家に出没するネズミを退治するため、罠を買うようにと妻に命じた夫が目にする光景とは…ぞっとする終幕が待ち受ける「ネズミ」。

男がバーで「マクジョージ」と叫び客を撃つ。が、撃たれたのはマクジョージではない?これは単なる間違いか。

夏期休暇に出掛けた十人の男女を見舞う悲劇と惨劇。

凸凹コンビの迷探偵二人組が西へ東へ駆けずり回る!!!懐かしのユーモア・ミステリが今甦る。

仲のいい近所同士のホームパーティは、たがいの「恋愛問題」がもつれて気まずい形でお開きとなった。

1815年、パリに向かう英国人青年が救った見目麗しい伯爵夫人。

クリスマス商戦のさ中、デパートのおもちゃ売り場でアルバイトをする十九歳の女性テレーズは、美しい人妻と出会う。

「父さんのこと、殺す」痩せた少年の緑色の瞳は飢えたようだった……孤独な男と孤独な少年の出会いを痛切に描く「第四戒なし」、成功した作家が体験するサイケデリックな彷徨譚「パンキーとイェール大出の男たち」、閉ざされた空間に幽閉される恐怖を華麗な筆致で綴る「盲鳥よ

切り裂き魔(ジャック)に吸血鬼(ドラキュラ)、名探偵(ホームズ) いずれ劣らぬ曲者たちが旧き神々(クトゥルー)に対峙する―― 十月の終わりの万聖節前夜に、そのゲームは行われる。

大金を遺して死んだ怪しげな下宿人。

田舎に引っ越してきた主婦につきまとう、美しい二頭の銀の犬――不安に揺れる女性の孤独を幻想的な筆致で描く、ケイト・ウィルヘルム「銀の犬」。

晩餐を控えたビクトリア朝の屋敷に響く荘厳なる銅鑼の音。その最中、屋敷の主人は撃ち殺された…。

スコットランドヤードのウィルソン警視が検証を重ね事件の謎に迫る。

エリザベス・リッチモンドは内気でおとなしい23歳、友もなく親もなく、博物館での退屈な仕事を日々こなしながら、偏屈で口うるさい叔母と暮らしていた。

ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。

毎年恒例のくじ引きのために、村の皆々が広場へと集まった。子供たちは笑い、大人たちは静かにほほえむ。

ホラー小説マニアとしても名高い三津田信三が、「本当にぞっとした話」を厳選。

時は2177年、舞台はアメリカ帝国。物語はひとりの男が権力者の寝室に忍びこむところから始まる。

いたるところから恐怖は我々を狙っている。

図書館の書架に住まうE・A・スミスは、推理作家E・A・スミスの複生体である。

高層ビルの執務室で男が死体となって見つかり直後、ニューヨークを大停電が襲う―現場にたどり着いた隻眼の探偵はさまざまな証言の中から犯人を追い詰めていく。

島から一歩も出ることなく、判で押したような平穏な毎日を送る人々を突然襲った狂乱の嵐「東風」。

数学の教授だったアレックは六十、年の離れた妻リタと村はずれで平穏に暮らしていたが、バリーという若造の出現で状況は一変する。

マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。

茹で団子のような丸い顔に小さな体、手にはこうもり傘を持ち、シャベル帽をかぶった神父が、その外見からは想像もつかない鋭い推理を繰り出し、次々と難事件を解決していく! ホームズものと人気を分けるブラウン神父の傑作短篇シリーズが鮮やかな新訳で甦る。

ついに内戦が始まった。

子供の頃、誕生祝いに買ってもらった人形の家には、外からは見ることのできない部屋があった。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

オルメスはホームズのフランス語読み。ルーフォックは「頭のおかしい」とか「いかれた」の意味。

不治の病を宣告された母は、誰より愛するひとり娘を見守り続けるためにある選択をする。

江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』刊行から五十余年。創元推理文庫が21世紀の世に問う、新たなる一大アンソロジー。

孤独な中年女性の日常への美しくも不気味な侵入者をえがいて、江戸川乱歩が奇妙な味の傑作と絶賛した「銀の仮面」、大嫌いな男に親友気取りでつきまとわれた男―奇妙な関係がむかえる奇妙な顛末「敵」、大都会の暗闇にひそみ、異国からきた青年を脅かす獣の恐怖を克明に綴って

巨大ロボット・テーミスを中核とした国連地球防衛隊の創設から九年。

暗号法に取り組んでいた伯父の死をきっかけに、ヒロインの周囲で不可解な出来事が次々と起こる。マクロイ円熟期の暗号ミステリ。

全世界で一億人の犠牲者を出しつつ、人類が辛うじて滅亡を免れてから9年。

二〇世紀前半にロンドンの大銀行の貸し金庫に預けられた謎の回想録。

かつて『奇想天外』という雑誌があった。

第二次大戦初期、エドワーディック号は英国の某港へ軍需品を輸送すべくニューヨークの埠頭に碇泊していた。

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。

『薔薇の名前』で世界の読者を魅了したウンベルト・エーコが、ふたたび中世を舞台に放つ物語。

設計技師にして発明家のわが友人ロドリックはある夜、自分は神を殺すことができると語った…。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

軽井沢の豪奢な別荘「白樺荘」に、莫大な遺産を相続することになった四人の男女が集まった。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

秋の夕方、小さな村をドライブしていたジェリーは、一人の若い娘に出会った。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷。

19世紀後半、ロンドンの外れの巨大なごみ捨て場。

マイン川で少女の死体が発見された。年齢は14歳から16歳、長期にわたって虐待された痕があり、死因は溺死だと判明する。

人気俳優マークはある日、義理の息子の劇作家ケニーが書いた不条理劇の題名を知り動揺する。

ロンドンのどこかに、霧の中から不意に現れ、そしてまた忽然と消えてしまう「あやかしの裏通り」があるという。