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egut さんのレビュー一覧

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レビュー数769

全769件 621~640 32/39ページ

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No.149: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

虚構推理 鋼人七瀬の感想

読後は個性的で論述の新しい楽しさを感じて面白かったと思いました。
本書はとても好みが分かれそうです。

亡霊やら妖怪やら漫画のテイストで進行するストーリーは、
中盤までは色々な事が馴染めず苦労しました。
ただ、
妖怪かまいたちの正体は、真空による皮膚の亀裂というのが、
科学的には根拠がないにも関わらず、世に浸透してしまっている。という、
虚構が現実世界の解答となって浸透している例え話が出てきてから、
この本が一気に面白くなりました。

この世に生まれた亡霊の現象を現実的な解答を提示し、
かつそれを聞く観衆に対してどれだけ魅力的に説得できるかという、
法廷ミステリや探偵演説の大団円の舞台を、
世の若い世代に合わせたストーリーで描かれている作品だと思いました。

事件があって犯人がいて、
その真相にいたる唯一無二の回答を導く数学的ロジックと言うよりは、
可能性を連弾して納得させればよいという点で、
この本の扱いや好みが分かれそうです。

虚構である推理ではありますが、
その展開や結末の落とし所は成否関係なく単純に気持ちが盛り上がりました。

シリーズ物になるのかわかりませんが、
1作目ゆえ、キャラクターや舞台設定の説明が多いプロローグの印象も受けたので、
2作目へと続いて物語を見てみたいです。
虚構推理 (講談社タイガ)
城平京虚構推理 鋼人七瀬 についてのレビュー
No.148: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

グレイヴディッガーの感想

一気読みの作品でした。
殺人鬼のホラー作品かなと思って手に取ったのですが、
スピード感溢れる、アクション映画を見ているような作品でした。

非常に読みやすいテンポで日本が舞台とは思えない。
そして魔女狩りを模した現場が生まれる猟奇的な事件。
場面の違うそれぞれの話が交差していく展開は面白いです。

高望みですが、謎やミスリードの意外性などのミステリ要素が
もっと欲しかったです。

結末へ向けて突っ走っている感が非常に気持ち良く感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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グレイヴディッガー (角川文庫)
高野和明グレイヴディッガー についてのレビュー
No.147: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

開かせていただき光栄ですの感想

古き良き海外古典の名作を感じられました。
その時代の新作を読んだかのような不思議な第一印象です。良い作品でした。

翻訳本のテイストが苦手な人は読書が辛く感じそうですが、
この文章が18世紀ロンドンの世界へ導いてくれて、
物語が楽しめるようになってます。

雰囲気も然ることながら、
手足のない死体、死体消失、謎の死化粧など、
ミステリの謎もお約束も序盤から豊富で贅沢でした。

もう、何が起きているやら犯人は誰やら
良い意味で濃密すぎて視界がクラクラしました。
登場する盲目の判事の気分を味わいました。

最後は綺麗に全貌が明かされ収束し
個人的に爽やかな終わりでしたので、
海外翻訳の雰囲気が苦手でなければオススメしたい1冊でした。
表紙も素敵です。

▼以下、ネタバレ感想
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開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
皆川博子開かせていただき光栄です についてのレビュー
No.146:
(4pt)

マリオネットの罠の感想

読む時期が遅かった心境です。
美女たちの活躍、妖しい洋館、麻薬事件など時代を感じられました。

また、緻密な展開というよりは感情的に各々が活躍している印象を受けました。
これだけ皆が動きまわり複雑な真相を設けた中で、
ページ数がこのボリュームで読みやすくまとまっているのが良かったです。

ただ、物語に没入できなかったというか、
客観的に離れた位置から物語を眺めたような印象でした。
マリオネットの罠 (文春文庫)
赤川次郎マリオネットの罠 についてのレビュー
No.145:
(5pt)

赤朽葉家の伝説の感想

日本推理作家協会賞を受賞していた先入観から
推理物を期待してしまったのが間違えだと読後に感じました。

女三代にわたる歴史絵巻を見た印象です。
現代編の瞳子が感じたように、その時代に存在しなかったにも関わらず、
戦後からの高度経済成長やバブルの世の中を
まるで体験したように情景が浮かぶ物語でした

