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(短編集)

怪談のテープ起こし



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【この小説が収録されている参考書籍】
怪談のテープ起こし
怪談のテープ起こし (集英社文庫)

怪談のテープ起こしの評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

読みやすい

全体像に共通点があるが、基本短編なので読みやすい。
タイトルにも使われているテープ起こしは、話の筋だけでも気味が悪く読み進めたいような、本を閉じたくなるような気分を久々に味わった。
ホラーが好きな友人にはオススメしやすい。

▼以下、ネタバレ感想

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まめ
8SLBJC0D
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「怪談のテープ起こし」の感想

短編の間に、「序章」「幕間(一)」「幕間(二)」「終章」と入って居ます。
ここでは、作者・三津田信三と、『怪談のテープ起こし』の連載を担当した女性編集者・時任美南海が登場します。

「自殺する間際に、家族や友人や世間に向けて、カセットテープにメッセージを吹き込む人が、たまにいる。それを集めて原稿に起こせればと・・・」と言う事で、三津田信三の手に渡った取材テープ。
その怪談話を収録した取材テープを三津田信三から借りた編集者の時任は、作者・三津田信三の執筆のヒントになるからとテープ起こしを始めます。
しかし、その彼女に、次第に異変が・・・。
この幕間(まくあい)がなかなかユニークで、良く出来ています。

一つ一つの短編も、それなりに面白いですが、作者と編集者との絡みを、短編の間に挟むことで、一つの長編を読んでいるような気分になりました。
また、この本に収められた6つの短編は、どれも作家・三津田信三が取材したり、自分で体験したりした話をもとに執筆されている(と言う事になっている)ので、この編集者との会話の部分は、ひょっとすると実話なのでは・・・といった感じを読者に与えるという効果もあります。

三津田信三のホラーの中には、それなりにミステリーとしても読み解ける話が多いのですが、今回は、全くオチのない話しになって居ます。(と言う事で、各短編の感想は、省略させて戴きます)
良く出来た話なので、興味深く読み進めることは出来ますが、読み終えた後は、なぜか背筋が寒くなってくる・・・、そんな話が詰まった短編集です。
オススメします。

トラ
WFY887SY

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