サイロの死体
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田舎のお屋敷に客として招かれていた政治的大物が不審死を遂げる。 自殺か事故か、はたまた殺人かという謎をめぐるストーリー。 本作では、どこかとらえどころのない事件の様相を反映してか、「三つの栓」のような探偵役のブリードンと相棒のリーランド警部との推理合戦的趣向に乏しく、リーダビリティもいまひとつ。 しかしながら、真相が明かされてみると、実に複雑で巧妙なプロットが仕組まれていたことが分かり、お見事としか言いようがなく、ノックスの本格ミステリ作家としての力量に脱帽するしかない。 ゲーム性の強い本格ミステリ好きの方ならおススメです。 | ||||
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事件の謎が地味目で、展開はゆったりとしているのですが、解決編は怒涛の勢いがあり楽しめました。探偵ブリードン夫妻(妻はちゃちゃを入れるだけ?)のシリーズものなんですね。ブリッジ、トートー、モスマンが車の愛称と註釈され、冒頭に車が6台も出てくる割に具体的な描写が少ないので、どんな自動車なのかイメージしにくかったです。作者は車にあまり興味がなかったようですね。 | ||||
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作者の作品中では著名な「陸橋殺人事件」しか読んでいなかったので、アンチ・ミステリ作家の印象が強かったが、本作は本格ミステリ風味が濃い。古き良き時代のミステリを味わった満足感を覚えた。その上、大勢の客を招いた田舎の邸宅で起った事件を扱った典型的舞台設定の物としては皮肉が効いている。 全体構成は巧緻である。前半のさりげない描写が巧みな伏線となっていると言うミステリの王道を行っている。動機と犯行機会との組み合わせが特に巧いと感じた。それでいて、捻りのある展開、全編を覆う諧謔に満ちた人物観察・社会風刺が如何にも「陸橋殺人事件」の作者らしい。私は作者らしく、「*」が犯人なのではないかという突飛な想像を前半抱いてしまったのだが、終盤その「*」が事件の解明に絡んで来る辺り微笑ましく感じた。ミステリ黄金期の香りが強く漂う秀作だと思った。 | ||||
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