四度目の氷河期
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四度目の氷河期の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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荻原浩にしては、登場人物に魅力がいまいちなかったように思えた | ||||
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全体的には楽しく読ませていただきました・・・差別や偏見、それぞれがそれぞれで生きる社会の中で、それぞれの正解と思えるものを見つけ出し少しずつ前に進む・・如何に私たち人間が周りの環境に大きな影響を受けて生きているかが分かり・・人間は社会性の中に生きていると強く感じますが・・この社会性には良い面も悪い面もあり、それを理解して自身の人生に活かしてほしいと感じます・・特に若者にはね!・・自分も経験ありますが、良くも悪くも大人や社会の一部を否定したり、漠然とした根拠のない思想を巡らしたとしても、それがあなたの選んだ歩みなら「動じない心を育てる必要があります」この作品からも、そういった強さと弱さと人の心は誠に弱いものだと感じます・・ | ||||
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外国人のような要望の自分。もしかしたら、そのDNAには本当の石器時代人のものが混ざっているのかもしれない。そんなSFチックな少年の思いから始まる。成長の物語。お定まりの小中学時代の陰口。一転して荒れた高校での人気とスポーツへのかいぎん。父とおもわれるソ連の科学者を訪れる下りまで惹きつける。そして石器時代人との対面は、、、。 再読に耐える出来栄えです。 | ||||
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古本なのにたいへん綺麗な本でした。 また迅速に対応していただきほんとうにありがとうございました。 たいへん良い買い物が出来ました。 | ||||
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成長するにつれて目立ってきた外国人のような彫の深い顔に薄い茶色の髪と目、どうして自分は他のみんなと違うのか?物心ついた時から父親はいないし、尋ねても母親は何も言ってくれない。保守的、排他的な田舎で、シングルマザーと息子の2人家族は目立ちすぎて冷たくあしらわれています。しかも息子は多少、発達障害の気があり、授業中に教室でじっと座っていることができません。彼は常に体に穴が開いているような気持ちをずっと持ち続けてきました。口べたで不器用で、友達もできずにいつも1人で山や森で遊ぶ毎日。母親が遺伝子関係の研究所に勤めていたこと、研究で旧・ソ連に滞在していたことがあり、それらの事実から彼は、もしかして自分は母親の研究対象だったクロマニョン人のDNAをかけあわせて母親が作った実験作品だったのではないか?と思い始めます。自分の長い手足や大きな手、茶色の髪と厚い唇などがとてもよく似ていると思えたから・・・。 そんな彼の、小学校、中学、高校の成長物語です。そして、ちょっとセンチメンタルで初々しい見事な青春物語という点で、他のレビューアさんたちとまったく同感。荻原氏はエンターテイメント作品を書かせたら読ませるし、本当にうまいと思います。 ただ、個人的にはラストがちょっと・・・でした。全編623ページ中592ページまではまさに星5つ、けれど残りの30ページが・・・。どうして作者がああいう終わり方を選んだのかよくわかりません。 少しネタばれが入ってしてしまうかもしれませんが・・・彼女、サチはもうロシアから帰国するための飛行機にも間に合わず、今頃は行方不明として関係者も大使館も、たぶん警察まで出て大騒ぎになっているでしょう。彼も、もう値打ちがなくなってしまったものながら、あれを盗んだことには変わりない。主人公はどうしてそんなことをしたのか、やむにやまれぬ主人公なりの精神的な理由があったわけですが、どうも話の流れに無理があるように感じてしまいました。人に、しかも他国で迷惑をかけ、国際問題にもなり、自分にとっても大きなトラブルになるであろうこんなことを、自分だったら決してわざわざやらないと思ってしまいました。それを言えば主人公は、それまでもいつも、状況を読むということができず、自分の感じるままに行動してしまう人間なのですが。 しかも2人はもしかして死んでいるかもしれない状況です。なんであんな天候なのに、あんな場所へ行くのか?文脈から、スノーモービルであそこから抜け出せないことは明らかですし、雪はどんどん激しくなり、あそこへ2人が来ていることは誰も知らないのだから、当然助けも来ません。けれど、「だいじょうぶ、ここをうまく抜け出ることができるって。だって隣にサチがいるから。」という言葉でだけ、作者は彼らが助かることを暗示しようとしているようです。常識で考えたらあれは助からない、けれどそんなことを言うのはヤボというものなのでしょう、きっと。どうもこのあたりが納得できなかったです。 もしかしてこれは大人になってしまった自分の、ものすごく分別的で常識的なつまらないものの見方なのかもしれません。ここは素直に感動するところなんだろうな、と。ラストシーンのために、どうもこんな感想になってしまったのが残念です。 | ||||
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「僕たちの戦争」が良かったので、萩原さんの気になった作品は読んでいる。 実の父親と対面した時の描写がすごく印象的だった。実の息子でありながら、全く生活を共にしてない 父親のよそよそしさが現実にありそうな感じで伝わってきた。 そのよそよそしさのお陰で、主人公ワタルは過去や出自と決別し、未来だけを見て羽ばたくのだろう。 クロマニヨン人の子供だという思い込みが、当初コンプレックスだったのが、逆にアイデンティティの 中心となり、自己研鑽につながったことは、親というものが子供への莫大な影響を与えることを再認識した。 子を持つ親として、恥ずかしい生き方はできない。 また氷河期きたら、恐いな。 | ||||
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