結構昔に読んだので楽しませてもらいましたし読後もモヤモヤさせられました。改めて読み返すとちゃんと伏線にも気付きやすい感じも良かった印象。ちょっと分厚めですが読みやすかった。でもちょっと地味に感じる所があありました。

ただ思い入れがあるので個人的にはかなり好印象です

▼以下、ネタバレ感想

読みやすい。
続きが気になるミステリーであることは確か。
賛否両論はあるだろう作品。
全体的に読みやすいし、ストレスはほとんどなく物語が進んでいき、どんどん引き込まれるのも確か。
しかし、少し薄い気がする。。。
特に主人公の小暮とコンビの名島、女社長の杖村以外の登場人物が薄っぺらすぎる。魅力を感じない。。。
面白い作品であることは間違い無いのだが登場人物が割といる割には個々に魅力が少なすぎる。


▼以下、ネタバレ感想

いやはや、読み終わって2度読みしてしまいました。
書かれた年代は、ガラケーのiモードが使われだした時代ですね。
当時の女子高生たちの生態が懐かしい。
ストーリーは、良くあるような猟奇犯罪だが、飽きさせない。
後半は完全に一気読みです。
殺人犯に迫る過程が、この小説の読みどころなんですが、事件解決と思いきや、なんと最後に､､､

▼以下、ネタバレ感想

どんでん返しの話を全く知らずに読んだので、確かに最後の1行は「えっ」と思いました。

▼以下、ネタバレ感想

「ふーん、これで終わりか」っと思ってからのあのどんでん返しは考えてなかったので八点！

▼以下、ネタバレ感想

面白いんだけど、何か物足りない。
犯行の動機なのか、犯人の意外性なのか、はたまた私の読み方が悪いのか。
まぁそれでも面白いからいいんだけどね。
もうひとひねり欲しかったという感想。

点と点を繋いで線になるプロセスが巧い作品でした。

著者初読み。前から気になっていてやっと読めましたが、素晴らしかったです。本作発表から15年後の今年、著者は直木賞作家となりました。当時から才能は溢れてます、面白い本読みたい方は是非。後はネタバレにて。

▼以下、ネタバレ感想

隠れた名作！

噂や口コミが社会に及ぼす影響やその怖さを描いた作品です。
学校や地域社会といった範囲にとどまらず、今や企業や国家の戦略としてさえ存在しているという事。
そして、そこに人為的な操作が介在している事に対しても不思議だと思っていないのですが、騙されていないと思っている自分がいる。
騙されていたとしても、自分がそれでハッピーなら問題ないのかも知れないですが・・・
あの東京五輪エンブレム問題にしても、あの不祥事を連発するハンバーガチェーンにしても、さてさて事実なのか虚偽なのか、人為的なことが働いているのか違うのか・・・疑いだすときりがないですね。
操作した側が結局その噂により消されるというこの作品の結末。
たかが「噂」、しかし発動したら最早人間の力では止められない強大な力というか津波のごとく全てを飲み込んでしまう怖さを感じました。


▼以下、ネタバレ感想

▼以下、ネタバレ感想

登場する刑事コンビが非常に良かった。
ストーリーもスピーディで読みやすいです。

▼以下、ネタバレ感想

タイトルどおり物語の中心に噂があります。
ステルスマーケティングなどの戦略や広告業界の様々な裏事情にも触れられており、興味深く読めました。
最後に仕掛けがあるのですが、それに気づくと気づかないとで作品に対する評価が変わると思います。
ジャンルに囚われずいろいろな作品を書く作家ですね。

▼以下、ネタバレ感想

どんでん返しのあるミステリーとして知られているが、それがなくても普通に面白い作品と思う。サイコ・ミステリーとして充分に面白く良く出来た物語と評価できる。ただ、意外な犯人の心の内がもう少し描写されていればより一層事件の異常さや不気味さが増して良かったのではないかと感じた。広告業界の戦略。誘発された殺人事件。刑事コンビの捜査の道筋。特異な視点から始まった事件だが、最後に真犯人にたどり着くまで興味深く読み進めることができた。この作家は「コールド・ゲーム」とこの「噂」の二冊しか読んでいないが、「コールド・ゲーム」はともかく、これは面白かったと云う感想である。

ラスト１行に注目しがちだが、別に無くても面白い。
口コミの恐さがよく書けてる作品。