自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。

超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。

N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。

長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。

弱小なディメ王国の醜悪な第六王子アリスマは、その類まれなる計算能力によって頭角を現していくが―森羅万象を計算し尽くす夢に取り憑かれた王を描き、星雲賞を受賞した表題作、英語版アンソロジー初出の宇宙SF「ゴールデンブレッド」、なぜか自律運転車に乗せられる人型ロ

「横浜駅が急速に膨張している」と報告を受けたエキナカ在住医師・青目先生は、その原因が駅下層にある火山の噴火兆候ではないかと推測する。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか?保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。

退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。

ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。

彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。

北から南へ、そして南から北へ。

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。

死んだほうがいい。死にたくない。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死亡した。

西暦2231年、木星前方トロヤ群の小惑星アキレス。

記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

地球上の全生命滅亡まで30年……。

親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。

人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

アメリカ西海岸沿いの小都市サンタ・マイラで、奇妙な現象が蔓延しつつあった。

*この作品は電撃文庫『僕らはどこにも開かない』を再構築。大幅に加筆改稿し装丁を一新したものです。

「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」で、世界的にブレイクしたテッド・チャン。待望の最新作品集がついに刊行。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。

沙紀ちゃんはいつも殺されがちな最高にかわいい女の子。

3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

いじめをする奴は、もちろん最悪だ。だが、いじめを見過ごす奴だって最悪だ。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。

“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。

「君は、いつから来た?」 伝説の作品が、いま蘇る――! 高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、未曾有

人類が宇宙へ広がってから6000年。

遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。

ある日、少年の頭上でボールが割れた。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。

エレベーターに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。

西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。

七瀬、18歳。テレパシー力をもつ可愛いお手伝いさんが知った8つの家庭の意外な事実とは…。

1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。