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大絵画展



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【この小説が収録されている参考書籍】
大絵画展
大絵画展 (光文社文庫)

大絵画展の評価: 7.75/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

大絵画展の感想

著者の作品は初読み。アートミステリーとして読むと、個人的には原田マハ作品の方が好み。強奪計画の場面は迫力あるし、絵画を巡ってあらゆる人物の描かれ方が実に巧み。ただ終盤は登場人物や場面がころころ変わって、ややこしかった。
それでも、個性豊かな作品を多く出されているし、アートミステリーであれば他の作品も読んでみて原田作品と違った面白さを発見したい。

本好き!
ZQI5NTBU
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大絵画展の感想

美術+コンゲーム。
投資詐欺に合い借金を抱えたそれぞれの男女。そこへ知恵者担当の協力を得て、借金返済の為に本書表紙になっているゴッホの『ガシェの肖像』を盗み出すという展開。
本書の面白い所はこの展開の中に史実として日本のバブル期の話を混ぜている所。
『ガシェの肖像』をWikiで調べれば実際にオークションで日本人が125億で落札している事が分かります。何故その時代に絵画が高騰して取引されていたか、土地や株の代わりに扱われた絵画の存在や、絵画に関わる富豪や画商などの美術関係者の話がとても面白く読めてかつ勉強になりました。銀行にて土地と同様に担保として扱われた絵画が倉庫に眠ったままとか、何故行方知れずになっている絵画があるのか感覚的に知る事ができた読書でした。

コンゲーム小説としても、詐欺模様が見えやすい所と隠す所が巧く、終盤の繋がりは大きくて面白かったです。
大仕掛けでパーっと気持ちが高揚した後、解説的な展開が数十ページ続いて熱がおさまり長く感じましたが、綺麗なラストで楽しめました。

絵画の価値は絵の内容や巧さの物についてではなく、その作品に関わる歴史に基づくものだと改めて感じた作品でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

大絵画展の感想

ひと言でいうと面白かったと言えます。つまりは私の好みの範疇の作品であったということです。美術品、あるいは美術界を舞台にしたものでは前に読んだ原田マハの「楽園のカンバス」があります。
あれはあれでとても面白く読みました。しかし、これは最初のページに「ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに捧ぐ」とあります。これを読むだけでニヤリとします。実際にこの本に関しては
なんの知識もありませんでした。でも、この一文を目にして読まずにはいられませんでした。まんまとハマったことになります。( ´艸`)このポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードに捧ぐという意味
が分からない人は、まぁ平成生まれの人でしょうね。とにかく、すべり出しから読ませてくれます。地方の素封家の長男と銀座のホステスの二人がそれぞれ追いつめられていく日常が描かれており、ある人物と
出会うところまでが前半の胆でしょうが、ヴァン・ゴッホの人物像をあれこれと紹介しながらの話しの流れはとても面白く読み進みました。絵画とは何ぞやという問いにこの著者の姿勢が表れているともとれる
全体のトーンとラストのエピソードが私には好感が持てました。人物の動かし方も的を得ていて多彩な人物が登場しますが良く描けていると思います。嫌味のない文章も好みで略歴からとても興味を惹かれる
著者です。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:
(7pt)

大絵画展の感想

絵画ネタは好きなので、時々入るゴッホのプチ情報がいい。
美術界と日本経済の闇をうまく絡めたストーリーも面白かったです。
ただ登場人物が多くて、僕の許容範囲を超えていました。誰が誰だか分からなくて。
個人の問題ですみません。

Hidezo
GX0TU62Y

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