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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数20件
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SNSや書店で話題になっている一般書です。
内容はモキュメンタリー風のホラー。 手のひらサイズの60ページほどの小さな本で、不気味な表紙が特徴。立ち読み防止のためシュリンク加工され、価格は約600円。 口コミが多く、ホラーっぽい内容が話題で気になり手に取りました。 結果として、好みの問題ではありますが、個人的には本の内容だけでなく、本として商品化する出版業界、販売する書店の状況に対して危惧する残念な気持ちになる商品でした。 なんというか、この本は作品というより、「こういう商品」という感想です。 話の内容も短編1話分で、出来栄えが特に際立っているわけではなく既存のホラー作品の1つといったところです。このジャンルで活躍する作家さんが読んだら「この1話で600円も取れるのか」と少し複雑な気持ちになるのではないでしょうか。 製本の内容もなんというか同人誌のような質感で、しっかりとした本を感じられません。一度読めば終わりといった商品です。タイトルが「アンケート」なので、意味合いが違うのかもしれません。 出版社は児童書を多く手がけるポプラ社なので、仕掛け絵本のような感覚で捉えれば、そういうものかとも思えます。 SNSや口コミで注目を集めて売れること自体は素晴らしいのですが、これを本としての成功例と認めてしまうと今後文芸作品の内容や書店に並ぶ本がこのようなものばかりになるのではないかと、危惧するような内容でした。 学校で友人同士で、「不気味だよね~」、「こういう意味だよね」と、気軽に話を共有しながら考察して楽しむ用途としては有効だと思います。SNSで話題になったのもそういう背景だと感じました。 |
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好みは人それぞれなので。。。個人的に読めない作品でした。
場面ごとに人称が、"僕"や"俺"や"君"などに変化し、誰が誰だか分からない文章作品です。 文章も読み辛い為、まったくもって場面が想像できない駄文を読まされた気分でした。 広報宣伝はそこを逆手にとって『二度読み必死!!新感覚ミステリー』として売り出したのは作戦かもしれません。 二度読みの意味は、何か素晴らしい仕掛けがあるわけではなく、初読では登場人物の整理がされてない文章なので二度読んで理解してね。という意味で捉えられました。 |
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著者の"悪夢シリーズ"となっていますがシリーズ内作品はどこから読んでも大丈夫です。
ただ本書はデビュー作の『悪夢のエレベーター』のラストからそのまま時系列が続いている話なので、本書を読む場合は『悪夢のエレベーター』を読まなければ意味がわかりません。 さて1作目のデビュー作を繋げた作品となる本書。正直な感想としては蛇足でした。 登場するキャラクター達、皆が不幸になっていくので正直楽しみ所が感じられなかったです。気分は奈落というコンセプトならその通りですが、読まなければ良かったという気持ちがいっぱいです。 作品を刊行していくにあたり、ネタに困ったので1作目を題材に続きを書こうという軽い気持ちを感じてしまいます。話の展開が煮詰まっていなくて、場当たり的なドタバタ展開。前後の話に脈絡がなく思いついたエピソードをとりあえず書いて繋げましたという構成。それが持ち味でブラックコメディと言えばそうなのかもしれませんが、、、好みに合わなかったという事で。 |
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締め切りに間に合わせる為に、作品を無理矢理終わらせて商品にしたような結末がひどい。初稿のような継ぎ接ぎ展開。
辛口で述べますが、作品が未完成で煮詰まっていないと感じます。390ページの本で、300ページ頃から突然の様変わりで何もなく終わり非常に残念でした。 物語は、快楽殺人鬼の人形作家の話。性機能障害をもつ主人公は自分の作品である人形とそっくりな人の死体となら交われる。女性を狙う犯罪シーンと人形作家の犯罪心理が描かれていく流れ。エロさもグロさもなく、話の展開の意味も見いだせず、ただ女性を殺すいろんなパターンを考えてみました、というようなアイディア帳を読まされた気分でした。刺激も見所が無くて面白くない。 人形作家の心理についても徐々に読者を魅了するような展開ではなく、急に興ざめするような流れで、読者は置いてけぼり気分。 正直まったく面白くない作品でした。 良かった所は、人形を窯で焼く所と火葬のシーンをシンクロさせた表現。死体と人形、どちらも動かない人の形をしたものに対しての狂人の考え方。ここらへんは楽しめました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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著者初読み。
