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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数773件
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好みのデス・ゲームもの。
『殺戮ゲーム』のタイトルと中身は違う印象で、PRを意図した刺激的な単語を使ったのかな?と印象を持ちました。 よくある賞金の為に互いを殺し合うのではく、 謎の主催者? vs 突然密室に閉じ込められたサークルメンバー の構図で、 メンバーは仲間。だけどこの中に犯人(魔物)がいるのか?と疑心暗鬼になるサスペンスです。 一夜明けるごとに仲間が殺されていく状況を解決するべく、 理論的に推察を試みる展開があるのですが、 そんな事より性格がどうだこうだから、お前が怪しい。など、 感情的になり推理に至らない展開がよくでます。 ミステリの視点では残念ですが、妙なリアリティを感じる事ができて、場の収拾が付かない もどかしさが良く出ていました。 伏線や驚きの要素がもっと欲しかったですが、 読みやすさと、デスゲームの面白さ・わかり易さが良いですし、 舞台の設定、人々の心理や結末など巧く作られていると感じる好みの作品でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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久々の大ボユームな本を読書しました。
1000年後を舞台に描くSF作品ですが呪力の存在が空想世界のファンタジーを醸し出し、普通ではない世界を体験できました。 新世界の未来においても止む事のない戦争と平和の模様が印象に残ります。 定番のSFなら人間vs宇宙人。ファンタジーならvsモンスター。 本作の1つのジャンルに属さない世界での表現に面白さを感じました。 ただ、個人的な問題でこの大ボリュームを読むタイミングが悪かったかもしれません。 どこも苦手だったり悪い所がないのですが、作品に没頭できない自分がいました。 世界観を把握したうえでもう一度読むと様々なテーマを考えながら感じられそうです。 |
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人気がある本は何故か手に取らなくなってしまう傾向があり、
読み漏れていた作品でしたが、、、食わず嫌いは勿体ないですね。とても良かったです。 倒叙ミステリのように序盤で毒殺を扱う所が描かれますが、 そこから誰が、どうやって?の謎を最後まで飽きさせず展開するのは見事過ぎました。 毒殺なんて古くからミステリで見慣れた要素なのに、古臭く感じさせません。 それは、科学捜査や、晩婚や不妊など社会的な内容を混ぜ込んで、 現代をしっかり描き活用しているからだと感じました。 人気シリーズはそれなりの理由があると再認識します。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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消失物のミステリ。
刊行後、出版社が倒産してしまって本書自体も消失しかねた面白い曰くがある作品。 読後に"バカミス"扱いになっている事を知りましたが、 列車消失、出現する奇妙な死体など、本格思考の魅力的な要素が いくつも散りばめられていて面白い作品でした。 ただ、文章内容や人のセリフ、事件が起きた時の感情や説明など総じて軽く、 笑いに変えているセンスなどが相まってバカミスとなっていると思います。 本書で扱われている事件や真相について、 例えば島田荘司が描いたら、かなりの作品になりそうな事を勝手に想像しました。 何故、島田荘司が浮かんだのかと言うと、似たようなトンデモトリックでも 事件背景が色濃く描かれ、不思議な納得と魅力で壮大に感じられるのですが、 本書の傾向はその反対側にあると思ったからでした。 ちょっとセンスが合わなかったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ホームズとワトソンの立場を議員と秘書に置き換えた日常の謎の連作ミステリ。
政界という日常では滅多に触れられる事がない舞台にて、 ユニークなキャラ達が活躍するのは読んでて楽しかったです。 バカと天才の紙一重である議員の漆原翔太郎と、 それに振り回されるサムライ秘書の雲井進の葛藤が面白い。 翔太郎の自由奔放な行動は国民の為なのか自分の為なのか、 真意は分からずとも謎は氷解し最後は落ち着く所に落ち着く。 話が繋がる伏線の張り方も面白く なかなか爽やかで楽しいミステリでした。 TVドラマ受けしそうな話だとも感じました。 |
