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大絵画展



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【この小説が収録されている参考書籍】
大絵画展
大絵画展 (光文社文庫)

大絵画展の評価: 7.75/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

大絵画展の感想

ひと言でいうと面白かったと言えます。つまりは私の好みの範疇の作品であったということです。美術品、あるいは美術界を舞台にしたものでは前に読んだ原田マハの「楽園のカンバス」があります。
あれはあれでとても面白く読みました。しかし、これは最初のページに「ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに捧ぐ」とあります。これを読むだけでニヤリとします。実際にこの本に関しては
なんの知識もありませんでした。でも、この一文を目にして読まずにはいられませんでした。まんまとハマったことになります。( ´艸`)このポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードに捧ぐという意味
が分からない人は、まぁ平成生まれの人でしょうね。とにかく、すべり出しから読ませてくれます。地方の素封家の長男と銀座のホステスの二人がそれぞれ追いつめられていく日常が描かれており、ある人物と
出会うところまでが前半の胆でしょうが、ヴァン・ゴッホの人物像をあれこれと紹介しながらの話しの流れはとても面白く読み進みました。絵画とは何ぞやという問いにこの著者の姿勢が表れているともとれる
全体のトーンとラストのエピソードが私には好感が持てました。人物の動かし方も的を得ていて多彩な人物が登場しますが良く描けていると思います。嫌味のない文章も好みで略歴からとても興味を惹かれる
著者です。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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