華氏451度
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ひらがなを多用していて読み難い。 初めは心理的な不安や狂気の演出の為なのかと思ってたのだが、違うようだ。稚拙に感じられる。 | ||||
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文庫本で例えると、活字が小さく紙質も少しざらっとしていた頃のようなクラシックな訳です。Kindleのトップに出てくる、黒い表紙に赤い模様の新訳版とはだいぶリズムが違います(表紙のデザインは炎のこちらの方が新しそうだから紛らわしい)。好みですが、私はこちらの旧訳がテンポよく読みやすく、雰囲気も独特で好きです。 | ||||
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最初は翻訳だからか独特の意味の取りにくい比喩ばかりで飽き飽きします。 それでも、指輪物語のように途中から面白くなるだろうと、がんばって読み進めます。 途中ようやく、登場人物の会話が始まり何を書いた小説なのか見え始めます。 しかし、そこで唐突に戦争がはじまり、自分たちがドロップアウトしようとした国が滅びます。 そこで、終わり。 打ち切りの漫画がよくやる俺たちの冒険はここから始まるんだ的な何も解決しないままの終了。 正直、つまらない。 | ||||
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学生です。小説に詳しい訳でもないため、本書の批評は他の方に譲りますが、感想を少しだけ記載しておきます。少しでも参考になれば幸いです。 私たちの身の回りには手軽に享受できる娯楽が溢れています。ともすれば、思考を放棄して、刺激を、快楽を求める方向に傾きがちだと思います。少なくとも、私にはその傾向がありました。しかし、本書を読んでみて、時にはゆっくり読書をして、物思いに耽ることの有用性を思い出すことができました。 個人的には、とても興味深く読めました。もしお時間があればご一読してみてはいかがでしょうか。 | ||||
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1953年に書かれたというのが、なんとも言えない凄みを感じる。今から未来をよくとらえている。 主人公は、モンターグという「昇火士」。おじいちゃん、父親も、昇火士だった。昇火士の仕事は、本を燃やすことだった。そのことに、仕事のやりがいを感じていた。 本は、人を考えさせてしまう。「考える人間なんか存在させてはならん。本を読む人間は、いつどのようなことを考え出すかわからんからだ。そんなやつらを、一分間も野放しにしておくのは、危険極まりない」という。モンターグも、妻のミルトレッドも、ほとんど記憶がない。ミルトレッドは、テレビばかり見て、「海の貝」(イヤホン)を耳の穴に四六時中入れている。テレビ依存症だ。テレビは、部屋の壁3面に映る大型のテレビ室なのだ。そこで一日中過ごす。そして、車をぶっ飛ばすことやスポーツに専念する。考えないことが当たり前の世界。ほとんどの人が刹那に生きている。だから、本はいらないし、燃やすべき対象となる。 モンターグは、クラリスという17歳の女性に会う。クラリスは自由で、月を見上げたり、雨を口で受けたりする。そしてモンターグに率直な質問をする。「あんたが燃やした本のうち、どれか読んだことある?」「あんた、幸福なの?」 モンターグは幸福だと思っていたが、家に帰ったらミルトレッドは睡眠薬を飲んで自殺を図った。なんとか、一命をとりとめる。そこから、幸福だったのか?悩み始める。ミルトレッドに、 モンターグはいつものように出動して、本を燃やそうとし本に石油をかける。本の中に老婆が立っていた。本から老婆に離れるように言うが、老婆は自分でマッチを燃やし、本と一緒に燃えてしまう。 モンターグは、命をかけるほどの本には価値があるのかと衝撃を受ける。 モンターグには、秘密があった。本を燃やすたびに、1冊を盗んでいたのだ。そして、本を読み始める。「書物の背後には、それぞれひとりの人間がいるとことを知った。その人間が考えぬいた上で、長い時間をかけ、その考えを紙の上に書き記したのが、あの書物なんだ。そのことを、僕は今まで、考えて見なかった」と告白する。 モンターグは、ミルトレッドの友達が二人きているところで、あまりにもつまらない話をしているので、突然本を持っていき、詩を朗読する。三人は驚き、二人は帰ってしまう。 モンターグは、体調が悪くて休んでいて、職場に復帰したら、ビーティ署長は、本の弊害について滔々と語る。ビーティ署長は、本をたくさん読んでいることがわかる。そして、通報がきた。 モンターグと署長たちは、通報の家に向かうが、それはモンターグの家だった。モンターグの妻が通報したのだった。そして、モンターグの妻は、モンターグに別れを告げず、テレビ室に別れを告げるのだ。モンターグは、悔しさとビーティ署長に火炎放射器を向けて殺してしまう。 そして、モンターグは逃げ回るのだが、突然 戦争が始まる。それで、物語は終わる。 なんというあっけない幕切れ。本の大切さがわかって、それから何が起しうるのかと期待したが。 本を読まないこと。無関心になること。テレビに依存すること。スポーツに夢中になること。そのことへの大きな警鐘。今の情報洪水の中で、本質が何か。その本質に向かって立ち向かうことを物語は語る。未来を予測しながら、未来の警句までも作り上げている。 華氏451度は、摂氏233度。つまり紙の燃える温度。表題もセンスがある。リアル・ホラーである。 | ||||
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