万葉の時代設定がなんとなく平安時代というか
大昔の物語の非現実世界を漂っていた感覚で読んでました。
(なんとなく竹取物語のかぐや姫と万葉集を連想していたからだと思う。)
そんな中、要所要所で1970年、1980年代とリアルな時事も描かれた事によって、
本当にあった激動の日本の物語なんだなと年号によって意識が現実に引き戻される
不思議な体験を得ました。

この作品はミステリを意識して読まないで、
この物語を単純に楽しむのが良いと思います。

その時代毎の人々の思考、世代が変わった時のずれなど、
色々と印象的でした。

▼以下、ネタバレ感想
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赤朽葉家の伝説
桜庭一樹赤朽葉家の伝説 についてのレビュー
No.144:
(3pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

モザイク事件帳(大きな森の小さな密室)の感想

著者の本は初めてです。
短編集だからという訳ではないですが、
何か強烈なものを受けたという感覚が得られませんでした

ただ、なんと言うかSF、ホラー、ミステリと
多種多様な小説を描いている方なだけあり、不思議な世界観を味わいました。

死後150万年前の死体に関する「更新世の殺人」については、
設定が「星を継ぐもの」を思い出し、SFかな?と思いきや、
ジャンルがバカミスなのもあり、そのまま脱力。

「遺体の代弁者」はSFホラーを感じさせる
記憶を移植した話で、これは設定含めて好みでした。
モザイク事件帳 (創元クライム・クラブ)
No.143: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リピートの感想

好みの小説で満足です。

記憶を持ったまま10ヶ月前の自分へ戻れる。
前半はそんなことが本当に可能なのか?と、選ばれたゲスト達が疑心暗鬼にかられます。
ただ、疑いつつも実際に体験したいという人間の心理・欲望が見えるのが面白いです。
恋愛にしても競馬でのお金儲けにしても、物ではなく、
物理的には存在しない情報や経験の重要性を再認識しました。

カオス理論のお話が途中にでますが、
初期動作が変わればどんどん未来が変化していく。
そして何がきっかけか分からないまま、ゲスト達が次々と怪死を遂げていく。
この不安要素の作りが巧くミステリの謎となっています。

この手の小説での既視感はあるものの、
それが変に裏切らない安定した面白さで、結末に至ってもこれは好みでした。

▼以下、ネタバレ感想
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リピート (文春文庫)
乾くるみリピート についてのレビュー
No.142:
(4pt)

演じられた白い夜の感想

雪の山荘に集められた劇団員に降りかかる連続殺人。
台本通りに行われる事件の真相は・・・。

っと、新本格の時代に書かれた小説で設定は好みで、推理する楽しみもあります。
ですが、それよりも男女や人間関係のドロドロ模様が印象的で、
これはあまり馴染めませんでした。

▼以下、ネタバレ感想
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演じられた白い夜 (実業之日本社文庫)
近藤史恵演じられた白い夜 についてのレビュー
No.141: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

キングを探せの感想

あだ名で呼び合う犯人たち、
トランプのくじ引きで決めた四重交換殺人、
計画の齟齬により2転3転する構成など。
ミステリの読み所が豊富。

4人ものは、登場人物に頭を悩ませないで済むので、
巻き起こる事件のパズルに集中できるのがとても好みです。

ただ、何故だろう・・・。
舞台は巧妙で、驚きの要素が多く凄い作品だと感じているのに、
何かがパっとせず、印象的ではないのが勿体無く感じました。
感情的ではないからか、淡々と理論的な為なのか、文体なのかわかりませんが、
真相が明かされても衝撃が弱かったです。
(もっと凄い作品となりそうな勿体無さを感じてしまいました)

交換殺人、トランプ、などなど、
扱う道具の活用が非常に巧いと感じた本格モノ。

久々に著者の本を読みましたが、とても面白かったです。


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キングを探せ (講談社文庫)
法月綸太郎キングを探せ についてのレビュー
No.140: 7人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

Anotherの感想

囁きシリーズや館シリーズで感じていた
著者の雰囲気を十分に堪能できた作品でした。

ただ、いろんなランキングなどに取り上げられた事が
私には余計な期待を持ってしまい、本格物ではなかった印象が、
物足りなさを感じてしまいました。

そんな事を考えた時に、ふと十角館の当時の事を思い出しました。

私は十角館でミステリの小説にハマった口ですが、
その頃、身の回りにいた私よりも年配で乱歩や横溝、
黄金期の海外ミステリを多く読まれていた読者の方が
十角館をあまり好んでいなかった状況がありました。

この時の感覚がそのまま10年単位でスライドしたんだと思いました。

今の若い世代がどういう物が好みかを研究把握され、
それらの事を巧くミステリに取り入れ昇華している。
そんな事を感じました。

アニメやコミックなど複数のメディア展開など、
これを機にミステリが好きな世代が増えればよいなと思う所と、
デビューから20年経った状況で同じ事をやってのける著者の偉大さを感じた気がしました。

▼以下、ネタバレ感想
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Another
綾辻行人Another(アナザー) についてのレビュー
No.139:
(7pt)

UNKNOWNの感想

自衛隊内の監視が厳しい一室に盗聴器が仕掛けられていた。どうやって?目的は?

