日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

幻妖、ここに極まれり。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

それは百年ほど前の、岡山でのこと。

時は明治。

死霊が彷徨い、腐臭漂う岡山の寒村。

沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東氏は、男性カメラマンから相談を受けていた。

忌まわしき蝶が乱れ舞う、灼熱無惨浪漫紀行。 明治三十八年、岡山。

――「傍目には、とても普通の家庭というか、円満な一家に見えたんですけどね」 志麻子さんと同郷で同世代のとある女性は、志麻子さんの長年のファンで、怪談話のネタになれば、と岡山県の北にある故郷の話を語ってくれた――。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

屈託のない笑顔で嘘をつく男。出会い系サイトで知り合った奇妙な女。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

現代ホラー小説30年の至宝を一挙収録。

灼熱の夏が永遠に続く国ベトナム。ホーチミンを訪れた「私」は夏の国の男に出会う。

その物語は、人を殺す――。

自分の目となり耳となって遠野保の民草の動向を見極め、逐一報告せよ――盛岡藩筆頭家老の密命を受け、御譚調掛として巷間の噂話を蒐集する宇夫方祥五郎。

母親の遺品整理のため田舎を訪れた男が、農道ですれ違った般若の面をつけた女―記憶と時間が不穏に交錯する「面」。

小松左京ファン必読! 選りすぐりの恐怖小説集第2弾。

「自殺した彼女の人生を代わりに生きてます」―滔々と壮絶な体験を語る作家志望の女。傷害事件にまで発展した気まぐれな作り話。

謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋—— 間取りの謎をたどった先に見た、 「事実」とは!? 知人が購入を検討している都内の中古一軒家。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

見えない通り魔「ぜんしゅ」の正体は――!? 比嘉姉妹シリーズ第5弾! 妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。

この祝祭の真実は、禁忌。ポップなのにねっとり不気味な民俗学カルトホラー 失敗続きの就職浪人生・島本笑美。

１９９３年４月の創刊以来、わが国のホラーエンタメを牽引し続けている角川ホラー文庫。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

毒舌ホラー作家・岩井志麻子×暴走漫画家・西原理恵子、初の共著！ “人生・友情・性欲”抱腹絶倒エッセイ＆イラスト集 名ホラー作家にして“エロスの女王”でもある岩井志麻子が、身のまわりで起きるエロ事件をつづった赤裸々エッセイに、親友の漫画家・西原理恵子が１コマ

さらりと驚くような都市伝説を語る女。芸能界との繋がりを自慢する主婦。

恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。 異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。

美貌と才能とお金、そして幸せな家庭。全てに恵まれた作家の「私」は、執筆に専念するため、マンションを借りる。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

雨の日には、読まないでください。

普段から恨みを買っていた不良女の交通事故。共依存する母子がお互いに抱く心の闇。

いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。

メディアで活躍中の岩井志麻子と徳光正行による禍々しさ満載の実話怪談第二弾! ・父が突然別人に…違和感の奥底に隠された真実の恐怖…「父の話」 ・コンビニの向こうは、ふしぎの国⁉奇妙な異世界奇譚…「トイレ」 ・全員違う記憶をもつ、不気味すぎる著者の実体験…「呪

ホラー界をリードする作家らの代表作ばかりを収録したオールタイムベスト 『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。

この呪いは剥がせない――『異端の祝祭』の著者が放つおぞましい粘着ホラー 塾講師の片山敏彦は、絶世の美青年。

比嘉姉妹シリーズ、待望の最新長編。澤村伊智が放つノンストップホラー。

その家に嫁いだ花嫁は、必ず死ぬ。 「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。

ラストまで一気読みの本格ホラー&ミステリー。原点にして最高傑作 その路地にさしかかったとたん、ひどく嫌な気分がした。

奇妙な赤ちゃんの夢を見る女。モデルの女性が怯える、忌まわしい村のしきたり。

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。

たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編！ ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集 「得体が知れないからこそ怖く、面白い。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符合が見られる。

アイヌ紋様デザイナー・赤城ミワ。 彼女といると、人は自分の「無意識」に気づいてしまう。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。

ひとり旅で訪れたベトナムで、私は恋に落ちた。この男と寝たい、という狂おしい思いを恋と呼ぶならば。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。