満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。

黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。

地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「ηなのに夢のよう」と書かれた絵馬が。

東京近郊に広大な敷地を持つ百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。

本職・探偵、副業・ライタ。飄々と生きる頚城悦夫。

「勝てない」――旅の途上、森の中でゼンを襲った山賊。その用心棒たる凄腕の侍には、やむにやまれぬ事情があった。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。

死体は、地上十五メートルの高さに「展示」されていた。大学教員・西之園萌絵の推理はいかに。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

立ち寄った村の庄屋で用心棒を乞われるゼン。気乗りせず、一度は断る彼だったが……。

結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい―。

彼女は病院にいる。館を離れ、あの家政婦から逃れ。

完全に施錠されていたT研究所で、四人の銃殺死体が発見された。

失踪した博士の実験室には奇妙な小説と、ある名前ーー。

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

突然の敵襲、窮地に立たされたゼン。絶対的な力を前に己の最期すら覚悟しながらも、その強さ、美しさに胸が震える……。

オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。

クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。

富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。

カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。

イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。

祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。

森に建つ洋館は、“超能力者”神居静哉の別荘で『伽羅離館』と呼ばれていた。

2113年の世界。

女にしては、美しすぎる。 パリの女優殺害に端を発する連続殺人。

探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。 彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。

この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。

西之園萌絵は、叔母を連れて白刀島までやってきた。

25歳の誕生日にマンションから転落死した男性の額には、θという文字が書かれていた。

つねにベストは更新される。 最新WWシリーズ始動! カタナを帯びた金髪碧眼の戦士、デミアン。

その死体は、Yの字に吊られていた。背中に作りものの翼をつけて。

とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。

国家反逆罪の被疑者であるキャサリン・クーパ博士と彼女の元を訪れていた検事局の八人が、忽然と姿を消した。

妻の依頼は、浮気調査だった。 夫は、数多くのヒットソングを生み出した作詞家。

ドイツで受けた精密検査でロジに不具合が見つかった。詳しく 調べるため、グアトと共に日本へ帰国。

ヴァーチャル国家・センタアメリカが独立した。

人は無だ。なにもかもない。

遊びさえ、本気で挑むのが探偵団! 美少年シリーズ第七作!

小説家・森博嗣は日々何を思い、考えているのか? 2017年7月からの毎日の仕事、遊び、思考の詳細。

西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。

幽霊が存在するために、死は、必要充分条件か? 触れ合うことも、声を聞くことも、姿を見ることすら出来ない男女の亡霊。

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。

アリス・ワールドという仮想空間で起きた突然のシステムダウン。

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。

あこがれの同級生、真知花梨の故郷を訪れた郡司と栗城。

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。

真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。

「死の自由」は正義なのか。最悪の女・曲世愛の向かう先は――世界。

鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。