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キングの死



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【この小説が収録されている参考書籍】
キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

キングの死の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ここまでファザコンの弁護士も珍しい

アメリカ・ミステリー界に不動の地位を築いているジョン・ハートのデビュー作。若き弁護士が偉大な弁護士だった父の殺害を機に家族との関係、自分の生き方を直視し、父の死の謎を解きながら人生を再生する家族物語ミステリーである。
失踪してから18ヶ月後、辣腕弁護士として知られていた父・エズラの射殺死体が発見された。エズラの一人息子で弁護士のワークは父の死には動揺しなかったものの、父との折り合いが悪かった妹のジーンが犯人だと直感し、精神状態が悪いジーンが逮捕・投獄されることに大きな不安を抱く。たった一人残された家族であり、最愛の妹であるジーンを守るためなら自分が身代わりになってでもと決心するワークだったが、ワークに莫大な遺産を残すというエズラの遺言が明らかになると警察はワークを最重要容疑者と目するようになる…。
ワークに疑いの目を向ける警察の捜査と、ジーンを守りながら真相を探るワークの独自の調査が絡み合いながら徐々に真相が明らかにされる犯人探しがストーリーの本筋。だが、それ以上にエズラ、ワーク、ジーンの家族関係、とりわけ偉大な父親とその影響下から逃れられない息子の息苦しいまでの切なさが大きな比重を占めている。犯人探しはそれなりに面白いのだが、親子・家族の物語が重くて、ジョン・ハートはやはり家族物語の作家だと再認識した。
ファザコンの若者の再生物語として読むことをオススメする。

iisan
927253Y1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジョンハート氏の魅力って、何だろう

「川は静かに流れ」からジョンハート氏のファンです。
一番最初に読んだ本の感想でも触れましたが、ジョンハート氏の魅力って、何だろうと考えてみました。
人の持つ「闇」が結構深いという点ではないでしょうか。
誰でもそこそこの?「闇」は持っているのでしょうが、彼が描く登場人物の「闇」が深くて
そこから目が離せなくなる?闇さえも魅力的に思えてしまう。
「キングの死」よりも「ラストチャイルド」の方が好みですが(再読したいぐらい)この小説もなかなか重厚で良かったです。

ももか
3UKDKR1P

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