大きな起伏なく淡々と進むストーリーで殺人も起こらないのですが、
状況推理で全貌を解けていく流れはミステリを感じました。

謎解きも然る事ながら、普段見慣れない航空自衛官内の内情がとても面白く読めました。
読後、著者の事をwikiで見たら航空自衛隊の方だったのですね。
階級の事や業務内容について、特に空の監視である対空レーダーについては、
普段なにも見えない空でも電磁波が飛び交い、
敵からの妨害電波を監視して国民を守っている自衛隊の業務があるのだと。認識しました。

こんな感想だと固いお国のお話に思われそうですが、
中身は軽妙でユーモアが溢れおり、とても読みやすかったです。
意外な真相や裏切られた嫌な気持ちもなく、爽やかな読後も良い感じでした。

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UNKNOWN (講談社ノベルス)
古処誠二UNKNOWN (アンノウン) についてのレビュー
No.138: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

コフィン・ダンサーの感想

科学捜査にて犯人を追いつめていく1作目とは違い、
殺し屋からターゲットを守る展開は、期待していた勢いと異なるものでした。
犯人も目的も提示されている状態なので、何かを無性に知りたい。といった欲求が生まれず、
読書スピードが文庫下巻中盤まで失速気味でした。

が、
終盤の真相にかけては怒涛の展開で唸ります。
1作目で得た印象との比較での気持ちなだけで、作品単体ではとても素晴らしい作品でした。

ライムとダンサーの対決がシリーズ最終決戦のような意気込みだと感じたり、
ライムとアメリアの関係など、もっと後半で出しても良さそうなネタを2作目でやってしまうんだ。
と贅沢な印象を受けました。

この刊行後に3作目以降のシリーズ化を行う事が決まった模様なので、
シリーズを念頭になかった本作では、やり残す事がないように事件も人間模様も濃密に描いたんだと感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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コフィン・ダンサー〈上〉 (文春文庫)
No.137: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

連続殺人鬼 カエル男の感想

表紙を見て感じていた軽いライトな話とは違い、
メッセージ性の強い社会派な小説でした。

テーマは刑法39条にある、責任無能力が物語の根幹を走っており、
カエル男の起こす犯罪が社会に及ぼす影響を
市民、警察からのメッセージで読者に投げかけています。

内容紹介にある「どんでん返し」の期待からは違うもので、
既視感がある構成やトリックは好みの問題で物足りなさを感じましたが、
テーマの肉づけにそえる既存作の多くの良い所を使い昇華した
巧みな作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)
中山七里連続殺人鬼 カエル男 についてのレビュー
No.136: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ダイナーの感想

強烈な読書体験で充実感を味わえた作品でした。
暴力的で読むのを躊躇わせるグロ表現が多いので、
耐性がある方向け。

ただ、いくつかの賞を受賞している通り、
グロだけの低俗な作品とは一線を画しています。

血みどろの数々に胸やけを起されたと思えば、
別のシーンでは、美味しそうな料理が作られお腹がすいてくる。
文章での表現力が凄く、いろいろと刺激的でした。

そして物語も面白い。
ミステリーなのか言われればそういう要素もありますが、
それとは別の次元にある強烈な作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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([ひ]2-1)ダイナー (ポプラ文庫 日本文学)
平山夢明ダイナー についてのレビュー
No.135:
(2pt)

破綻した内容…

デスゲームモノ。
著者の過去3作読んできているので傾向を踏まえての読書ですが、
これはダメでした。

緊張感が無かったりキャラが記号だったり、
そういうのは今まで通りなので全然問題ないのですが、
今回は楽しみ要素のゲームの内容にまったく魅力がありませんでした。

ゲームにしても、相手を自由に動かせる超能力者がいたり、
麻薬常習犯なので発言の内容は嘘か本当か自分でもわからない。
など、謎を考えても無駄であり、ルールが破綻してます。

