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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数738件
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読んで良かった。と思えた1冊です。
戦争を知らない若い世代=主人公と設定し、 『戦争を知らせる』のではなく、あくまで『祖父の生涯を知る』事にして 主題をずらし、読者を入りやすくしたストーリー構成は巧いと思いました。 自分自身、主人公と同じで祖父はどんな人だったのか。 ミステリ小説としてどんな仕掛けがあるのだろう? なんて思いながら本書を手に取り読み始めましたが、 ものの数十ページを読んで意識や考え方がガラリと変わりました。 良い意味で別物です。 ページが進むにつれて言葉でうまく言い表せない たくさんの気持ちが芽生えました。 読了後に自身の考え方や意識の持ち方まで 響いてくる作品です。 これは本当に良い作品でした。 |
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クローズド・サークルでの推理ゲーム。
舞台としてはとても面白いです。 夏の館、冬の館にそれぞれ7名づつ閉じ込められ、 互いの館で連続殺人が発生する。 館同士はTV電話でコンタクトが可能。 問題は夏の館、冬の館の犯人は誰か? 1度のみの解答に対して、正解側の館の人々は賞金を獲得して生還。 解答を外したり相手が先に答えた場合は死が待っている。 相手の館とのコンタクトでの情報提供の心理戦や 少ない手がかりでの犯人探しは好みもあり面白かったです。 ただ、"極限"と名のつくほど緊迫した雰囲気は無く、 登場する人々の思考が感じられない為、 とても軽いゲーム遊びをしている印象を受けました。 ミステリ読みなれている人にはとても物足りなく感じると思いますが、 この系統が好きな人は楽しめる作品だと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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表題の「独白する…」はタイトルが一品。
また、語り部が地図と言うとんでもない設定。 このミス1位かつ推理作家賞を受賞をしておりますが、 ミステリとは違う作品だと思いました。 では何であるか?と言うと答え辛い。 乱歩を読んだ時の感覚を思い出した気もしますが、 もう、こう言うジャンル。と言った独特な雰囲気を楽しみました。 短編集に収録されているその他の作品は、 暴力的でグロく、気持ち悪さと痛さを錯覚してしまう文体が健在。 これは著者の持ち味で強烈な印象です。 その土台の上で摩訶不思議な世界を覗き楽しみました。 どれも強烈な印象ですが、とくに 「Ωの聖餐」「怪物のような顔の女と時計のような頭の男」 この2作は設定から結末まで巧く構成されていて、 個人的にインパクト高で唸りました。 |
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前半は舞台の新宿やそこに住む者達との絡みなど、
鮫島の硬質なハードボイルドっぽさがひしひしと感じましたが、 後半の鮫島には人間味や弱さが見え隠れし、 少し雰囲気を崩した印象を自分は受けました。 それが良さにもなりますが、 好みとしては硬質の雰囲気のまま浸りたかったです。 それにしても登場人物達はどれも印象に残る人々ばかり。 ちょい役を感じさせないぐらいインパクトが残ります。 好みの問題で点数は中間ですが、 とても面白く続きが読みたくなる良い作品だと思いました。 |
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【ネタバレかも!?】
(4件の連絡あり)[?]
ネタバレを表示する
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前バカミスの三崎黒鳥を読んでいたので、
ある程度の身構えをしつつ手に取りました。 今回も何かが仕掛けられている事は明らかな文体。 おかしい。不自然すぎる。一体何が仕掛けられているのだ? とヤキモキさせる読書感は健在。 文体以外にも特徴的なのは、 ノベルスの上下2段を活用し、 上段がアメリカ、下段をイギリスを舞台に 物語が同時進行する手法。 これは『本』に価値を持たせている事や、 文庫化して販売経路を増やす事が念頭にない作品づくりには 敬意を表します。 新世界が崩壊する真相が明かされた時は、 バカミスと身構えているにも関わらず失笑と脱力。 また、その後の作者の努力に驚き、 最終章「もう1つの崩壊」で 物語を別世界に構築した様は色々な意味でゾクっとしました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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異文化による価値観の違いが
ミステリと上手く絡んでいると感じました。 世界の景色がうまく描かれていおり、 まるで詩を読んだかのように思い浮かぶ情景がとても綺麗です。 巻頭の「砂漠を走る船の道」より、 砂漠の民が数日間 命がけで砂漠に向かい採取する岩塩。 危険な旅だが、なんと5ドルももらえるからだ。と話すシーンは 本書が扱う異国をより印象付けたと感じました。 また、「叫び」については価値観の違いを巧く扱い、 ダークな雰囲気が引き立つインパクトある作品で 短編ながらもとても重厚でした。 ただ、ラストの「祈り」については、 雰囲気を崩してしまった印象を受けたのが正直な所ですが、 全体的に良い作品でした。 |
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主人公が錯乱したとしか思えず、
置いてけぼりされたまま話が進んでしまった印象です。 小説「如月透の犯罪」と「如月透」自身の犯行が似通っていた理由も なるほどとは思うのですが、驚くことはありませんでした。 |
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教訓が1つのテーマになっていますが、
何も残らず読み終わりました。 |
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不倫相手の女性が整形手術をする事をきっかけに、
その女性と主人公の心理模様が楽しめた作品。 奇妙な後味で終わる結末がとても良いと感じました。 |
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円形に席順が描かれた謎を時計台のヒラメキから解決する訳ですが、
そもそもこの席順表自体の違和感が気になって楽しめませんでした。 ただ、あらすじで最初に述べられている、ラストの衝撃の真相は好みです。 |
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表題のダイヤモンドは短編が6つだから名づけられたタイトルです。
一発ネタを奇妙な物語として仕立てられており、 お手軽なサスペンス物でした。 あらすじにある、衝撃のどんでん返しというのは どれにも感じられませんでしたが、 全ての作品には裏の動きがあり、 最後の数行にそれは何であったか明かされる謎は、 それとなく楽しめました。 |
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