最近の重版帯コピーより『ラスト30ページ、物語があなたに襲い掛かる―― 。直木賞受賞作』。 なんといいますか、終盤の締め方と読後の感想が『そりゃそうだよ』でした。 登場する人物や行動にまったく共感ができなかったのが好みの理由の1つでした。 就職活動の志以前に、なんで大学に通っているの?という印象でした。目的も弱くなんとなく過ごしていて就職活動になり、うまくいかない。自分の葛藤や本音をSNSへ発散している様。それを見る第三者が意識高い系とみるか、陽キャ・陰キャとみるか、心の拗ねた気持ちを読まされる読書でした。 本書の同じ境遇の人たちが繋がりを大事にして比較や格差を曖昧にして皆一緒だね。一緒に頑張ろうね。みたいなのは村社会というか日本っぽいと言われる姿なのかなとも感じました。氷河期の人間ですが、ハングリーに自己を形成して勝ち取るような行動力が身近だったので一緒にがんばろうみたいな精神が共感できませんでした。一方、SNSが流行っている現代だからこそ繋がってしまう息苦しさや匿名を渇望しているという視点で本書を見ると面白いかもです。どちらにせよ心苦しい気持ちというか共感できないモヤモヤが募り好みに合わずです。その為この点数で。 私の持つ感想は終盤に登場する面接官に近いのだろうな。と思うのと、そういう人向けのキャラ配置をしてくる作者の毒っ気が面白いなと思いました。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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死にたい人から依頼を受け、最後の1日は幸せになってもらって死を与える者の話。
ホラーレーベルだからかグロく描いていたりするのですが、漫画っぽくて軽い。 各キャラのエピソードも、前向きに見れば死を望む者の懺悔や救済的な話ともとれるのですが、内容に必然的な絡みがなくバラバラ。意味なく狂った人たちの物語。何だか好き勝手に描かれた空想の物語でした。 好みの問題なのかもしれませんが、読み終わって何も残らないのは久々。。。 |
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書店で衝動買いした1冊。帯コピーに「ラストは思わず泣ける!」とあったのですが、釣られてしまった事に泣けてきました。最近の帯は信用できないと強く思った1冊。
本書の趣旨は『一家まるごと洗脳』ですね。その過程は大変よく描かれていて楽しめました。参考文献にもその事が明記されています。気付いたら侵食されたいた様がハッとさせられます。ホラーレーベルなのでその手の本をお探しならアリでしょう。 個人的好みとしては、まったく琴線に触れずでした。被害者の家族が平和ボケで、お花畑過ぎて合いません。子供が貧しく見えようと、相手の家族が何か抱えてようと、さっさと追い返そうよと思いながらの読書でした。 ラストは帯にある通り、うまく話をまとめた感があるのですが、ホラーレーベルならもっとドロっとした結末でやり切って欲しかった気持ちもあります。 ミステリ的な仕掛けもあるのですが個人的には合わずでした。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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作者と担当編集者の方は、過去2作と違う人でしょうか?そんな風に思うほど違う印象。
今までと違い、話のテイストを変え、今作では趣味全開のノリノリで描く作者の楽しそうな姿が見えます。キャラや会話のテンポは良いのですが、独特な世界観の情報が不足で、頭の中に情景が浮かび辛い作品でした。編集の整え方が過去と違うのかと思うぐらい読み辛いのも難。 私はゲームもRPGもミステリも好き。ライトノベルも問題なし。だけど本作は合わなかったです。商業作品というより作者の趣味本であると思いました。 章タイトルから感じるスクエニ系のゲームネタや、ゲーム・アニメの定番のセリフなど、クスっときました。超能力ネタなどミステリとして活用されているよさもあります。ただなんというか、全体としてピタっと結びつく考えられたものというより、ネタの詰め合わせの印象です。 過去2作はミステリの根底を大事にしつつ悪ふざけのノリを小出しにしてましたが、本作は逆の作りで趣味全開でした。 期待とのギャップでの点数となりますが、合いませんでした。 ただ作品は気になる作家さんなので、今後も期待で買ってしまう魅力があります。 |
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多くの死傷者を出した爆発事故の最後の1分間について、1章を1秒間として描く物語。