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読後にまず思った事は、同じ講談社の青い鳥文庫から発売すれば
小・中学生のターゲットにぴったりハマると思いました。 作品のキャラクターや軽い雰囲気、数学の内容も 高校・大学頃には触れている内容なので大人が読むと凄さを感じさせ辛い。 とすると読者のターゲットは小・中学生が向いていると思った次第です。 ただ、「殺人」が発生している事から小学生には不向きなのかもしれませんね。 殺人と言っても事件発生の用途で使用しているだけで、 「誰々が死にました」と、報告レベルであり、陰鬱な表現はありません。 殺人にしないで誘拐程度にすれば、小・中学層へ広げやすいかなと思いました。 数学の豆知識から事件の発生・攻略の手がかりとする話作りは面白いです。 読みやすさも良かったです。 『0』を扱う『悪魔との約束』は、物語・謎解きに至るまで数学がわかり易く活用され、好みでした。 |
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読中は色々と揺さぶられて良い本だとは思いますが点数は好みの問題で。
なんと表現したら良いか複雑ですが 真理子に起きた年齢がスキップしてしまった現象は、 第三者視点の読者と文章により、 綺麗で前向きに感じさせられてしまいますが、 我に返って考えれば、これは相当な悲劇です。 家族や関わる仲間たちに恵まれている暖かさを強調し、 全体的に柔らかで光が差し込むような心地よい印象を持たせてますが、 私にはそれが強がった仮面のような印象を受けてしまいました。 もっと真理子がパニックになってドロドロしていれば好みかと言えば違うのですが、 何と言うか他人事な気分で読まされた感じだった次第です。 疎外感はあったものの、 物事の教え方や学内の雰囲気はとても良い印象でした。 これは、著者が国語の先生という事もあり、 とても温かみのある言葉や感情がよかったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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純粋な推理とパズルの事柄が組み合わさる展開が大変面白かったです。
全編が謎の発見と推理だけの構成です。パズラー小説が好きな方へはおすすめです。 事件の始まりは、残業した男女二人のうち、女性の方が忘れ物をしたと言い、 エレベーターに乗ってオフィスに戻る途中そのまま行方不明になるというもの。 あらすじから感じる話の内容はとても地味なのですが、 監視カメラに映る内容の違和感や、何故忘れ物をしたのか?そもそも忘れものは何だったのか? エレベーター搭乗後オフィスに戻れたのか?戻ってないのか? と、細かく疑問点をロジカルに推理していく展開が楽しめます。 また、話に登場してくる胡散臭い人物達、細かい手がかりの数々など、 読んでいく中で、あぁこれは何かある。怪しいと読者は感じると思いますが、 それらの要素が物語中、無駄なく活用されるのが見事です。 タイトルの『あみだくじ』の印象通り、 起点となる要素から推理していく中で、 外れの道もあれば断片的に当たりの道も通っていく推理。 誤推理だったとしても真相に触れて近づいている前進感は得られ、 パズルゲームのコンテニューをしている気分でした。 突拍子もない手がかりや結末の失望感はあるものの、 推理やパズルの魅力が勝り、楽しく読めました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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TVで話題の人気霊媒師の仕組みは、裏で情報を収集する調査チームによるものだった。
この調査チームの人々を視点に依頼者の悩みや素性を調べるうちに意外な真実を発見していく短編集。 霊媒師として、人々を嘘や詐欺で騙してはいるものの、 依頼主達の悩みを解消する事で家族や人間関係に暖かさが宿り、 結果として幸せになる様子は気持ちがよいものでした。 謎や推理や意外な展開は見られなず、淡々と進みますが、 手軽に読む分には楽しめました。 |
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SFの世界感や本格ミステリの要素単品で考えると、ちょっと空想過ぎて残念。
