迫りくる自分
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ノン・シリーズのミステリ。まあ、サスペンスといったところか。 謎の事件に巻き込まれ、必死の逃亡生活を送ることになった主人公が、わけのわからないまま真相に迫ろうとあがくものの、というストーリーだ。 従来の似鳥作品とは、かなり味わいが異なる一作。 しかし、これはこれで楽しめた。 ちょっと魅力的だけど、やっぱりかなり変な女性も登場する。 | ||||
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自身とそっくりな男との出会いに事を発する冤罪と逃亡劇は,絡みつくような不快感と, そんな理不尽にもがく主人公の姿,その緊張感や焦燥感に序盤からグッと引き込まれます. ただ,読む側からすれば,真犯人や冤罪を晴らすであろう最後は予想がつく物語だけに, どう着地させるのかに意識が向くわけですが,安っぽい独り語りによる説明に次ぐ説明や, 都合の良さが目立つ過去と真相の繋がりに,中盤以降はその勢いが衰えていくのを感じます. また,主人公を支え,助ける女性の恐ろしいまでの優秀さや冷静さへの裏付けがなく, ただの変わり者はおろか,話をうまく回すためだけの『便利屋』で終わった感は否めず, その行動原理にしても,それらしいことを言ってはいるものの,曖昧な印象は拭えません. このほか,作風らしい欄外での注釈も,私見が入るメタ的な面に好き嫌いが出そうで, よりによって締めにそれを置いたことも,余韻を台無しにしてしまっているようで残念. 加えて,『文庫版あとがき』での様子も,ファンでない人には『厳しい』かもしれません. | ||||
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作者の個性の一つであるユーモラスな要素は希薄な作品。一卵性双生児でもない赤の他人なのに「自分に瓜二つの男」にあってから不審な出来事起きて、ついに同僚女性への強姦未遂の容疑者になってしまう主人公。警察の捜査網をかいくぐり、逃走を続けるという話。最後は謎が解き明かされる。 読みやすく、話に引き込まれ、楽しめた。 強姦の罪で指名手配をするだろうかとか、決して裕福ではないサラリーマンの主人公が逃走資金が潤沢にあったり、警察の初動捜査は軽率ではないかなどリアリティが犠牲になっている部分で星一つ減。 | ||||
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似鳥鶏さんの作品は、適度な緊張感とユーモラスさが同居する読み易い文章で構成され、結末の意外性もミステリーならではの完成度があると評価しています。各場面や人物の心象描写が映像的なのも特徴的だと思います。 本作は読み易さ、軽快な展開、登場人物の描き方などどれを取っても似鳥さんらしい良さに溢れていると思います。 自分にそっくりな他人と出会う、それが過去の事件と繋がって、主人公は次第に追い詰められていきます。 読み始めると最後まで一気に読ませてしまうだけの迫力がありました。 怪我をする場面ではその痛さまで文字から伝わってきました。 但し、1点において、評価を星5ではなく3にした理由があります。 結末に至る事件の真相が序盤に読めてしまうのです。 サスペンスものであり、純粋に謎を解くミステリものとは違うだけの事かも知れませんが、ファンとしては残念の一言に尽きます。 サスペンスがお好きな方にはおすすめの一冊ではないでしょうか。 また、読後が爽やかであったことを付け加えておきます。 | ||||
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