我が家を地獄につきおとしたのは、母でした――娘の口から明らかになっていく、母の異常犯罪とは。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

フランスのとある田舎町の元領主ゴラーズ家に嫁いできた女。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

とある山荘で会社経営者の妻と8歳の息子が転落死した。夫は無実を主張するも、容疑者として拘束される。

別居している妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺―一一〇番通報の時点では単純な事件と思われた。

僕は君原樹来、小学六年生。将来の夢は推理小説作家。

元弁護士の著者ならではの、女性弁護士が奔走する傑作本格推理! 夫の浮気相手にたいして妻が起こした損害賠償請求を受け持つことになった、弁護士の横手皐月。

連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議な話を披露し合うことに。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

通訳捜査官の七崎隆一は、正義感から同職の義父の不正を告発、自殺に追い込んだことで、職場でも家庭でも居場所がない。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。

中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。

著者のエッセンスが満載された最後の短編集 八人の子供がいる家庭へ脅迫電話。「子供の命は預かった」。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。

「伝説のSF作家が遺した未発表原稿『多世界の猫』を盗んでほしい。

学園の一角に建つ壁には日暮れると生徒たちの影が映った。そしてある宵、壁は映し出した、恐ろしい場面を……。

戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。

母と娘。二種類の女性。

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。

母は死に、父は人を殺した――。

戦後生まれの荻葉史郎の中にある東京大空襲の記憶。

村の駐在所勤務を夢見る浜中康平は強運で事件を次々を解決する群馬県警捜査一課の切り札。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

7月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。

浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。

君原樹来は推理作家を目指す法学部の四年生。

明治初頭、日影一族の棟梁の隠居所だった武家屋敷が官憲に包囲されたが、一族は忽然と姿を消した。

自殺する理由がない男女が、次々と飛び降りる屋上がある。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

ひとりの平凡な男が突然消えた。

三雲華(みくも・はな)は恋人の桜庭和馬(さくらば・かずま)の家に挨拶に行くこととなった。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。

御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

天才的頭脳と、絶望的な孤独。授けられたのは、それだけだった。

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

騙したつもりが騙される。