事前に伏線を散りばめて、納得させて欲しかった内容。 ミステリの謎は正統派ではないので、 本格ミステリ大賞候補というレッテルからの印象と読後感は悪い作用になりそうです。 ただ、世界観と物語は読んでいて楽しかったです。 蒸気の発達した世界はSFやファンタジーなど 色々な作品で触れてはいるのですが、本書は既読感なく楽しめました。 あと個人的に表紙のイラストが頭の中のイメージ作りにとても役立ち良かったです。 SFの難解さや事件の陰鬱さはなく、 主人公のエマを筆頭に登場人物達が明るく活気あって楽しい作品でした。 これはヤングアダルトには打って付けの作品だと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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映像制作合宿で起きる現実と虚構の事件。
現実と虚構の不確かさを魅力的に描くミステリ作品は多くありますが、 本作は分かり辛く物語が楽しめなかったのが正直な感想です。 何故こんなに把握し辛い読書になってしまったのか、 個人的に考えてみたのですが、それは『登場人物達の名前』が関係していると思いました。 よくある小説では人物の初見登場時には名前のルビを振りますが、それが本書にはありません。 人物紹介にもルビがありません。 それでいて名前が現代の子の名前なので、こう読むのだろう。と言う推測で読みます。 すると、文章中の名前の漢字が記号として頭の中で認識するのですが、 使用されている『漢字の形や印象』の重複が多いので混乱します。 "真壁"、"真由"、"真琴"、"真綾"、『真』が多いですし、 "遊佐"、"佐伯"、"佐織"で『佐』。 "大迫"と"佐伯"、で白 "彩菜"、"日菜子"、"晴花"で、菜や花のイメージ。 似ているものが多い為、読書中の無意識下で人物の分担がうまくいかなそうです。 さらに1人に対して、『名字』『名前』『あだ名』『偽名』で呼び合うので、 誰が誰で、現在このシーンに誰がいるのかわかり辛く、 さらに、章区切りで人物の視点も変わるので、物語の把握が困難でした。 名前を記号化して他の要素を引き立てる手法がありますので、 前向きに捉えれば 現実と虚構の交差や酩酊状態を演出する為に、意図的に設定した仕掛けかもしれませんが、 本書は物語に入れない状況になってしまい、私には合いませんでした。 逆に、名前の区別がしっかり出来れば作品の印象が変わる勿体なさを受けました。 2作目だからシリーズとして書く事になった気がするのですが、 前作をネタばれしないように気を使った書き方なども苦労に感じてしまい、 本書のネタとシリーズ化がミスマッチだった気もしました。 悪い事ばかりですみませんが、 前作が好みだったので少し残念でした。 |
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経済状況の悪化により、死者はそのまま火葬すべく直送が一般的となり、
葬式が行われなくなった世界を舞台にしている。 この導入は起こりえる未来を暗示していて面白いです。 また、葬式という舞台はよくあるミステリの事件のその後なので、 遺言の意味はなんだったのか?何故葬儀を行いたくないのか? と言った、あまり見られない謎が面白く読めました。 ただ、非常にあっさりに感じられたのと、 葬式が行われない世界が、社会的メッセージなだけで ミステリに活かせていなかったと思うのが残念です。 ミステリ作品としてインパクトを与えようとしたラストも正直な所、勿体ないと感じました。 好みによると思いますが。。 感情的に『父の葬式』。謎解きで『妻の葬式』が好みです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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著者買いして作品一気読みなんて何年ぶりだろう。久々にハマってしまいました。
※本書の注意事項は、必ず過去作品を読む必要があります。 『[映] アムリタ』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件』『小説家の作り方』『パーフェクトフレンド』 これらの作品の続編をも意味するのが本書の『2』です。 『2』だけ読んでも意味が分からないですし、著者の作品の傾向に慣れておらず駄作に感じるかもしれません。 逆に言えば、ここまで順当に作品を読んできて著者の作品が気に入っているなら自ずと高評価になるものです。 デビュー作『[映] アムリタ』を読んで気になる作品だと思えば続けてくるでしょうし、 合わないなら本書に辿り着かず、途中で立ち止まっていると思います。 アムリタの作品の中で、 美しい糸で作った織物を、その状態を保ったまま糸にして、 さらに織物を作ったら、どんな美しいものができるでしょう? と言うフレーズがあるのですが、過去作が糸。