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地の告発



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【この小説が収録されている参考書籍】
地の告発 (創元推理文庫)

地の告発の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シェットランド諸島シリーズ七作目、今までと比べると物足りないかな~

及第点はあると思うのです。
ですが、今までシェットランド諸島シリーズを楽しみに読んできたものとしては、やはり物足りなさは否めません。

この点がシリーズ化の残念なところだと思います。
一作一作をその都度ワクワクしながら読んでゆく・・・面白くて当たり前。
つまらないと感じたら、作者の腕が落ちたな〜などと勝手に思ってしまう。
次に期待しています、きっと八作目は面白いものになると信じてます。


ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

濃密な人間関係に紛れる小さな嘘の痛み

イギリスの最北、シェトランド諸島を舞台にしたジミー・ペレス警部が主人公のシリーズの第7作。先の四部作「シェトランド四重奏」に続く新シリーズ四部作の第3作である。
ペレス警部と浅からぬ因縁のあった老人の葬儀の最中に長雨による地滑りが発生し、被害を確認していたペレス警部は土砂に流された空き家で女性の死体を発見した。身元不明の死体を検視すると地滑りの前に絞殺されていたことが判明し、警察は身元の確認と犯人捜しを並行して進めることになった。わずかな遺留品を基にした身元捜しは遅々として進まず、しかも死んだ女性の行動を調べていくとプロセスは、シェトランドの住民家族のプライバシーを暴くことになり、さらに第二の殺人事件につながってきた……。
物語の主題は、スコットランドから遠く離れた小さな島々の濃密な人間関係と、そこに隠されていた人間だれしも覚えがある小さな秘密、些細な嘘が巻き起こすドラマである。殺人事件の解明もきちんと進められるのだが、そちらはあくまでもサブ・テーマで、主人公・ペレス警部をはじめとする登場人物たちの悩みや苦悩から生まれるヒューマンドラマが主役と言える。さらに、舞台となるシェトランド諸島の特異な風土も読みどころである。
警察官が主役で地道な捜査の積み重ねで事件を解決するオーソドックスな警察小説のファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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