昭和初期を舞台に、双子の兄弟を襲う恐怖と悲劇とは……。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

二十五年前に姿を消した、百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

ホラー&ミステリ界アンダーグラウンドの帝王が、6年ぶりに復活! 戦時下の帝都。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

犯罪という名の、人生の好機　　　　　　　大金入りのバッグの忘れ物を預かった男。暴力団への借金に苦しむ刑事。

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。

生きる希望を失った高校生と、独房に監禁された兵士の意識がリンクした時、凄絶な運命の幕が開く！　日本推理作家協会賞を受賞した異才が放つ、ホラー・ミステリー！

暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

屈託のない笑顔で嘘をつく男。出会い系サイトで知り合った奇妙な女。

街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。

Ｘ県山間の町。そこには虻狗隧道（あぶくずいどう）と呼ばれる謎の洞窟があり、〈モグラ〉と称される住民が住んでいた。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

その物語は、人を殺す――。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。

カルト作家が暮らした海辺の街に集いし、業深き者たち。命の限り、踊れや、歌え。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。

世界が反転する、衝撃のどんでん返し! 前代未聞の暗殺劇!! ――殺りたい仕事がきっと見つかる。

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。

ゴミ屋敷にはなんでもあるんだよ。ゴミ屋敷なめんな―特殊清掃員の俺は、ある一軒家の清掃をすることに、期間は2日。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

伝説の傑作『殺人鬼』、降臨!!’90年代のある夏。

河原で幼女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志。

他人の見た光景が、あるきっかけで頭に浮かぶ能力をもつ神野亮司。

エレベーターに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。

犯罪抑止のために開発された「人工脳髄」。

「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。

畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷ー姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の３人でこの家に暮らし始めた。

惨劇に隠された秘密を見抜けるか。

東京都の果ての美しい島。少女、椰々子は、死者を通し預言を聞く力を持ち、不吉だと疎まれている。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

15歳の「私」の主人は、数百年に1度といわれる呪詛の才を持つ、驕慢な美少女。「お前が私の玩具になれ。

1958年の夏。

圧倒的な密度と熱量。

わたし、城の外に行きたいの 一家団欒に突然飛び込んできた少女は、「城」の外に出て行くと言う。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

見えない通り魔「ぜんしゅ」の正体は――!? 比嘉姉妹シリーズ第5弾! 妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。

おれは確かにろくでなしだが、親でも糞でも厭なもんは厭なんだ。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。