いつも通り上機嫌で出勤していった夫の謎の失踪。妻の祥子は惑乱と絶望のなかで夫を探す。

男女のすれ違いと愛憎、人生に待ち受ける思わぬ陥穽、驚愕の結末―夏樹静子氏がその作品でミステリー界に残した足跡はあまりに大きい。

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

二十九歳の桐子は、求婚してきた吉森と萩の温泉に来ていた。だがその夜、桐子は宿を抜け出し別の温泉宿へと向かう。

ある朝、ルリ子を起こしにいったらベビーベッドはカラだった。窓から誰かに連れ去られたのか…。

新雪に包まれた山中湖畔。

染織工芸界の巨匠が破門中の弟子の恨みを買い、メッタ突きされて殺された。しかし、事件はいっこうに報じられない。

広告代理店で働くシングルマザーの千晶は、会議出席のため、喘息の発作が起きた子供を家に残して出社、死なせてしまう。

晩秋のパリ郊外。時ならぬ嵐で雷鳴が轟き、バルビゾン村の古びた小さなホテルで停電となった。

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

旅客機が爆破され、乗客全員が死亡。

河川敷の車から、男の死体が発見される。

パーティの夜、ただ一度、衝動的に夫の友人に身をまかせてしまった厚子。堅物の夫は疑いもしないように思えた。

殺された母親が隠していた意外な人間関係が犯人探しの鍵となる「ひめごと」、謎の死を遂げた音楽家をめぐる女たちの葛藤を描く「あやまち」ほか、「ほころび」「ぬれぎぬ」「うらぐち」「やぶへび」と、心の闇をゆさぶられ、思わぬ事件にはまりこんでいく人間の心理を四文字の

名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。

会社員の青年・梅木隆介はある夜、夫婦と名乗るヒッチハイクの男女を車に乗せた。

派遣社員の川原光輝33歳が、上司の田丸祐介と同僚の西名はるか殺害容疑で逮捕された。

隣人殺しで32歳無職の森塚が逮捕されたが犯行を否認。鶴見弁護士が森塚に接見するも、供述が二転三転。

選挙に出馬する義弟の不透明な資金三千万円を持ち逃げした木谷省吾。

東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか?夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。

会社更生法という大企業優先の悪法を逆手にとり、擬装倒産で私腹を肥やす弱電器機の大手メーカー、イコマ電気社長。

毎日新鮮な花束を買っては捨て、墓参を欠かさなかった女。

R省の局長を父にもつ田沢輪香子は、旅で知り合った考古学好きの青年と深大寺で再会する。

大手建設会社部長・曽根寛の足どりは、帰宅途中の東京駅で見かけられたのを最後に、消えた。

“夫殺し”の起訴事実を、すべて認めた被告弓丘奈緒子。執拗に無実を主張する原島保弁護士。

幼馴染みに長年抱いていた恨みが発端の、すぐ解決すると思われた放火事件。

台風が九州を縦断した夜、ホテル玄海で宿泊客の男が絞殺された!その後、ホテルの経営者も青酸カリの入った牛乳を飲み、不審な死を遂げる。

夕子は北海道釧路地検に転勤になった。東京とはすべてスケールの違う生活に戸惑うなか、事件が発生した。

貿易会社重役・倉内優二は赴任先のロンドンで陶磁器メーカーの女性オーナー・マリアンヌと運命的な出会いをした。

白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形詐欺。

殺人犯が現場から逃走するときに目撃したのは、県警幹部が犯した轢き逃げだった。

バツイチのOL美幸は、孤独をかみしめながら39回目の誕生日を迎えた。

日本のミステリー界の旗手として、世界的にも名を馳せた著者がつねに完成度の高い作品を描きつづけて25年。

刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。

内堀優一郎は、五年前ストーカーに娘の優希を殺された。犯人の中下が刑期を終えて出所したあと殺害され、内堀に容疑がかかる。

浦島・羽衣伝説をめぐる取材旅行の先々で起る奇径な事件。民俗説話や古代史と今日的犯罪を結びつけた長篇推理。

名古屋の建設会社社長・時津逸人は、すい臓ガンの疑いを告げられたとき、これまでの人生を振り返り、若き日の苦い恋の記憶が蘇った。

不倫の恋に走る人妻へ見えない影が迫る…。若い陶芸家・卓也と愛しあう雅子に脅迫状が届く。

雛祭りの日、十九歳の芸妓、木野茉莉子は幼い頃の自分にそっくりな少女と見知らぬ美しい女性が写っている写真をみつけた―。

刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。

院長はソファで息絶えていた。テーブルにはブランデーボトルとグラス。

芦村節子は旅で訪れた奈良・唐招提寺の芳名帳に、外交官だった叔父・野上顕一郎の筆跡を見た。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

雨の港で海中へ転落した車。妻は助かり、夫は死んだ―。

深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。

職を追われた悪徳刑事の夢。迷宮入りした幼女神隠し事件の解明に執念を燃やす老刑事。

一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

母親を殺害された高浜真裕子は、そのとき高校二年生。心に癒しがたい傷を負った。

「ごめん。もう、会えない」。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

橋口雄一郎は40代のプロの結婚詐欺師。

東小金井署刑事課の上月涼子はある日、署に籍を置いたまま本庁勤務という異例の配置転換を告げられる。

藪原法律事務所の居候弁護士になって三年目、朝吹里矢子は同じ事務所内ながらも独立をはたした。

『陰の季節』の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。