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でえれえ、やっちもねえ
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でえれえ、やっちもねえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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デビュー作「ぼっけえ、きょうてえ」の続編的な売られ方で表紙も似た感じですが、ホラー大賞を受賞した前作の続編でもないし話も別ものです。ジャンル分けがむずかしいですがいかにも岩井さんらしい4編というか。 いつもの通り岡山を舞台に岡山弁を駆使して、時代は明治から大正、昭和初期の設定です。 「穴堀酒」、最後どうなるのだろうと知りたくて引っ張られて読んでしまうのですが、同じ繰り返しの文章が多く、じっとり重くて途中でじりじりしてしまいました。オチは納得ですが、最初の話がこんな感じだったのでちょっと盛り下がってしまいました。 「でえれえ、やっちもねえ」、それがこのタイトル作で盛りかえし、4編ではこれが一番よかったです。 コレラが大流行していた猖獗を極める岡山で、家族全員亡くして孤児になってしまった幼女が必死で生きていく様子に、ふた昔前くらいの日本はこんなだったんだと思いました。狼伝説を絡ませて、ホラーのようでホラーでない、おとぎ話というには時代が新しいけれど、明治の民俗説話とでもいうような物語です。 「大彗星愈々接近」、幕末に神隠しにあった13歳の娘ヨシが57年後にふらりと老女になって戻ってきた話。代々の当主がみんな変わり者の旧家の年代記も興味深いです。結局ヨシはずっとどこにいたのでしょうか。 「カユ・アピアピ」、岡山の寒村で、父親が小学校校長という地元では名士ですが、美貌を誇って何もしない高慢な母と姉という屈折した家庭に生まれた次女のヒロイン。成績優秀な彼女は作家になりたいという野望を秘めて、父親に頭を下げ東京の女学校入学を許してもらいます。その後の関東大震災、文壇の寵児と言われた作家との結婚。が、ある事件のためまるで逃亡するかのように上海、香港、シンガポールと放浪するはめに。なんとなく林芙美子を思い出しました。 どれも岩井さんらしい妖艶な話でよかったです。岩井さんが岡山弁、それも地元岡山県の内陸、北の山側の言葉を使っていつも表現しているのが味があっていいです。 地方の言葉を隠して”標準”語でしゃべろうとする人が多いようですが、岩井さんの著書「東京のオカヤマ人」でも書かれていましたが「どうしても標準語にはできないニュアンスがある」と。誇りを持って言葉を変えないのは関西人くらいでしょうか。どうして言わば母語を恥じて”標準”語で話そうとする人が多いのかと思います。お国言葉の方がよほど愛嬌や味があっていいと思うのですが。 | ||||
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この作者の作品として、満足出来るものでした。 期待通りです | ||||
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ぼっけぇきょうてぇはぞくりと面白かったので期待していました。どのお話も面白く、それで?それで?と読み進めるのですが、オチがつまらない。最後までよんでがっかりしました。 | ||||
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怖さ、不気味さの中に人間の性(さが)や業の哀しさが見えます。一気に読みました。「ぼっけえ、きょうてえ」でもそうでしたが、著者の中では聖なるものと禍々しいものが、どこかで繋がっている感じがします。 | ||||
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小説としての出来は手紙だけで成立させている最初の一編が一番よかった。最後の1通のあと、どうなったかは読者の推測に委ねられる。 表題作は、最後の1行で唖然とさせられた。これは怪奇なのかお笑いなのか。 いずれも岡山舞台だけれど、明治・大正・昭和初期という設定が作品によくマッチしている。 読んでいる最中にヒョウ柄全身タイツの著者が頭をよぎるのが癪。 | ||||
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面白い…出てくる主人公の女性はなかなか純粋だと思うが村社会の中で起きる出来事、そして主人公の心情が揺れ動く様が非常に面白い | ||||
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岡山在住の頃(もう何十年も前です)「でえれえ」も「やっちもねえ」も日常で用いていましたが、この小説での使い方には少し違和感があります。小さな岡山でも地域性があるのでしょうか。 | ||||
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「ぼっけえ、きょうてえ」の続編とのことで購入。 しかし、表題作が続編らしいのだがどこが続編なのかよくわからない。 舞台が岡山で時代が近く、主人公が今で言う売春を生業にしている(していた)ことが共通するくらいか。 実際読んでみるとあの続編ということで期待が上がり過ぎていたらしく、肩透かしというか正直あまり面白くない。 だが改めて読み返すと割と面白い気がする。多分、続編と知らずに読んだらそれなりに楽しめたのだと思う。 そういうわけで、続編だと期待して読むと期待はずれに終わると思う。文章の密度やエピソードの濃さがあまりに違う。だが、そういうことを抜きにして読む分には面白い小説だと思う。 | ||||
