クルーザーの故障から無人島に取り残されたのは、ロジャー・シェリンガム含む15人の男女。

雪の上の不可思議な蹄の足跡を追う一行は、野原の真ん中にたつ大木の枝にぶら下がる男の死体にたどり着いた。

人気女優ジョージアをめぐる男たちの死。

レディ・スーザンと近親者たちを中心に集まった屋敷での夕食会で、ある男がいった。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

パーティの余興だったはずの「殺人ゲーム」。

屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。

伯母と犯罪学と切手蒐集から成る人生に安住していたチタウィック氏が、たまさか訪れた午後のホテルで毒殺の現場に遭遇する。

わたしの仲間たちの中心的存在ともいえた友人が死んだ。病死なのか、それとも事故か殺人か。

楽屋から抜け出すことができたのはだれだ?船上での窃盗、電車での殺人未遂、舞台上の変死…。

オルガン奏者が何者かに襲撃され、不穏な空気が漂うトールンブリッジの大聖堂で、巨大な石の墓碑に押し潰された聖歌隊長の死体が発見される。

「魔力の存在など信じはしないだろうね」旧友ロロの言葉にジェフリー・ブラックバーンは目をみはった。

オックスフォードで催されるワーグナー歌劇の稽古中、歌手としては一流ながら人間的には最低の男ショートハウスが様々なトラブルを引き起こしていた。

ぼく、ノエル・ウェルズはソルトマーシュ村の副牧師をつとめている。

ある夏の日の朝、レイトン・コートの主人スタンワース氏の額を撃ち抜かれた死体が、書斎で発見された。

にわかに脚光を浴びるバルカン半島の小王国。

ブリスリー村の旧家クウィリン家には、家督相続人のみが代々受け継ぐ秘密の儀式があった。

ふと知り合った脚本家志望の娘がピーターのアパートメントで首を吊っていた。

閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

人気作家エリオットが創造した義賊「スパイダー」が、本の中から抜け出したかの如き怪事件が続発。

その男は一人また一人、巧妙に尊い命の灯を吹き消してゆく。

第二次世界大戦下のロンドン。政府の極秘任務に従事していたキャンピオンは、休暇をとり、しばし自宅に立ち寄る。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

イングランド南部の丘陵地に宏壮な屋敷を構える名門テンプラー家を突如襲った黒い影。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

「従妹のアンが行方不明になった。財産狙いで夫が殺して逃げたにちがいない」。

あの時代にタイムスリップしたふたりの刑事が命じられたのは「行方不明になったエドウィン・ドルード氏の捜査」だった!しかし「現代の捜査方法」が信じてもらえず役にも立たない。

黄金期パズラーの名作。4月13日正牛、おまえは死ぬ―著名な外科医カッター博士に届いた不敵な犯行予告。

フォークナー兄弟の週末パーティーに招かれたマリリーは、翌日、弟ジョージが寝室で喉を掻き切られているのを発見した。

心はいつも朗らかながら経済観念まるでなしのランプリイ家は、何度目かの深刻な財政危機に瀕していた。

イングランド南部の丘陵地に宏壮な屋敷を構える名門テンプラー家を突如襲った黒い影。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

12月、雪のニューヨーク。その夜、一体の異様な死体が発見された。

「あたしがやるようにやってごらん、割れ足さん!」少女の声に応えてすばやく答えが返ってきた。トン…トン…トン…。

高名な探偵小説家の邸宅で行われた推理劇。だが被害者役の人物は二発の銃声ののちに本物の死体となって発見された。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

帰宅早々、予期せぬ伯父の来訪をきかされたソーンバラ医師は、洗面室に入った伯父に声をかけたが返事はなかった。

窓から落ちてきた隕石で教授が圧死した。奇妙な凶器、飄々と煙にまく容疑者たち…そして第2の事件が。

「しゃべる獣たち/立ち止まる水の流れ/歩く石ころども/歌う砂/…/そいつらが立ちふさがる/パラダイスへの道に」―事故死と断定された青年の書き残した詩。

紺碧海岸の酒場でメグレ警視が出会った女性たち。黄昏の街角に残響する人生の哀歌。

英国国会議事堂の時計塔、ビッグ・ベンの改修工事中、壁の中からミイラ化した死体が発見された。

新聞広告で知り合った男と結婚したアガサは、やがて夫の行動に疑惑を抱き始めた。

巧妙なトリックと鮮烈なロジック。ブラックバーン教授、連続猟奇殺人に挑む。

実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

ロンドンのアーガシー劇場でミュージカル上演中の花形俳優ステインは、風変わりな嫌がらせをたびたび受けていた。

地方名士エイマー氏は金と暇ににあかせて探偵のまねごとを思いつき、かつて人気絶頂の映画俳優が突然引退した謎を解こうと調査を始める。

サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。

博物館から消えた古書、ペントハウスの密室殺人、古の詩どおりに現われては消える竪琴……いずれ劣らぬ怪事件に理知の光を当て真相をあばくのは、日本人執事を従えた謎の紳士タラント氏である。

数あるクェンティンの作品から最も入手困難な中編二本立て!『そして誰もいなくなった』へと繋がる先行作とも噂される「八人の中の一人」そして「八人の招待客」は、ともに本格趣味の横溢する逸品!

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。