刑事を辞めて八ヵ月。雑誌への寄稿で食いつないでいた俺・柚木草平を、絶世の美女が訪ねてきた。

春の訪れとともに、担当編集者が変わった柚木草平。

女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは二人とも、右肩に刺青痕があった。

勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

見合い話に苛立ち、後輩の若さがふと眩しい美也子の淡々とした日々に鳴り響く謎の電話。そして一年が過ぎて…「恋愛小説」。

娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。

美女に振りまわされつつ、事件調査も生活の糧にしているフリーライターの柚木草平。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

父危篤の報を受けて帰郷した斎木亮は、中学時代に好意を寄せていた川村麗子の妹・千里と偶然に出会う。

湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。 車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。

元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査も行なう私立探偵。

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。

「秋川瑠璃は自殺じゃない、そのことを柚木草平に調べさせろ」若い女の声でかかってきた月刊EYES編集部への奇妙な電話は、そう言って切れた。

柚木加奈子11歳、あの柚木草平のひとり娘が、殺人事件に巻き込まれた!?　親友とともに通う進学塾の先生が惨殺。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

十五年前に家を出たきり、会うこともなかった親父が死んだ。

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。

暑く長い夏休み、東京から小笠原へ久しぶりに帰郷した大学生の木村洋介。

幼少より祖父から剣術を叩き込まれた神子上さやか。

帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。

弁護士事務所で働く風町サエは、殺人罪で服役経験を持つシングルマザー。十六歳で不登校の息子がいる。

暑い夏休みの朝、高校2年の戸川春一は同級生・岩沢訓子が、稲城大橋から飛び降り自殺をしたことを、刑事である父親から知らされる。

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

殺された有名宝石店の美人社長は五年前に別れた元妻だった――。佐原旬介は学者くずれのシングルファザー。

「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。

埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。

癌で入院中の父親と寝たきりの祖父、二人の介護とアルバイトで日々をすごす大学生の柊一。

はじめに袋とじのまま、短編小説の「消える短編小説」をお読みください。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。

玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。

月刊EYESの小高直海の同級生という女性から、2年前の女子高校生殺害事件の調査を請け負った刑事事件専門のフリーライター・柚木草平。

大学を卒業したものの、知人のガーデニングプランナーの手伝いをする日々、そんな広也の日常が激変したのは元恋人の衝撃的な死が原因だった。

鎌倉在住の薬膳研究家、もちろん美女と知り合った柚木草平。

七尾究一郎は、おとり捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官。

零細業界誌の社長兼編集長・高梨は、禁煙運動にも、躰が汗臭くなることにも、夫婦の危機にも、無難な中年男になることにも抵抗しているタフな男。

御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。

経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。

けだるくて退屈な夏休み。高校生のぼくは不思議な魅力を持つ少女、晶子と出会う。

真鍮色の光におおわれる夏。松華学園高校、江戸文化研究会の部長・高原明日奈が姿を消した。

中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。

公孫樹の枯葉がふりそそぐ十二月、中学時代の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。

ぼくが母と貧乏暮らしをするハメになったのは、十年前、親父が盗撮で逮捕され、両親が離婚したからだ。

『11枚のとらんぷ』を筆頭に、『乱れからくり』等数々の名作でわが国推理文壇に不動の地位を築いた泡坂妻夫が、この一作をもってデビューを飾った記念すべき作品―それが本書冒頭に収めた「DL2号機事件」である。

那覇市大道の栄町にある売春宿の息子・香太郎は、高校最後の夏休みに近所のゲストハウス「アミーゴ」でバイトをする。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。