赤坂の高級クラブ「エル・ドラド」で日本最大の組織暴力団三矢組の組長が狙撃された。

青春の幻影ともいうべき心の「女神」に似た女性に遭遇した銀行員・明石は、彼女の面影を忘れがたく、ついには拉致監禁という暴挙におよんでしまう…。

自衛隊第１空挺団ＯＢで、現在は代行業を営む降矢浩季のもとを学生時代の恋人・優子が訪ねてきた。

元暴力団組長の九鬼直正は、ひょんなことから中学生の重光ゆかりと知り合う。

高層アパートに住むOL・志賀邦枝のひそかな趣味は、双眼鏡で他人の生活を覗くことだった。

就職を翌年に控えた天性のプレイボーイ・真木浩一は、大学の同期生で超大企業・勢家グループの社長令嬢・美那子に接近し、手中に収めた。

男には奇妙な趣味があった。

大手ホテルの課長が客の女性と同衾中、刺殺された。女性の夫が現行犯とし逮捕されたものの不可解な事実が浮かび上がった。

平汎は、総合商社唯物商事株式会社に入社し、社内で最も冷飯を喰わされている食品事業部即席ラーメン課に配属された。

本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。

霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。

新宿・歌舞伎町のラブホテルのフロントに立つ本杉高志は、奇妙な成り行きから18歳の少女理絵と同居を始めた。

憧憬の女神、七条由香の無惨な死体を発見した北前真司は、無実の罪を押し付けられてしまう。真犯人はどこかで笑っている。

わが国最大の兵器メーカー国武重工業の本工場にある豪華接待館。接待嬢の麻利は、その“幸せの間”で消されたのか。

車の接触事故を目撃した女。 婚約者が失踪した女。

深夜の寝台車で起きた人気タレント刺殺事件。犯人はいつ乗車し、どこへ消えたのか。

長野県高瀬湖畔の工事現場から、人間の白骨と犬の骨が発見された。

新宿歌舞伎町でホテルを経営している東浦は、不倫をネタに暴力団に脅され、ついにはホテルを乗っ取られてしまう。

都心の一戸建てに住む津田正吾の許に、深夜、痴漢に襲われたという若い女が飛び込んできた。

文壇の寵児ともてはやされる若きベストセラー作家の浅沼は、出版社から請われて新人文学賞の選考委員となった。

始まりは新宿発、松本方面行きの最終列車、急行「アルプス号」だった。

欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけから、殺人事件を招き寄せる。

人気作家・北村が迷い込んだ麻薬パーティに参加予定の政界黒幕が、ホテルで不審な突然死。

タクシードライバーの蛭間正は深夜、新宿で若い女を乗せた。

復讐してやる―旗本良介は怒りの中から立ち上がった。

財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。

望遠鏡で近隣のナイトライフを覗き見するのが趣味だった一人暮らしの老女・田島あぐ。

49歳のサラリーマン、北野純一はがんのため、あと半年の命と宣告される。

社長の女婿ゆえか、妻との屈辱的

アパートの一室で若い女性の絞殺死体が発見された。一方、新興宗教の元本部跡にも同様の手口で殺害された女性の死体が…。

新宿で助けた藤村雅子と、金沢高一はホテルで一夜を過ごしてしまう。

飛び込み自殺をはかった女が死の直前に人生を逆行しながら再体験する「環状彷徨者」や、善悪正邪の転倒した世界に踏み込む謎物語「もう一人の自分」ほかSF的掌篇集「異次元の夜」と、サラリーマン社会に潜む現代人の虚無感と不条理な衝動を乾いた目で描く初期短篇五篇を収録

元自衛隊レーンジャーで今は代行業を営む降矢浩季は、結婚式当日に失踪した新郎の行方を捜していた。

棟居は北アルプス後立山縦走を試みる途中、唐松岳山頂でトレッキングツアーのグループに写真撮影を頼まれた。

交通事故で息子を失った悲しみに暮れる妻が、故郷の同窓会へ出かけていった翌日、遺体で発見された。

真の巨悪は誰なのか!?二年前に失踪した妹を捜し続ける警護官の寒川。雑誌記者であった妹をめぐり、連鎖していく事件。

三十数年前、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪の旅に出た。

悪名高き産廃処理業者の用地買収計画を内偵中の環境大臣秘書・香山の前に、中学時代の憧れの教師・綾子が現れた。

駅のホームで突き落とされそうになる。見知らぬ車に乗せられて誘拐されそうになる―。

T省課長補佐が、公共事業の受注先である大手商社のビルから墜落死した。

北アルプス上空で、原子力科学者雨村の搭乗した旅客機が航空自衛隊機と衝突し、墜落した。

校内暴力で荒廃し、不良生徒に牛耳られる都内S区の公立中学校。ついに、女生徒が公園で殺害される事件が発生。

OLの細川澄枝は社員のボーナス二千万円をタクシーの中に置き忘れる。

警視庁捜査一課刑事・山科正人は殺人事件の捜査本部に参加しているが、仲間にもペアを組んだ新宿署の牛尾刑事にも「話したくない秘密」があった。

作家・内田康夫のもとへ名探偵浅見光彦宛ての手紙が届いた。

ルポライター浅見光彦の母・雪江が巣鴨で殺人事件に遭遇した。被害者は山陰の小京都・津和野の旧家、朱鷺一族の長老・勝蔵。

浅見陽一郎刑事局長が苦境に立たされた。越前大観音堂に絡む不正を揉み消して欲しいと、地元有力者に圧力をかけられたのだ。

浅見光彦が見合いをする、美貌のヴァイオリニスト・本沢千恵子。だが、彼女の父・誠一が突然、失踪する。

帝国海軍の象徴・東郷元帥の短剣を探し出してほしい―兄・陽一郎の知人の依頼で、ルポライター浅見光彦は短剣が盗まれた広島県江田島の海軍兵学校跡へ。

『願』とだけ記された奇妙な葉書の受取人が、次々と殺されていく!一人目は撲殺され、帰宅途中の浅見光彦がその発見者となり、二人目は新潟県佐渡島で転落死した。

音楽教師、杉山博之が変死した。

神奈川県の相模湖畔で交通関係の業界紙の社長が殺された。

種々雑多な人間が去来集散し、人生の破片を落としていく駅・新宿。

山頂から愛の信号を送ると約束し、恋人を山麓に残してひとり山頂をめざした影山だが、送られてきたのは遭難信号だった。

忠誠を尽くした自分をゴミのように捨てた上司の米原を、衝動的に殺した桑崎。

小学校の同窓会に出席した真杉伸子は、かつて彼女に惚れていた宮田治夫と久しぶりに会った。