それらを紡いだ作品が『2』なのでしょう。 デビュー作から本書のような事をやりたいイメージがあったのかもしれませんね。 過去作品を読んだうえで、やっと本書のカタルシス味わう準備ができるという、 本書の敷居の高さは問題なのですが、他の方の感想で頻繁にでるぐらい過去作読書は大事な事だと思います。 さて、ライトノベルの文体で軽妙に話が展開される中に、 『面白いとはなにか?』『美しいとは何か?』と、創作における哲学が述べられたり、 ミステリのようでそうでなくてファンタジーかもしれないけどSF?いや、恋愛? と他ジャンルに渡り、心地よく振り回され、斜め上を行く展開に放り投げられる楽しさは本当に凄い。 実の所、本書はやり過ぎ感が否めなず、アムリタの方が完成されていると思い、 8点ぐらいで感想を書こうかなと思っていたのですが、 本作や過去作の事を考えているといつの間にか夢中になって回想していて、 かなりハマってて好んでいる自分に気づいた次第でして、 『恐怖』も『笑い』も『驚き』もやり過ぎて『困惑』や『残念な気持ち』などなど、 それは、本書に出てくるキーでもある感動させられている事だと気づき、 これはもう、好みの上で満点大満足しかないと思った次第です。 ミステリ視点では破綻してめちゃめちゃで、オススメし辛い作品なのですが、 やり過ぎ感含めて、とても楽しい読書を得られた作品でした。 終わってしまったのが少し寂しい気持ちです。 中身についてはネタバレで。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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終盤の真相の落とし所はとても気持ち良かったです。
ただ、作中のアニメキャラやそのネタ色が強すぎて意味が分からないのと、 過去作の「アムリタ」を読んでいる人への要素もあるので、 本作単品としてはちょっと辛い。 仕掛けを味わうなら「アムリタ」は必読。 未読の場合は本作の友達のテーマが楽しみ所と言った印象です。 学ぶ為に学校へ行く必要がないと述べる小学生の天才数学者が、 学校で経験する友達とはなんなのか?に興味を持ち学校へ通うようになる。 人をパラメータ化して解釈したり哲学チックに持論を述べる様は、 著者の描く天才の不気味さが、かもし出ていて面白い。 不安定な展開ながらも終盤の力技のようなまとめ方は好みが分かれる所。 著者の作品傾向を踏まえて読んでいるので、そんなに悪くはないと思う次第でした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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著者の本を読んできて、なんとなく分かった事。
それはSFの世界を活用したミステリならSFミステリ。歴史の世界を活用したミステリなら歴史ミステリ。と言った具合に名が付くような感覚でライトノベルを活用したライトノベルミステリ。であること。 つまりラノベに見られるアニメ風の軽いキャラクターやセリフ回しを活用した仕掛けを施してきてます。 あぁそう言えばと、過去作も思い返してミステリの新しい仕掛けの植え所を感じた次第です。 「小説の書き方」を生徒に教える話の流れは、 まったくもってミステリと違う所にいる物語なのですが、 終盤はいつも通り、野﨑まど流の展開でありました。 驚いた!というより、 毎回よく話の雰囲気を変えられるものだと楽しんでいます。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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『死なない生徒』なのに『殺人事件』?タイトルがユニークです。
不死の存在がいる中での殺人事件という事で、 山口雅也の「生ける屍の死」を思い出しました。 生物学的や概念での不死を扱った話の下敷きは既視感を受けた気がしないでもないですが、 本書は学園を舞台にライトなミステリとなっていて読みやすいです。 首切り殺人の謎など、 不死の存在を仄めかした物語ならではの解釈や考察が面白いですし、 真相もなかなか飛んでます。 SFなのかオカルトなのかの作風は著者のいつも通りで、 ここまでくると、なんでもあり。と思えそうですが、 固定概念から外れた発想がとても刺激になって良かったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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