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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数769件
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前バカミスの三崎黒鳥を読んでいたので、
ある程度の身構えをしつつ手に取りました。 今回も何かが仕掛けられている事は明らかな文体。 おかしい。不自然すぎる。一体何が仕掛けられているのだ? とヤキモキさせる読書感は健在。 文体以外にも特徴的なのは、 ノベルスの上下2段を活用し、 上段がアメリカ、下段をイギリスを舞台に 物語が同時進行する手法。 これは『本』に価値を持たせている事や、 文庫化して販売経路を増やす事が念頭にない作品づくりには 敬意を表します。 新世界が崩壊する真相が明かされた時は、 バカミスと身構えているにも関わらず失笑と脱力。 また、その後の作者の努力に驚き、 最終章「もう1つの崩壊」で 物語を別世界に構築した様は色々な意味でゾクっとしました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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異文化による価値観の違いが
ミステリと上手く絡んでいると感じました。 世界の景色がうまく描かれていおり、 まるで詩を読んだかのように思い浮かぶ情景がとても綺麗です。 巻頭の「砂漠を走る船の道」より、 砂漠の民が数日間 命がけで砂漠に向かい採取する岩塩。 危険な旅だが、なんと5ドルももらえるからだ。と話すシーンは 本書が扱う異国をより印象付けたと感じました。 また、「叫び」については価値観の違いを巧く扱い、 ダークな雰囲気が引き立つインパクトある作品で 短編ながらもとても重厚でした。 ただ、ラストの「祈り」については、 雰囲気を崩してしまった印象を受けたのが正直な所ですが、 全体的に良い作品でした。 |
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主人公が錯乱したとしか思えず、
置いてけぼりされたまま話が進んでしまった印象です。 小説「如月透の犯罪」と「如月透」自身の犯行が似通っていた理由も なるほどとは思うのですが、驚くことはありませんでした。 |
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教訓が1つのテーマになっていますが、
何も残らず読み終わりました。 |
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不倫相手の女性が整形手術をする事をきっかけに、
その女性と主人公の心理模様が楽しめた作品。 奇妙な後味で終わる結末がとても良いと感じました。 |
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円形に席順が描かれた謎を時計台のヒラメキから解決する訳ですが、
そもそもこの席順表自体の違和感が気になって楽しめませんでした。 ただ、あらすじで最初に述べられている、ラストの衝撃の真相は好みです。 |
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表題のダイヤモンドは短編が6つだから名づけられたタイトルです。
一発ネタを奇妙な物語として仕立てられており、 お手軽なサスペンス物でした。 あらすじにある、衝撃のどんでん返しというのは どれにも感じられませんでしたが、 全ての作品には裏の動きがあり、 最後の数行にそれは何であったか明かされる謎は、 それとなく楽しめました。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
ネタバレを表示する
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表紙の雰囲気が素晴らしいですね。
まずそう感じました。 素人探偵みかげの口から 探偵の存在についての力強いメッセージを受け、 ミステリにおける探偵とは何か? 真相とは何か? を考えさせる内容だったと感じました。 実は、本書の結末は1つの解答例なだけで、 夏冬や神様ゲームのように 裏の真実を描ける麻耶雄嵩ならではの別の真相があるんじゃないか? と深読みしてしまう作品でした。 探偵が語る真相が真実ではない。 本書の解答も真実ではない。 読み終わってから自分で真実を探る。 そんな麻耶雄嵩の魅力が本書でも感じました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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「本年度最低傑作」で検索すると出てくる作品。
最低だけど傑作。 翻訳を担当した大森望のキャッチコピーですが、 良い意味でこれはとてもしっくりきます。 ミステリでもなんでもない、 エログロバイオレンスしかない小説。 好みではない作品なので、 点数低いのですが、こう言う作品もあるんだというネタで読了。 悪趣味で安っぽさをあえて突き詰めたB級センス。 野獣館の殺人事件の真相や野獣の正体、 殺人鬼ロイとの対決など、 これらの事件が最後どうなるかが興味津々。 ですが、読み終わってみれば、 あまりのオチに唖然としてしまいました。 違う意味で衝撃度が高い作品。 低俗な内容ではありますが、 その方向に突き抜けた作品である事は確か。 中途半端な不満が残るのではなく、 不満事項が多すぎて逆に失笑してしまう。 印象だけはとても残る本です。 |
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UMAが出てくる非現実感は
