バビロン行きの夜行列車
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短編集
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あらすじ
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評判
バビロン行きの夜行列車の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
バビロン行きの夜行列車の総合評価:
9.25/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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初めてブラッドベリを読んだのは確か中1の時だったか、「10月はたそがれの国」と「何かが道をやってくる」をほぼ同時に読んでガツンとやられました。以来、好きな海外ファンタジーSF作家では不動の1位をキープしています(ちなみにハードSFではアーサー・クラーク)。
当時の怪奇幻想色が強い作風を思うと、晩年のブラッドベリはとても穏やかになりました。ストーリーはむしろ一般小説に近く、ふんわりとした雰囲気です。
棘がなくなったところは正直ちょっと物足りなくはあります。けれど、あとがきに紹介されているトム・ウィッカムの書評を読んでまさにその通りだと思いました。長くなりますが引用すると
「スティーヴン・キングやクライヴ・パーカーなどの大作家は、きれいな床に便所の中身をあふれさせ、嫌悪感でもって読者の理性をぶっ飛ばすことを得意としている。ブラッドベリは読者を引き込むのにこういうあからさまな手は使わない。(中略)この本はありきたりの結末が好きな読者には向いていない。嫌悪感に身をよじらせ憂鬱な気分になりたい読者にも向いていない。
これは楽しみにあふれた本だ。時に不気味で、時に不思議な気分にさせられるが、人生、過去、現在、未来についての一口サイズのごちそうがずらりと並んでいる」
最初は強烈に惹きつけられたスティーヴン・キングの毒々しい作風に、ちょうど疲れてげんなりし始めていたところで、まさに自分の心境だったので笑ってしまいました。
心の中は少年のままに老年に達したブラッドベリが、思い出や過去の経験、そして心の中からひょっと飛び出してきたものを書き留めたかのような、どこか古き良きアメリカの香りがする作品がいっぱい詰まっています。
ブラッドベリは初出版時のあとがきで、運転免許を取ったこともなければコンピュータもインターネットも使わない、ずっとタイプライターで書き続けていると話していますが、そんなちょっと頑固で優しいおじいちゃんからお話をしてもらっているような気持ちになります。
まだブラッドベリを読んだことがない方には、初期の「10月はたそがれの国」や「何かが道をやってくる」「ウは宇宙船のウ」(萩尾望都の漫画化も見事な作品になっていておすすめ)「火星年代記」など、そしてこの作品のような晩年のものと両方読んでみることをおすすめします。