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この、感覚にどっぷり浸かるべき。 期待は裏切られない。 独特の世界観、あなおそろしや。 | ||||
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タネ切れ感がある。 『ぼっけえ、きょうてえ』とは、あんまりつながりがなさそうな… あやしい表紙絵はないようにあっていると思う。 | ||||
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最近では千鳥や藤井風と各分野で岡山弁や岡山出身であることを前面に出した芸能人も多い印象がありましたが、岩井志麻子さんのこの著書を読むことでまだまだ晒されていない岡山の風土、風習、文化が浮き彫りにされるようで、大変興味深かったです。 短編4つの中ではそれぞれ人間の残酷さや不気味さ、そして人智を超えた怪奇現象といえる出来事が起きますが、それらはまだまだその文化が広く知られていない岡山の文化や言語によって語られることでより不可解さ、不気味な印象が増しています。 古くて暗い日本家屋で底冷えに耐えながら過ごすような湿気を含んだ惨めさ、情けなさ、怖さ、悲しさが味わえます。 普段感じることがない感覚を味わえて面白かったです。 | ||||
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書評を見て購入しました。一話め、どうなるのかとワクワクしながら展開を期待して読み進めましたが、「え??」で終わり。他の作品も同様でした。好みの問題かもしれませんが、言葉を駆使して膨らませているだけだと感じました。 | ||||
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ぼっけえきょうてぇから良さを引いた感じ | ||||
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『ぼっけえきょうてぇ』が気味悪くて。迷ったんですが、こっちのが面白かったです。 | ||||
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デビュー作「ぼっけえ、きょうてえ」に続く岡山弁タイトルに惹かれて買った。 ものすごく嫌だ、愚劣だ、好ましくないという意味である。短編四本入り。 いずれも岡山で起こった事件が題材だ。 『穴掘酒』岡山刑務所から出所した女が愛しい男に手紙を書く。捻りがない。 表題作、予言できる少女の元に、奇妙な客が訪れる。これから、という所で終わってしまう。 無責任なネット記事じゃないんだから、ちゃんと起承転結つけてほしい。 『大彗星愈々接近』ハレー彗星で騒然とする明治時代の岡山に、浦島太郎のような老婆が出現する。 少女時代に行方不明になってから57年後の帰還だ。説明がない。 『カユ、アピアピ』作家志望だった女は、憧れの大作家と結婚したが。 百年前の東南アジア風俗に味わいがある。 いかなる天才も二十年間クオリティを落とさず書き続けることは、至難の業だ。わかっているけど、デビュー当時の切れ味と比較すると、慨嘆のあまり天を仰ぎたくなる。 変なショート怪談を連発しすぎて、きちんとした結末をつけずに放り出す癖がついたのか。 でえれえことはないが、やっちもねえ本だった。 | ||||
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「ぼっけえ、きょうてえ」に比べれば、迫力はないけれど、充分おもしろかった。「ぼっけえ、きょうてえ」が凄すぎたのでしょう。 妖しい独特の世界観で、不気味なのだけれど、どこか悲しく美しく、独特の作風は、この著者でなけれが書けないでしょう。「穴掘酒」が一番おもしろかったです。 | ||||
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ぼっけえ、、に続く 的な宣伝がなければ良かったかもだけど、 そっちがそーゆーもんだから、私もその前提で読んでしまったんだよなー。 そーなると比べて文章力落ちたな〜って。あからさまに。 あと、ラスト一言で落とし過ぎ、で、星2にしました。 | ||||
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岩井志麻子の、昔の岡山を舞台にしたホラー小説が好きでしたが、本作はそれらを混ぜ合わせて薄めて再構築したような感が拭えません。どの話を読んでも端々に「あの本のあの話」がちらつく。「岡山女」の一篇、短いエピソード集の「岡山ハイカラ勧商場」にさえ読後感で負けています。でもまあ、嫌いではないです。こういうの読みたくて岩井志麻子読むのよね、って感じです。 | ||||
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もんげーやっちもなかった! | ||||
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いつもの岩井先生のヌメヌメとした生々しさがあり面白く、装丁もよかったです。 が、「ぼっけえ きょうてえ」の続編的な位置付けとしてはあまり理解できませんでした。 | ||||
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