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図書館の殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
図書館の殺人
図書館の殺人 (創元推理文庫)

図書館の殺人の評価: 6.00/10点 レビュー 5件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(4pt)

図書館の殺人の感想

前作もだったが、フーダニットに集約し過ぎて、動機やら犯人の行動に違和感を覚えた。
トイレへ向かった理由は、向かう道中で生じるリスクと相反していて余り納得出来ず、トイレでの行動については、さもありなんって感じ。

動機に関してもこんなおざなりでは、意外性を狙っただけの犯人に思えてしまうので残念。

エーカー
NWKWLAAY
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

犯人の動機に全く納得行かない作品

ネタバレ情報かもしれませんが、むしろまだ読んでいない人にこそ、過度な期待をさせないために明言したいと思います。
この作品は過去読んだミステリの中で最も犯人の動機に納得行かない作品でした。

消去法ロジックを楽しむ作品だから動機について云々言ってはいけないという評者の方もいらっしゃいますが、そうであっても動機って重要です。

世の中には池田小襲撃事件や秋葉原通り魔事件などの動機がよくわからない事件が有りますが、それでも異常心理として何とか理解しようとはできるものです。この作品の事件の動機は理解への努力さえ叶わないものなのです。



b_hunter
ZYQHJUNP
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

図書館の殺人の感想

平成のエラリークイーンと呼ばれる作者だけあって、主人公の探偵に、徹底的に論理的に推理させる訳ですが、個人的に凄く気に入っているシリーズであります。
1つの「物」に着目して、そこを起点にして、推理を展開するというお決まりのパターンですが、今回はダイイングメッセージという決定的な物証がありながら、それを脇に追いやっての・・・ですから、これまでのシリーズの1つ上を行った、という点で好印象。
また、「図書館の殺人」において、凶器が本、ダイイングメッセージも本、そして事件の重要な要素としても本が絡んでくる、なんていう小洒落たところは、3作目にして格段に・・・という、これも好印象。

しかし、
「動機が弱い」っていうレビューが散見されますね。
「弱い」というより「不自然」と言った方がいいでしょうか。
この手の論理づくめで犯人を突き詰めていくタイプの作品の場合、まずはWHOでWHYは後付でも(ある程度)いいのではないかとは思うのです。
前作「水族館の殺人」でもこれは感じていました。
ただ、今作はちょっと突飛過ぎますかね。
意外な真相で無理矢理読み手を驚かそうとしなくてもいいと思いますけどね。
また、ロジック重視の作品にありがちな、主観による他の選択肢の軽視も、ちょっと目立ちましたかね。
髪が長い、視力が弱いなんてのは納得できるんですけど、「髪に血が付いたのでトイレで処理する(のは当たり前)」なんてのも正直どうなんでしょうか。

何かサイドストーリーの方もどんどん膨らんでいきますね。
必要かな?

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

図書館の殺人の感想

裏染天馬シリーズ長編第3弾。
いやー面白かったです。ロジカルな推理と犯人が明かされるシーンはお見事でやられました。
好みなのもありますが、シリーズ通して外れが無いのが嬉しい。

学園ミステリとして登場人物が増えてきました。なので人物を把握する上で、本作単体で楽しむのはちょっと難しく、1作目ぐらいは事前に読書してあると良いです。

ロジカルな推理を得意とした本格ミステリでありつつ、学園風のドタバタや笑いも交えているのは楽しいです。今回はクスっとする所が多かったです。序盤、学園内での裏染登場シーンで颯爽と推理を披露するも、女子生徒に「女の子の靴からそこまで考えるなんて変態みたい!」と突っ込まれるのは裏染のキャラクター性がはっきりしているからですね。よい探偵役です。金田一少年系といえばそうですが、アニメネタで現代風にアレンジされているのがいい感じ。

さて、事件は図書館での殺人。そんな所で事件起こさないでよ。とか、科学捜査をすれば直ぐに解決してしまうのでは。。。とか思う所がありますが、そういうのは気にしないで楽しむ作品です。現場の手がかりから論理的に事件の真相を導く様。探偵の奇怪な行動も、あとあと納得と驚きに変わる刺激。こういうのがいいんです。

一見、地味な殺人事件なのですが、推理パートで面白く読ませちゃう作品は凄いなと思います。
裏染の過去もでてきて日常パートも充実してきました。次回作も楽しみです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

図書館の殺人の感想

三作目でもありこれまでのキャラクターが一層際立って描かれるようになっていて楽しめます。適材適所のポジションにいるキャラクター達や天馬と袴田妹の関係の進展?などを絡めながらいつものように
殺人事件の犯人を天馬が論理で指摘する内容です。断っておきますが動機を云ってはいけません。天馬の謎解きのロジックを楽しむのがこの本の面白さです。消えた本にも犯人にとっては危うい意味があって
隠された一つの真相という役割と犯人寄りの立場で見れば重要な小道具になるように計算されています。ダイイングメッセージってそんなものを今時?という感じですがミスリードの材料にしても最後まで
引っ張ってあのオチは中々上手いと思います。普通、人通りの少ない裏通りで殺人があった場合警察の初動捜査は被害者の私生活を調べてあらゆる可能性を視野にいれた捜査を余儀なくされるでしょう。通り魔、会社の同僚や友人関係のトラブル、金銭のもつれ、恋愛関係のもつれ、本人は意図しなくても深い恨みを買っていたとか、捜査対象を絞り込むまで広範囲に調べるでしょう。ミステリ好きならこの程度の想像が出来るのですがそんなに大きく間違ってはいないと思います。しかし、現場は図書館です。それも閉まった夜間の犯行なので無差別の通り魔の仕業で起きた事件ではないとある程度確信はできます。となると容疑者は被害者の身辺に居る人物となります。この点を踏まえて余計な方向に神経を配らずに現場の様子から導かれる論理で天馬が犯人に迫っていく様子を描くのがこの著者のウリであり平成のクイーンと(誰が言ったのか)呼ばれる所以であります。キッチリと祖語のないように計算されて書かれているのは流石というところです。この謎解きの部分が楽しみで読んでいるのですから。
世界観は多少漫画チックではありますが天馬の知られざる部分が柚乃の調べで少しづつ明らかになっていくようでこの後にもその設定で書かれていくのかと楽しみです。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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