今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。

クラスでは目立たない存在の結佳。

極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。

恋愛ではない場所で、この飢餓感を冷静に処理することができたらいいのに。

読み終えた後、目の前の世界が変わる。芥川賞作家が書き続けてきた日常と想像のあれこれ。

夫も食べてもらえると喜ぶと思うんで――死んだ人間を食べる新たな葬式を描く表題作のほか、村田沙耶香自身がセレクトした、脳そのものを揺さぶる12篇。

世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ 「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」 好きな言葉は「原価いくら?」で、 現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。

娘の緑子を連れて大阪から上京してきた、「わたし」の姉でありホステスの巻子。

あみ子は、少し風変わりな女の子。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

あひるを飼い始めてから子供がうちによく遊びにくるようになった。

長谷川初実（ハツ）は、陸上部に所属する高校1年生。

一つ年上の幼馴染、千種と付き合う十七歳の遠馬は、父と父の女の琴子と暮らしていた。

第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

アパートの一室で見つかったある 緊縛師 の死体。 重要な参考人・桐田麻衣子は、刑事・富樫が惹かれている女性だった。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

奇跡のアンソロジー、日韓同時刊行! 突如若者に舞い降りた「無」ブーム。世界各地に「無街」が建設され――。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

おかっぱ頭のやんちゃ娘ヘガティーと、絵が得意でやせっぽちの麦くん。

望むことは、罪ですか？　誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったＤＶ男との逃避行──。

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。

出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹…。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。

学校生活&受験勉強からドロップアウトすることを決めた高校生、朝子。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

ここは女たちの地上の楽園?! シングルだけど、〝一人〟じゃない。

数合わせで出たミスコンの順位は、八人中八位だった。無遠慮に自分の価値を決められた日、琴子は北川に声をかけられる。

こうして書棚の秘密は私とＢ、 二人だけのものになった―― ハリウッド俳優Ｂの泊まった部屋からは、決まって一冊の本が抜き取られていた。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。

一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。

林ちひろは、中学3年生。

女は男の従属物じゃない―。1972年、東京、吉祥寺。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

「大きくなること、それは悲劇である」。

大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。

幼い頃からチャイルドモデルをしていた美しく健やかな少女・夕子。

男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。

“わたしたちは仲間です”―十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える“僕”は、差出人不明の手紙を受け取る。

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

母と娘。二種類の女性。

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

剣道少女たちの「武士道」シリーズ、6年ぶりの最新刊。 高校生活インターハイを描く『武士道エイティーン』のラストから2年。

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

あなたの「耳が」推理する。「音」が導く真相に驚愕する。