過去作からルールが破綻していると言われているから、
今回は穴を隠す事なく全面的に崩壊させた投げやり感でした。
左90度に黒の三角 (講談社ノベルス)
矢野龍王左90度に黒の三角 についてのレビュー
No.134: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

月の扉の感想

ハイジャック中に起きた謎の殺人事件。
飛行機内の閉鎖空間で何が起きたのか?
と、証拠検証や推理、
議論していく展開はとても面白く読めました。

ですが、ハイジャックやこの特殊な空間は
物語の為の舞台設定で必要なのはわかるのですが、
空間内の雰囲気にとても違和感がありました。

200名以上の人質がいる中の緊迫感はなく、
腕に抱いている赤ん坊は最初から動作なし。
(ぐずって泣いたり、暴れたりしないのかな?)

純粋に謎解きを楽しめるように、パニック状況を極力省き、
ハイジャック中と言うことを忘れない程度に
イベントを挟む苦労を感じてしまいました。

読んでいて楽しいのですが、
臨場感のない奇妙な違和感には馴染めませんでした。


▼以下、ネタバレ感想
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月の扉 (光文社文庫)
石持浅海月の扉 についてのレビュー
No.133: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

仕掛けと舞台設定に唸りました

とても読み辛く状況が整理し辛い文章で、読書中は楽しめませんでした。
読者への挑戦が挿入されるものの、推理してみようという気も起きませんでした。

ですが、
真相はとても驚きました。
アイディアとそれを形にした作品が見事です。

トリック、ロジックの為のパズルミステリで、
全貌が分かると作者の意気込みにとても感心してしましました。

これは得るものの内容で好みが分かれそうです。
読書中辛かったのが残念でした。

▼以下、ネタバレ感想
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夜想曲(ノクターン) (角川文庫)
依井貴裕夜想曲(ノクターン) についてのレビュー
No.132: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

箱の中の天国と地獄の感想

デス・ゲーム系の小説。好みです。
「二つの箱のどちらかを開ければ上階への扉は開かれる。」
アイテムを得るか死を迎えるか。

いつもながら面白いアイディアなのですが、
もっと良くなりそうな期待を受けつつも、もどかしく終わります。
前作までの傾向と同じで、
死のゲームなのにあまり緊張感がなく、主人公の思考が肌に合わないのは、
あえてやっている設定なのかなと思いました。

予想外な展開はあまり生まれず、
淡々とゲームを進行している印象を受けました。

毎度いろいろと不満をこぼしてしまうのですが、
それだけ扱うネタが好きなので、ついつい読みたくなる不思議な作家さんです。

▼以下、ネタバレ感想
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箱の中の天国と地獄 (講談社ノベルス)
矢野龍王箱の中の天国と地獄 についてのレビュー
No.131: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

夏の王国で目覚めないの感想

ネット世界で知り合った面々が、役を演じながら架空遊戯を行うアイディアが良いです。
人物も匿名。それぞれの発言も本心の言葉なのか、役を演じているセリフなのか分からない。
この先どんな展開になるのか読めない魅力があります。

また、見慣れた古典的なミステリを感じさせつつも、
描かれる情景は現代的で文章も読みやすい為、
これからミステリを読む人には薦めやすい本だとも思いました。

個人的な好みとしては、閉じ込められたクローズド・サークルで
場面展開や他者が介入する街中の移動などを無くし、
制限された空間での架空遊戯が見たかったかなと思う所です。

ただ、そう言った限定した空間の殺伐とした雰囲気と本書は違う位置にあり、
爽やかで綺麗にまとまった作品でした。

▼以下、ネタバレ感想
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夏の王国で目覚めない (ハヤカワ文庫JA)
彩坂美月夏の王国で目覚めない についてのレビュー
No.130: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

切り裂きジャック・百年の孤独の感想

1888年にイギリスで起きた未解決の猟奇殺人事件。
通称「切り裂きジャック事件」を氏の解釈を交え、
現在と過去の類似した事件の謎を解く話。

文中にもありますが、
異常殺人と未解決の事項が不謹慎ながらもミステリの魅力を感じてしまいます。
その謎の魅力の引き出し方、解法の鮮やかさが見事で、
流石の島田作品だと思いました。

▼以下、ネタバレ感想
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切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)
島田荘司切り裂きジャック・百年の孤独 についてのレビュー