他の著者の作品を予め読んでいた事もあり、 気にせず読む事ができました。 むしろこの怪物たちの情報が どのように扱われるかに期待をして読み進めました。 雪の山荘に閉じ込められた面々が それぞれが何かに変身できる能力を匂わせます。 いったいどんな話に落ち着くのか想像できませんでした。 あらすじにある 『僕は自分が犯人ではないことを知っている。 それを突きとめられないなら、全部殺してしまえばいい』 から感じる話のイメージとは全く違うものでしたが、 ひねくれたラストは中々面白いなと思いました。 それにしても飛鳥部作品はとても個性的です。 著者名知らずに読んでも氏の作品だとわかる気がしました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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死ぬ事、殺す事は最悪の出来事。
馬鹿か貴様は。スパイは孤独だ。自分で判断しろ。 と、何度も繰り返されるスパイの規律。 そのスパイを養成する結城中佐の存在が不気味で圧巻。 読中に出てくる"魔王"の言葉がしっくりきます。 プロットの良さはもちろんの事、 これらを引き立てる硬質な文体がとても良いです。 長編ではなく短編集ですが この緊張感溢れる文章を読むには 短編で一呼吸おけるこの文章量がとても丁度良いと感じました。 短編とはいえ、1つ1つがとても良くできています。 相手の先の先の先までよんで静かなる行動を遂行するスパイ。 常識を超えた者たちの行動や真相に驚かされました。 作品の中では「ロビンソン」が一品。 真相にゾクっと来ました。 |
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著者は関わる皆を大切にする刀自同様、
本書にでてくる人々をとても大切に温かく描いているのが印象的です。 ミステリの特性から事件を扱うにも関わらず、 すべてが気持ち良く丸く収まる様は本当に気持ち良い。 おばあちゃんが本当に良いキャラしてます。 価値観や物の考え方を伝えるインプット&アウトプット。 凛とした振る舞いの裏に見えた内なる悩み。 おばあちゃんが本当に魅力的でした。 なかなかの活劇で傑作です。 |
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シリーズの2作目の『トスカの接吻』に書かれていましたが、
オペラの舞台は演出家の善し悪しで好みが決まる所があります。 その演出は定説通りの台本ではなく、解釈の多様性もありだと思われています。 本書はワーグナーのニーベルングの指輪を下敷きにしており、 北欧神話にでる「巫女の予言」を婆さんで表現した所から始まり、 藤枝和行をジークフリートと模した演出から乙女の存在、 最後の印象的な場面に至るまでオペラの内容を事細かく習って活用しています。 なので、これはもはや解釈の多様性を用いた 『現代版のニーベルングの指輪』を 著者は演出家として作り上げてしまったんだと感じました。 本書はミステリのジャンルでありながら、 ミステリの要素を表に出さずにオペラ歌手藤枝和行を視点とした オペラの舞台裏の物語になります。 この"舞台裏"という所が自分が感じたこの本の主たる印象で、 よくあるミステリに期待するものとは大きく外れた点が ミステリではないのに凄い作品だと気に入った所であります。 ミステリの要素とも言うべきロジックやトリックというものを 舞台裏に追いやってしまっており、 表に出すものと裏に追いやるモノの強調が逆になっているのも面白いです。 言いかえると分かり辛くとても捻くれた内容で、 期待するものが違うと肩透かしを食らうと思いますが、 その作り方の完成度はとても高く感じられ自分には圧巻の作品でした。 細かい事はネタバレで。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(2件の連絡あり)[?]
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ノベルス版「雪と魔術と殺人と」の改稿版、
「北斗の星」殺人事件を読みました。 ゲレンデのスピーカーから突如鳴らされたジングルベルの音楽と共に サンタクロースの帽子を被ったロウ人形の首が現れる。 異様な雰囲気で始まる雪の山荘物です。 90年代始めのころの本書。 世の中オカルトが流行っていたのもあり、 悪霊が人に乗り移り、勝手に手が動き出してしまう所など、 今読むと首をかしげてしまうシーンが現れます。 が、第2、第3の非現実すぎる出来事が続き、 一体どんな真相なのか。まとまるのか?と不安になりますが、 ラストの真相はなるほどと納得。 なかなか面白かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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本を開いた最初のページに『読者への挑戦』があります。
目次や本のタイトルよりもまず『読者への挑戦』がある挑発的な構成に驚きました。 そして、『雪の山荘』の定番要素、 吹雪による、クローズド・サークル。連続殺人、雪の足跡問題、手口の違う殺人 などが豊富に盛り込まれているのも好みです。 新しさは見えないかもしれない。 でもそんな定番とも言えるコテコテな本格が好きな自分は中々楽しめました。 が、探偵の魅力や説明具合からなのか、 納得できて楽しめた真相に魅力が残らず、 ラスト失速してしまった印象でした。 とはいえ、やはり真相は凄いの一言。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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