倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。

人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。

レンタル家族派遣業というけったいなビジネスを営む花菱家は、元は大衆演劇の役者一家。

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。

牧村伸郎、43歳。元銀行員にして現在、タクシー運転手。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。

フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。

浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。

差出人不祥の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。

湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。 車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。

ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

6時間後の死を予言された美緒。他人の未来が見えるという青年・圭史の言葉は真実なのか。

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。

直木賞作家の真骨頂! 笑って泣ける人間讃歌。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

千年を生きたクスノキの物語。それは、繰り返された人間たちの物語。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。

著者長江俊和氏が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。

2011年、夏――ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

生まれてすぐに家族になるわけじゃない。一緒にいるから、家族になるのだ。

200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

★ラスト1ページですべてがひっくり返る。

霊長類研究センター。猿のバースディに言語習得実験を行っている。

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。