『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。

長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。

2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。

ポオの衣鉢をつぐ幻想文学の第一人者、SFの抒情詩人ブラッドベリの名声を確立した処女短編集「闇のカーニバル」全編に、新たに五つの新作を加えた珠玉の作品集。

火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。

ある年のハロウィーン前夜、ジムとウィル、13歳の2人の少年は、一夜のうちに永久に子供ではなくなった。

暑い昼下がりにもかかわらず、その男はシャツのボタンを胸元から手首まできっちりとかけていた。

幻想と叙情の詩人ブラッドベリの魔法の力で、読者はこの世には見えないものを見せられ、触れられないものに触れることができる。

アメリカ美術工芸品商会を経営するロバート・チルダンは、通商代表部の田上信輔に平身低頭して商品の説明をしていた。

三千万人のファンから愛されるマルチタレント、ジェイスン・タヴァナーは、安ホテルの不潔なベッドで目覚めた。

月世界開発用に調整されたロボットが地球上で行方不明になって起こったとんでもない大騒動を描く「AL76号失踪す」、地球から派遣されたロボットと木星人との奇妙な遭遇「思わざる勝利」、美男子の召使いロボットのトニイと女主人クレアのただならぬ関係を描く「お気に召す

航行中の宇宙船が、事故で破裂した。乗組員たちは、宇宙空間に投げだされ、離ればなれに漂流しはじめた。

ブラッドベリの幻の作品集として名高い処女短篇集『黒いカーニバル』から精選した作品にウィアード・テールズなどのパルプ雑誌に発表された作品を加えた初期傑作選。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

1953年にアメリカのSF雑誌「ギャラクシー」に連載され、1954年に刊行された。

輝く夏の陽ざしのなか、12歳の少年ダグラスはそよ風にのって走る。その多感な心にきざまれる数々の不思議な事件と黄金の夢…。

宇宙船ヴィクトリア号が連れ帰った“火星からきた男”は、第一次火星探検船で生まれ、火星に生き残った唯一の地球人だった。

――ヴェルヌはぼくの父親、ウェルズはぼくの賢明なる伯父さん、ポオは蝙蝠の翼をもった従兄弟、シェリー夫人はぼくの母親だったこともある。

友人グロリアの自殺をきっかけにして、作家ホースラヴァー・ファットの日常は狂い始める。

地球の人類は鋼鉄都市と呼ばれるドームのなかで、人口過密に悩まされながら生きていた。

海ぞいの断崖の木にぶらさがり揺れていた少女の死体を乗せて闇の中を走る救急車が遭遇する不思議な恐怖を描く表題作ほか、ＳＦの詩人が贈る、とっておきの21編。

あらゆるものが退行し朽ち果てていく。

旅先、フィレンツェの路上での思いがけない出会いから始まる一日を描く、とびきり優しい傑作コメ ディ(「覚えてるかい? おれのこと」)。

疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。

ロボットは人間に危害を加えてはならない。

死者の名を刻む手帳。失踪した女優。

惑星ソラリス――この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。

小高い丘に建つ一軒の屋敷。

幼児なみの知能のため、みんなからバカにされてきたチャーリイ・ゴードン。

地球上の全生命滅亡まで30年……。

太めと痩せのカップルの、出会いと別れと再会の物語「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」、天国まで自慢のワインを持って行こうとする呑んべえ領主に抗して村人たちが考えた作戦が意表をつく「ご領主に乾杯、別れに乾杯! 」など、23編のジンワリいい話を集めた待望の短

遙かプロキシマ星系から、謎の星間実業家パーマー・エルドリッチが新種のドラッグ〈チューＺ〉を携えて太陽系に帰還した。

おかえり、ダグラス――。永遠の名作『たんぽぽのお酒』で描かれた、あの夏の日がよみがえる。

吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。

2500万年前のガニメアン宇宙船が 現代の太陽系に帰還―― 不朽の名作が新版＆新カバーで登場 『星を継ぐもの』シリーズ第２部 木星の衛星ガニメデで発見された2500万年前の異星の宇宙船。

時は2084年、美しい妻と暮しながら火星への夢を絶ちがたいダン・クウェイドは、思いあまってリコール社を訪れる。

ハロウィーン!子どもたちが待ちに待った不思議な祭りの夜。古代エジプトへ、パリへ、そしてメキシコへ…。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

抒情と幻想の詩人、ブラッドベリはSFから怪奇、幻想小説まで、ジャンルにとらわれずに活躍している。

暗いところが嫌いで、明かりがないといられない男の子のお話。当然その子は夜が大きらい。

彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。

男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。

記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。

根強く圧倒的な人気を誇るブラッドベリの魅力を余すところなく紹介する傑作集。

夢と詩にみちびかれ、記者カーディフは、アリゾナ州の小さな隠れ里サマートンに降りたった。

母さんを失くした、ぼくたちの家に、魔法のようにやってきた電子おばあさん。料理の腕は最高で、凧をあげれば天まで届く。

破天荒な映画監督J・ヒューストンに、そして「白鯨」に翻弄された若き日のブラッドベリ。

ある雨降りの晩、海にむかって走る赤い路面電車の車中には、その街に住む売れない探偵小説作家の「私」が乗っていた。

西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。

ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう―戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュ