巨大ロボット・テーミスを中核とした国連地球防衛隊の創設から九年。

全世界で一億人の犠牲者を出しつつ、人類が辛うじて滅亡を免れてから9年。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

1953年にアメリカのSF雑誌「ギャラクシー」に連載され、1954年に刊行された。

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。

ロボットは人間に危害を加えてはならない。

月世界開発用に調整されたロボットが地球上で行方不明になって起こったとんでもない大騒動を描く「AL76号失踪す」、地球から派遣されたロボットと木星人との奇妙な遭遇「思わざる勝利」、美男子の召使いロボットのトニイと女主人クレアのただならぬ関係を描く「お気に召す

地球上の全生命滅亡まで30年……。

ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。

先の戦闘の功績により艦長として駆逐艦《カンバーランド》に着任したロビショー少佐は愕然とした。

宇宙船ヴィクトリア号が連れ帰った“火星からきた男”は、第一次火星探検船で生まれ、火星に生き残った唯一の地球人だった。

クローンの体で蘇った6人が最初に目にしたのは、自分たちの他殺体だった――2500人分の冷凍睡眠者と人格データを載せた恒星間移民船で、唯一目覚めていた乗組員6人が全員死亡。

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。

AIの独立に揺れるラドチ圏から、遠く離れた星系国家。

ブレクは宇宙戦艦のAIであり、その人格を4000人の肉体に転写して共有する生体兵器“属躰”を操る存在だった。

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。

第二次大戦で日独の枢軸側が勝利し、アメリカ西海岸は日本の統治下にある世界。

出発から十億年以上、もはや故郷の存続も定かでないまま任務を続けるワームホール構築船と、直径2億kmの巨大宇宙生命体との皮肉な邂逅を描くヒューゴー賞受賞作「島」、かの有名な物語が驚愕の一人称で語り直される「遊星からの物体Xの回想」、意識を与えられた軍用ドロー

突如地球を包囲した65536個の流星の正体は、異星からの探査機だった。

かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されている人型警備ユニットの“弊機"は、自らの行動を縛る統制モジュールをハッキングして自由になった。

季節は夏。この現実と隣合わせで謎だらけの裏世界で、女子大生の紙越空魚と仁科鳥子は互いの仲を深めながらも探検を続けていく。

ハント博士を驚愕の事態が襲う。並行宇宙の自分自身から通信が入ってきたのだ。

人類初の月面都市アルテミス──直径500メートルのスペースに建造された５つのドームに2000人の住民が生活するこの都市で、合法／非合法の品物を運ぶポーターとして暮らす女性ジャズ・バシャラは、大物実業家のトロンドから謎の仕事の依頼を受ける。

天府城に拠り国を支配する強大な幕府、女人にだけ帝位継承が許された天帝家。

数百年ごとに〈第五の季節〉と呼ばれる破滅的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史が繰り返されてきた超大陸。

切り裂き魔(ジャック)に吸血鬼(ドラキュラ)、名探偵(ホームズ) いずれ劣らぬ曲者たちが旧き神々(クトゥルー)に対峙する―― 十月の終わりの万聖節前夜に、そのゲームは行われる。

神経科学研究の進歩により、ポストヒューマンの存在が現実味を増し、その技術が取り締まられるようになった近未来。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

2万年後の遠未来。

太陽系外縁で宇宙船“テーセウス”が異星知性体と接触してから7年。

香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。

田舎に引っ越してきた主婦につきまとう、美しい二頭の銀の犬――不安に揺れる女性の孤独を幻想的な筆致で描く、ケイト・ウィルヘルム「銀の犬」。

6月の朝、ロジャーは赤いドレスの背の高い魅力的な女の子と出会った。

ペンリック１９歳、婚約者を迎えに行く途中、病で倒れている老女の最後を看取ったのが、すべての始まりだった。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

その男は北京の空高く浮かび、ステップを踏んだ。力強く、優美な、狂気を秘めた舞い。

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。

図書館の書架に住まうE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体である。

弱小なディメ王国の醜悪な第六王子アリスマは、その類まれなる計算能力によって頭角を現していくが―森羅万象を計算し尽くす夢に取り憑かれた王を描き、星雲賞を受賞した表題作、英語版アンソロジー初出の宇宙SF「ゴールデンブレッド」、なぜか自律運転車に乗せられる人型ロ

人間としての精神を失い、捕食本能に支配された〈餓えた奴ら〉により、社会が完全に崩壊したイギリス。

アンドロイドのリコは大西洋の海底ドームに侵入する。

“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。

ヴィクトリア朝、ロンドン。

映画「怪物はささやく」原作 カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞ダブル受賞! 怪物は真夜中過ぎにやってきた。

誇り高く孤独を愛するが、寂しさを感じたとき彼らはそばにいてくれる。 甘えるが媚びず、気まぐれだが頼りになる相棒。

数百年ごとに文明が破滅する世界で 苛烈な運命を背負った者たちの戦いが始まる。

ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイアは‶ＩＱ〟と呼ばれる探偵だ。

1913年オーストラリアの港に、小さなトランクとともに取り残されていた少女ネル。トランクには、お伽噺の本が一冊。

ポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリスの苦悩は、締切が近づいてもまったく書けないこと。

ついに内戦が始まった。

「父さんのこと、殺す」痩せた少年の緑色の瞳は飢えたようだった……孤独な男と孤独な少年の出会いを痛切に描く「第四戒なし」、成功した作家が体験するサイケデリックな彷徨譚「パンキーとイェール大出の男たち」、閉ざされた空間に幽閉される恐怖を華麗な筆致で綴る「盲鳥よ

蘇ったジェダオと潜行するチェリス 銀河の運命を賭けた戦いの結末は？ 『ナインフォックスの覚醒』三部作完結編 ヒューゴー賞・クラーク賞候補作 暦法改新から9年。

ついに隣国ハフンによる侵攻が始まった。

マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。

皮膚に鱗状の模様が現れ、身体から発火して焼死―未知の疾病“竜鱗病”が突如広まり、猛威をふるいはじめた。

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。