試みが非常に面白くて興味がわきました。最後の1分間を深く掘り下げ、爆発事故の被害にあった、ごく普通の一般人の人生の一コマを描いているわけです。 ただ、たった1分間の物語なのに非常に内容が把握し辛かったです。 まず、1秒を描く特性から場の状況を事細かに説明されます。会話文は秒数が掛かるので殆ど使用せず、誰々がどこにいて、何があって、周りはこんな状況でと言った具合の文章。さらに登場人物が60数名もいるので、人物と場面切り替えが頻繁で把握が困難でした。 これだけ多くの無関係の人々が一瞬の爆発事故で被害にあったんだと言う訴えはよく感じましたが、小説の面白さとしては、主要人物は10人以下でもう少し把握しやすかったらよかったのにと思う次第でした。 せめて被害者一覧や現場状況の図は本書冒頭にほしかったです。名前や場所が把握できるだけでも本書は随分楽しめやすくなると思います。 1秒の描写にしてはとても長く感じられるのも違和感でした。最後の5秒ぐらいはテンポが良かったです。 勝手な想像で、もしかしたら個々の行動を正確に追っていくと、被害者の入れ替わりや、事件の黒幕が中にいると言った仕掛けがあるのかもしれません。が、本書にはそれを読み解きたくなる魅力が得られなかったです。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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本書は単品作品としては楽しめず、1作目『リライト』2作目『リビジョン』を読んでいて、なおかつ設定を事細かく把握していないと楽しむ事ができません。
1作目『リライト』のタイムパラドックスにおける不可思議さ、理不尽さ、なんだかわからない様子も想像で楽しめる良さが利点となっていたのですが、2作目、3作目と順を追うごとに蛇足というか前作の解説本になってしまっている感じが好みに合わずでした。 前作までの設定をちゃんと把握していないと、実はこうだったと驚きの真相を言われてもちんぷんかんぷんで、楽しむ為の敷居が高いと感じます。 個人的には1作目『リライト』単品だけでシリーズは完結している事にします。 |
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1作目のリライトは好み。3作目の評判が良い為、間の2作目を読書…。
が、これは訳が分からず正直面白くなかった。 注意事項として、まず本書『リビジョン』は単品作品としては楽しめません。 1作目『リライト』を読んでいる人が前提であり、扱うタイムパラドックスの話から、1作目の舞台裏でこんな事がありましたと、前作に助けを借りてしまっている点や、おそらく3作目の為の設定作りを感じる所が本書単品で楽しめず、橋渡し作品な印象です。 過去が変われば未来が変わる。すなわち、未来を変える為に過去を変える。時間作品の設定を理詰めで展開するのですが、こだわる点と大雑把で突如現れる設定が混ざり、ルールが崩壊してしまっているのが残念です。ミステリとしてもSFとしても何だか分かりませんでした。 3作目も購入済みなので、この破綻した内容が次作に、どう活きるのか見てみようと思います。 |
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意地悪な、おばあちゃんがガン宣告を受けて余命僅かだから、楽に死なせておくれ。と子供たちにお願いする。
痛かったり苦しいのは嫌。また、犯行がばれて捕まってしまっては元も子もないので、完全犯罪をしておくれ。 一番良い案を出したものに賞金をあげます。 と言った内容で、明るくユーモアに描いているとはいえ、個人的には不謹慎で合わず。 知能戦や驚きも感じず、古い本であるので、これも時代せいかなと思いました。 おばあちゃん+犯罪劇のミステリは、天藤真の『大誘拐』を思い浮かびます。おばあちゃんの知恵袋や年季が入った他人に動じぬ立ち振る舞いなど魅せる要素が本作にもあった所は良かったです。 |
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映像制作合宿で起きる現実と虚構の事件。
現実と虚構の不確かさを魅力的に描くミステリ作品は多くありますが、 本作は分かり辛く物語が楽しめなかったのが正直な感想です。 何故こんなに把握し辛い読書になってしまったのか、 個人的に考えてみたのですが、それは『登場人物達の名前』が関係していると思いました。 よくある小説では人物の初見登場時には名前のルビを振りますが、それが本書にはありません。 人物紹介にもルビがありません。 それでいて名前が現代の子の名前なので、こう読むのだろう。と言う推測で読みます。 すると、文章中の名前の漢字が記号として頭の中で認識するのですが、 使用されている『漢字の形や印象』の重複が多いので混乱します。 "真壁"、"真由"、"真琴"、"真綾"、『真』が多いですし、 "遊佐"、"佐伯"、"佐織"で『佐』。 "大迫"と"佐伯"、で白 "彩菜"、"日菜子"、"晴花"で、菜や花のイメージ。 似ているものが多い為、読書中の無意識下で人物の分担がうまくいかなそうです。 さらに1人に対して、『名字』『名前』『あだ名』『偽名』で呼び合うので、 誰が誰で、現在このシーンに誰がいるのかわかり辛く、 さらに、章区切りで人物の視点も変わるので、物語の把握が困難でした。 名前を記号化して他の要素を引き立てる手法がありますので、 前向きに捉えれば 現実と虚構の交差や酩酊状態を演出する為に、意図的に設定した仕掛けかもしれませんが、 本書は物語に入れない状況になってしまい、私には合いませんでした。 逆に、名前の区別がしっかり出来れば作品の印象が変わる勿体なさを受けました。 2作目だからシリーズとして書く事になった気がするのですが、 前作をネタばれしないように気を使った書き方なども苦労に感じてしまい、 本書のネタとシリーズ化がミスマッチだった気もしました。 悪い事ばかりですみませんが、 前作が好みだったので少し残念でした。 |
