそれぞれに実に興味深いものとなっています。それらが時代を越えて絡み合う。「コヴェントリーでは誰も図書館には行かない…」といった言葉なども、読み手をひきつけていきます。不思議の国アメリカの田舎町の世界にぐいぐいと引きずり込まれる楽しさは格別。この本で初めてキャロル・オコンネルに出会った人は、『クリスマス…』とマロリー・シリーズも是非。そして創元推理文庫にはマロリー・シリーズの続編を早くとお願いしたいものです。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121
No.1:
(5pt)

骨身に染みる一作

『魔術師の夜』以来のキャロル・オコンネル翻訳新作。
故郷の田舎町に20年ぶりに帰郷した元陸軍捜査官が自身も深く関わる弟の死の真相に迫る中で、周囲の人々の隠された側面が次第に明らかに…という筋立てはシンプルで目新しいものではありません。
それでもページを繰る手が止まらないのは、誰も彼もが一筋縄ではいかない登場人物たちの魅力によるもの。
真犯人捜しのミステリーとしてはほとんど破綻しているとも言える展開ですが、この人間模様の描写はやはりミステリー仕立ての設定があってこそかもしれません。
この作者らしい皮肉とブラックユーモア、ある意味、おとぎ話めいた雰囲気は健在で、これが読者の好き嫌いが分かれるところだと思いますが、ノン・シリーズ前作『クリスマスに少女は還る』に感動した人には、ぜひお勧めしたい。
読者それぞれの骨身に染みるような一文に必ず出逢えます。
愛おしい骨 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:愛おしい骨 (創元推理文庫)より
4488195121

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!