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首無館の殺人



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首無館の殺人

首無館の殺人の評価: 4.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

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No.1:
(4pt)

首無館の殺人の感想

表紙の雰囲気とタイトルは抜群に良いです。世のミステリ好き読者を釣り上げる事間違いなし!と感じます。
中身は、、、好みの問題でちょっと名前負けしている気がしました。
読後に知りましたが本書は『使用人探偵シズカシリーズ』2作目でした。シリーズという事はあえて隠している気がします。知らずに本書から読んでも問題ありません。

切断される首の謎というのはミステリのテーマとして興味津々でした。
定番の首切り理由の数々を挙げながら何処に着地するのかがミステリとして楽しめました。
探偵役のシズカはアクが強く、犯人が首を切りたいなら首が切れないように対策しましょうとか、身元を隠すのが目的なら予め皆の顔を潰して犯人を困らせましょう、という具合に、ぶっ飛んだ発言をするのが面白い。あえての極論を提示しているのはわかります。既存の首無しミステリとは違った個性を感じました。
本書の特徴として感じたのは、犯行現場から真実をロジカルに解決するのではなく、犯人の次の手を予想し、対策したり犯人を挑発したりする点。この探偵は連続殺人を前提に話を進めており、場違いな傍観者をとても感じました。その為、読んでいて館の連続殺人にドキドキするような緊迫感はなく、他人事に感じる作品で惹きこまれませんでした。

真相の首無しテーマについては面白い所を突いてきて良かったのですが、そこに至るまでの全体像が把握し辛いのが難点。場景や登場人物が分り辛い為、もう少し読みやすくする為に、館の見取り図と登場人物一覧は欲しかったです。また、舞台となる1800年代に合わせてか、回復⇒恢復 という具合に難しい漢字を使い、人物名も読み辛くなっています。ページ後半では慣れかもしれませんが現代語に感じる為、序盤の読み辛さが緩和されて内容の把握がしやすければ、もっと作品に惹き込まれると思いました。
過去に著者の『月光蝶』を読んでおりますが、その時の読みやすさが本書では感じられなかったのが残念でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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