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デスゲームモノ。
著者の過去3作読んできているので傾向を踏まえての読書ですが、 これはダメでした。 緊張感が無かったりキャラが記号だったり、 そういうのは今まで通りなので全然問題ないのですが、 今回は楽しみ要素のゲームの内容にまったく魅力がありませんでした。 ゲームにしても、相手を自由に動かせる超能力者がいたり、 麻薬常習犯なので発言の内容は嘘か本当か自分でもわからない。 など、謎を考えても無駄であり、ルールが破綻してます。 過去作からルールが破綻していると言われているから、 今回は穴を隠す事なく全面的に崩壊させた投げやり感でした。 |
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好みのミステリとは違う分野でしたが、
馴染みのないカトリックの話など興味深く読み楽しめました。 新進気鋭の彫刻家、藤原道生が作成したレプリカのピエタの像が破壊されて落ち込む中、 マリア様のお導きによりレプリカではなく新たなピエタ像の制作を始める。 が、それから数日後、自宅で死んでいるのが発見された。 ピエタの像は何故破壊されたのか。また道生は殺されたのか。 それともピエタの像を作成する事の苦悩からの自殺なのか。事件の謎が発生する。 ミステリの事件の提示が行われたあとは、 ピエタの像やマリアについてのカトリック、プロテスタントの宗教感を感じる内容でした。 バチカンにてピエタ像を実際に見たこともあったので、 当時を思い出しながら本書に書かれている教養を興味深く読みました。 事件や登場する人々の行動や事象が論理的はなく超常的で、 マリアの啓示や奇跡であると感銘を受けながら解決していく様子は共感し辛く、 好みのミステリとは違うものでした。 クリスチャンの方が読むとまた違った感想を抱かれると思いました。 読み終わって思う所は、この本はマリアに対する新説を世に広める為の物語だという事でした。 作中の真理夫が語るように日本における信徒数は人口の0.35%の45万人とわずかですが その背後には世界約11億人の信徒のいるカトリック教会が控えている。 信徒にとって、いままで信じてきたマリアを否定する行為はとても危険な行動です。 表だっては伝えられない内容を小説の形を借りて伝えたかったのだと思いました。 元々のマリアの啓示や奇跡の知識が自分になかったので、 そうだったのか。と新たな驚きにはならなかったのが残念です。 道生や真理夫の行動が歴史を参考に表現していて楽しめる所だと思うのですが、 自分自身、神学について知識が足りない為、理解がむずかしく感じる所が多かったです。 読後にyoutubeを見たりwikiを見直してみて理解した事もあるので、 ある程度の予備知識を持ってから読むと良い本だと思いました。 似た本として、映画にもなったダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』がありますが、 あれは信徒でなくても目に触れ、馴染みのあるモナリザや最後の審判の絵画を扱ったので 信徒でない読者でも入りやすかったのですが、 本作はマリアの啓示や奇跡を扱う為、 予備知識の頭で感じるか、経験がないと難しい本だと思いました。 |
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「本年度最低傑作」で検索すると出てくる作品。
最低だけど傑作。 翻訳を担当した大森望のキャッチコピーですが、 良い意味でこれはとてもしっくりきます。 ミステリでもなんでもない、 エログロバイオレンスしかない小説。 好みではない作品なので、 点数低いのですが、こう言う作品もあるんだというネタで読了。 悪趣味で安っぽさをあえて突き詰めたB級センス。 野獣館の殺人事件の真相や野獣の正体、 殺人鬼ロイとの対決など、 これらの事件が最後どうなるかが興味津々。 ですが、読み終わってみれば、 あまりのオチに唖然としてしまいました。 違う意味で衝撃度が高い作品。 低俗な内容ではありますが、 その方向に突き抜けた作品である事は確か。 中途半端な不満が残るのではなく、 不満事項が多すぎて逆に失笑してしまう。 印象だけはとても残る本です。 |
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パラレルワールドを用いて時代錯誤を感じさせた作品。
1980年に出版された当時を考えたら画期的だったアイディア作品かもしれない。 存在しない"急行エトロフ"とは何か?を始め、 複数の事件や伏線の扱いは面白いけど読み辛いのが難。 鉄道や時刻表といった物が苦手なので楽しめなかった。 |
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