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ウロボロスの偽書
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【この小説が収録されている参考書籍】
ウロボロスの偽書の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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竹本氏がカルト作品の匣の中の失楽に続いて90年代初頭に再びアンチミステリの大作に挑んだ作品。 とは言っても難解というワケではなく、芸者のユーモアミステリーと作者視点の連載ストーリーと謎の殺人鬼の手記が交互に展開し、それらが最後には入り乱れて真相はいかにというもので、プロレス小話や実在のミステリー作家やSF作家が登場したりと、アンチミステリーというよりは楽屋落ちバカミステリーと言った方がいいかもしれない。 まあ、普通のミステリーファンが読むとトリックらしいトリックもないので、何だこれはと思う人も多いだろう。 言われているほどは傑作とも思えないが、まあこういうのもたまにはいいかという感じ。 | ||||
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皆さんのレビューは、ケチョンケチョンに書いてありますね。 推理小説的に見れば、トリックは、とんでもないし、面白くないのですが、SF的に見れば、かなり面白い展開ではないかと思うんです。ある意味で、「匣の中の失楽」を超えているのではないかと思います。 | ||||
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いきあたりばったりで書いたんだろうなぁ~というのが手に取るように分かる作品でした。 十回目あたりでラストを予想したんです。 その小説世界の”現実”とされる、竹本(とその周囲)こそ小説世界の人物で それは”酉っ九の書いたウロボロス”におけるフィクションであった・・・ なーんてメビウスの輪の様な返しがあるかと考えたのですが・・・。 こっちの方が面白くないですか?← あと、酉っ九が座敷で殺めた3人は、高校生の時に自分を襲った3人であったのかと考えたけど 一切そんな事もなく。 コンちゃんて、猪口奴じゃなくて、まり数の方だよなぁ・・・って点もずっと納得出来ず。 まぁいきあたりばったりですもんね。 | ||||
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「匣の中の失楽」は作者のデビュー作にして代表作だが、その後これといった作品を出せないでいた。作者はどうしても同書のような作品をもう一度という願いを込めて本作を書いた由。だが、結果は無残な失敗だったと思う。 作品中の情緒的な場面は連城氏に書いてもらったら(作者の妻の声)というような楽屋落ちがあったり、「匣の中の失楽」における作中作を思わせる、何時の間にかPC中の電子ファイルに別人が書き込みをしたりと言った趣向があるが、作者が面白がっているだけで、読んでいる方は退屈だ。作品を支える構想がないのである。特に後者の趣向を自ら「竹本マジック」と呼ぶ能天気さには呆れる他はない。 結局、「匣の中の失楽」に迫ったのはページ数だけであり、柳の下にドジョウは二匹いないことを自ら証明した作品。 | ||||
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とっても実験的な作品。メタをとことん突き詰めた作品。構造的にはハコの中の失楽と同じようなものだが、メタというものをしっかり踏襲し、作者と小説の関係を新たな関係としてとらえようとした作品。 その試みは面白いのだが、いかんせん、話じたいに魅力はない。本格ミステリファン以外が読んだらとってもつまらなく感じるでしょう。 てゆうか、ところどころ出てくる。数学的小話が面白かった。 | ||||
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「匣の中の失楽」の、複雑に入り乱れる世界を行ったりきたりするという手法を踏襲した作品です。謎解きとかそういう話ではないと思いました。この作品が紡ぐ世界に浸るのがよい読み方のような気がします。 | ||||
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話題のミステリ作家竹本健二の大大異色作。小説の中には3つの世界が同時に存在しており、時折はお互いにくっついたり離れたりする中で小説はひとつのストーリーをつむいでいく。なぞを解くことがメインではなく、この異様な世界に身を横たえて楽しむことこそが読書の快楽。。 | ||||
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メタテクストという言葉をご存じですか?メタ、というのは「上」という意味でメタテクストとはつまり、テクストを越えたテクスト、というものです。具体的には作品の中でその作品より上の次元のことが文中に出てきたりするときにその文章をメタテクストと呼びます。ミステリーに関するミステリーもまたメタミステリーと呼ばれます。この作品では作者、読者、登場人物が一つの平面上で出会ったり擦れ違ったりと、恐らくかなり不思議な読書世界を実験的に展開しています。作品の出来映えはいまいちですが、意欲的な実験は素晴らしいです。 | ||||
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