上の階に住む同僚の部屋からもれてくる奇妙な物音を聞いたソープ嬢(「水音」)。

風俗嬢の霊が出るラブホテル、首吊り自殺した女がみえる酔っ払い、曰く付きの事故物件、海外で出くわした恐怖体験、ビール瓶で殴ったら目玉が飛び出たヤクザ…読み終わったら後味最悪。

その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。

帝都・東亰、その誕生から二十九年。夜が人のものであった時代は終わった。

村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

ひとは、いつか死ぬ。それをはじめて知ったのは、いつのことだろう――。

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。

その家には、何かある。

消費者金融で働く新米社員・諸星雄太が延滞者を訪ねると、男は行方不明になっていた。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

末期癌で死に瀕する男―矢坂。闇金で築いた巨額の遺産をめぐって5人の人生が交錯する。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

教師と学生たちがキャンプ地で、とっておきの怪談話を披露しあった末に起きた悲劇を綴る「怪の再生」。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

怪異蒐集家が厳選して語り継ぐ、本当に怖い怪談実話集。

この男、絶体絶命! 悪夢のような小説 食材偽装を告発し経営を刷新しようとした役員への協力を疑われ、子会社に左遷された50歳のサラリーマン、入矢悟。

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。

１９９３年４月の創刊以来、わが国のホラーエンタメを牽引し続けている角川ホラー文庫。

特養老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。

売れないライターの薫平は、ネタを探して、元組長が営むという赤羽のゲストハウスにたどり着く。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

ホラー&ミステリの宇佐美まことのデビュー作。受賞作を含む7篇を収録。

製薬会社のMR・友永孝は、電車内で見知らぬ男女に痴漢の疑いをかけられ駅から逃走、新人巡査の新田真人に逮捕された。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

ひょんなことからやくざの組事務所に出入りすることになった大学生の亮。そこは個性豊かな面々がとぐろをまく強烈な世界だった。

たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編！ ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集 「得体が知れないからこそ怖く、面白い。

都内で起こった幽霊騒動。

少女は天使か怪物か――!? 現役の拝み屋が語る、恐怖の実体験。

怪談作家の鹿角南は、従妹の嫁ぎ先、菊池家の古い土蔵で見つかった『目嚢』という古文書を預かる。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

何度も同じような悪夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。

げんきなあなたがうまれます フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。

条川署の警官・新田真人は、オレオレ詐欺の金を受けとりに来た若者を現行犯逮捕した。

東京駅のコインロッカーで、箱詰めになった少年の遺体が発見される。遺体は全裸で、不気味な面を着けていた。

県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。

4人家族の大黒柱である尼子拓真は、新築一軒家を購入し幸せの絶頂だった。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

東誠会組員の梶沼武は、組織の抗争で浅羽組組長の暗殺を命じられる。

かつて花街だった古い町の実家に戻ってきた貴樹。書斎として定めた部屋の鏡を何気なくずらしてみると、芸妓のような女が見えた。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

大人気「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、ついに本編完結! 数々の殺人の果てにテロをたくらむ組織「CBET(スヴェート)」は、センターに保護されている天才的プロファイラー・中島保を狙っていた。

この地獄に、魅せられる。

土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

その物語は、人を殺す――。

別格の恐怖。封印された三角屋敷の恐怖を再び――。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。

昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。