メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち
- 名探偵 (559)
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ヴィクトリア朝時代のイギリス、ジキル博士の娘を中心に、マッド・サイエンティストの娘たちが活躍する。まあ、SFといえばSFだし、スチームパンクといえばそうなんだろう。ホームズも登場するのでミステリーでもある。 でも、そういうことはさておいて、古典作品の娘たちが活躍するだけでもとても楽しいし、にぎやか。そして全体を貫くのは、彼女たちのシスターフッド。あえてフェミニズムSFなんて考える必要はない。ヴィクトリア朝の女性にとって窮屈な時代を、現代の作家が描けば、そうなるにきまっている。そして、そのことが明確に示されるのが、書かれているスタイル。小説は、彼女たちのひとり、モロー博士の娘が執筆しているという設定だけれど、文章の途中にしばしば、彼女たちのコメントが挿入されていて、これがまたおかしい。というか、娘たちそれぞれのキャラクターがうまく生かされている。キャラクターが多様ということは、そのまま女性の多様さにつながっている。活動的ではないスカートじゃ冒険はできない。まあ、マッド・サイエンティストの娘たちは、みんなモンスターなんだけど。 ストーリーはといえば、ジキル夫人の葬儀からはじまる。娘のメアリ・ジキルは遺産の処分もできず、生活に困るような状態だが、そこで母親がハイド氏に送金していたことを知る。ハイド氏には懸賞金がかけられているので、彼を探しに行く。そこから、マッド・サイエンティストの協会の存在を知り、関係するかもしれない連続殺人事件とつながっていく。その過程で、ハイド氏の娘やモロー博士の娘などと出会い、仲間になっていく。 殺人事件の捜査をしていたホームズとワトスンとも出会うけれど、この二人がいい味を出している。なにげにメアリ・ジキルが気になるホームズのツンデレな感じとかね。 事件は完全に解決したわけではなく、次が気になるところです。追加メンバーもいそうだし、って何か戦隊物みたいですね。 | ||||
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●「ジキル博士とハイド氏」や「フランケンシュタイン」など超有名な作品だが、何故か一度も読ん だことがない。おまけに”ヴィクトリア朝”ってどんな時代?無いない尽くしで楽しめるのかと危惧し たが、大丈夫。巻末の解説で簡単に要約してくれている。また、それがなくても充分面白く読める。 文章はまるで日本人作家が書いた作品かと思うほどの読みやすさだった。おそらく翻訳者の優れた 技の賜物なのだろう。物語の展開もスムーズ。 内容はルームシェアしている”モンスター娘”たちのミステリー仕立て冒険譚というところ。物語の 途中で”モンスター娘”がツッコミを入れたり、主役の座を簒奪しそうなキャラのダイアナがやんちゃ だったり、或いは現在ならDNA鑑定ですぐに判明するのに残念・・・と読んでる方が思わずツッコん でみたり。コメディタッチの柔らかな空気に浸りながらページをめくっていた。 男どもには絶対にない女性だけのコミュニティの雰囲気は、なんとも不思議で和気あいあいの空間 だった。 二代目銀背の新☆ハヤカワ・SF・シリーズは私の好みに合うものが少なく、殆ど読んでいないが、 珍しく結構面白く読めました。 | ||||
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もう設定からしてワクワクするしかない。あのキャラクターの娘達が大集合。冒険を繰り広げるのだから、胸の高まりが止まらない。どのキャラも本当に愛しかった。女の子の可愛さが全面に溢れているのに決して弱みにならず、楽しさに繋がっている。また、ホームズシリーズ好きはパスティーシュとしても優秀なのでぜひ読んで欲しい。続刊をいつまでも待ってます。 | ||||
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全てのキャラクターが愛しすぎる! | ||||
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途中に入る登場人物からのチャチャやつっこみが面白く緩急があって読みやすい。 ジキルとハイドの娘の二人以外は複数の怪奇物語りの娘で全員の原作を読んでいたのでうれしかった。 ホームズとワトソンも原作通りの人物で描かれていて、イレギュラーズの少年も登場して面白かった。 ホームズの時代の世相や女性の生活がよく判る。 ラストの家庭教師名が「ドラキュラ」のミナの旧姓で、ヘルシング教授の娘の手紙があるので次は吸血娘? 錬金術師協会の謎が解けていないので残り二部の翻訳が楽しみ。 | ||||
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