最後の記憶(ハイパープラジア)
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望月諒子は最近の私のお気に入りの作家。「木部美智子シリーズ」は重厚感のある筋立ての しっかりとしたミステリーで好きなシリーズだ。その望月が書いたこの「最後の記憶」はそういった 望月のタッチとは異なり、別の作家の作品のように私には思える。大学病院に勤務する脳神経 外科医沢村はある日秋山という中年男性の脳腫瘍を除去する手術を行う。その際患者の 髄液がまるで生き物のように飛んで目に入ってくる。今まで望月が描いた作品とは異なり ファンタジックなサスペンスである。ある意味珍しくもオカルト的だ。だが、こちらが舌を巻くほど彼女は 医学の専門知識を駆使してこの作品を描く。ゆえに、ただ、おどろおどろしいオカルトとは思えない。 文章も、他の作品に比して読みやすい。だが、髄液を通して自分の脳に入り込んだ様々な 人格と葛藤する沢村の苦闘はある意味哲学的で些か退屈で読みにくい。望月らしいマニアックな までの拘りがこの作品を別な意味で難解にしている。ファンタジーとも言える筋立てにきちっと 理屈をつけようという望月らしい努力が作品を空回りさせているかもしれない。 | ||||
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難しい、理解に苦しむ長編。主人公の優しく聡明さがとても心地いい。だけれども、だっけどー♪全く最後までモヤモヤ感がスッキリしない感が否めない。偶に病院ー医師を題材にされる先生。呪いの人形など、最後までよくわからない真相でも、呪いでも、ワクワク感で楽しめたけれど、この本はもっと賢カシコの方が読んだら面白いのだろうか?ついていけなかった。 | ||||
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医療ミステリーというよりは、バイオ・ホラーといった作品。脳腫瘍患者の秋山の執刀を行った沢村の身に起こった不可解な出来事。アイディアは面白いのだが、スケール感もストーリー展開も今ひとつ。恐らく、読んだ人は不可解な出来事の原因には納得しないだろう。 日本ミステリー文学賞新人賞受賞作家による『ハイパープラジア 脳内寄生者』の改題作品。 | ||||
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脳外科医を主人公に、手術中発生したとあるきっかけで患者の「パラサイト」が自らに転移するお話。 読み進めていくうちに、「パラサイト」は人から人へと乗り移り続け、果ては200年前のドイツ人を含む複数人格であることを主人公は突き止める。 そして、自らへ入り込んだ「パラサイト」との会話を通じて主人公が突然身に付けた能力(予知、外国語、雑多な知識)の意味を知り、「パラサイト」自身の苦しみを知る。 さてそこから、ここから掘り下げて行って欲しい、というタイミングで終了する所に少々唖然とした。 ここから面白く展開すれば良いのに!!という残念さで3点。 | ||||
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医師が書いた作品でないことが驚きです。思わず作者の経歴をみてしまいました。 わたくしは小説でもドラマでも病気を扱ったものは大嫌い。病気にたよる展開には作者の意図が見え透いているものが多い。医学的描写も拙いものが多いですから、いつも不平タラタラでした。 しかしこの小説はちょっと違っていました。不服を並べることなく読めるのです。展開もスリリングです。医師のわたくしがそう思うのですから。 「ハイパープラジア」―過形成・・・・しかしこのタイトルはちょっと??? 「眼鏡をかけたほうが良い」と言われた手術で、感染あるいは寄生したモノの物語なのですから。 奇しくも新型ウイルスの感染で大騒ぎの昨今、こいつらが、この「ハイパープラジア」のように体のどこかに寄生したら・・・ぞっ。 | ||||
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