マリアの涙



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初公開日(参考)2010年12月
分類

長編小説

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マリアの涙

2010年12月16日 マリアの涙

冬のある日、高校生の藤原道生は教会の聖母マリア像の前で卵型のメダルを拾う。それは、「夢原罪のマリアの不思議のメダイ」と呼ばれるものだった。その15年後、新進気鋭の画家・彫刻家に成長した道生は、「聖母マリア美術館」の落成記念にミケランジェロのピエタ像のレプリカを制作し、絶賛を浴びる。ところが2年後、像は何者かによって傷つけられる。ピエタ像破壊の目的は何か?マリアはなぜ涙を流し続けるのか?十字架の下にただすむマリアの本当の悲しみとは?…エキュメニズム(キりスト教の教会一致運動)を妨げるマリアの「無原罪の御宿り」の教義を巡って、不可解な事件・事象が次々と起こる。 (「BOOK」データベースより)




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マリアの涙の総合評価:8.46/10点レビュー 28件。Aランク


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全9件 1~9 1/1ページ
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マリアの涙の感想

好みのミステリとは違う分野でしたが、
馴染みのないカトリックの話など興味深く読み楽しめました。

新進気鋭の彫刻家、藤原道生が作成したレプリカのピエタの像が破壊されて落ち込む中、
マリア様のお導きによりレプリカではなく新たなピエタ像の制作を始める。
が、それから数日後、自宅で死んでいるのが発見された。
ピエタの像は何故破壊されたのか。また道生は殺されたのか。
それともピエタの像を作成する事の苦悩からの自殺なのか。事件の謎が発生する。

ミステリの事件の提示が行われたあとは、
ピエタの像やマリアについてのカトリック、プロテスタントの宗教感を感じる内容でした。
バチカンにてピエタ像を実際に見たこともあったので、
当時を思い出しながら本書に書かれている教養を興味深く読みました。

事件や登場する人々の行動や事象が論理的はなく超常的で、
マリアの啓示や奇跡であると感銘を受けながら解決していく様子は共感し辛く、
好みのミステリとは違うものでした。
クリスチャンの方が読むとまた違った感想を抱かれると思いました。

読み終わって思う所は、この本はマリアに対する新説を世に広める為の物語だという事でした。

作中の真理夫が語るように日本における信徒数は人口の0.35%の45万人とわずかですが
その背後には世界約11億人の信徒のいるカトリック教会が控えている。
信徒にとって、いままで信じてきたマリアを否定する行為はとても危険な行動です。

表だっては伝えられない内容を小説の形を借りて伝えたかったのだと思いました。

元々のマリアの啓示や奇跡の知識が自分になかったので、
そうだったのか。と新たな驚きにはならなかったのが残念です。

道生や真理夫の行動が歴史を参考に表現していて楽しめる所だと思うのですが、
自分自身、神学について知識が足りない為、理解がむずかしく感じる所が多かったです。
読後にyoutubeを見たりwikiを見直してみて理解した事もあるので、
ある程度の予備知識を持ってから読むと良い本だと思いました。

似た本として、映画にもなったダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』がありますが、
あれは信徒でなくても目に触れ、馴染みのあるモナリザや最後の審判の絵画を扱ったので
信徒でない読者でも入りやすかったのですが、
本作はマリアの啓示や奇跡を扱う為、
予備知識の頭で感じるか、経験がないと難しい本だと思いました。

egut
T4OQ1KM0
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

選ばれたマリアの涙

友人の勧めからイエスの涙を読みピーター・シャビエル氏のファンになりました~。
そしたらまたまたスゴイことに!!インテルとマガジンハウスのあなたを作家にするプロジェクトで氏のマリアの涙が堂々の1位に!!文句なしの面白さに脱帽です!!必読の一冊です☆

peace
6QDNSRIP
No.7:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

「マリアの涙」感想

内面的な心理描写が深く、読み応えのあるミステリータッチの本。
読んだあとは、教養がついたような気もした。

涙を流すマリア像、ピエタ像傷害事件の秘密といった現実にあるミステリーにも関心が持てた。
今までにない不思議な感覚の小説だ。

blue cafe
01JN531W
No.6:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

確かにセンセーショナル

著者は、十字架のもとにたたずむ聖母マリアに焦点を当て、そのマリアの悲しみはどのようなものだったのだろうかと問いかける。

そして、ミケランジェロのピエタとペルゴレーシの『スターバト・マーテル』という、十字架のもとにおけるマリアの悲しみというテーマを代表する彫刻と音楽をミステリータッチに絡ませながら、カトリックとプロテスタントのマリア観を対比させ、そのどちらでもない真実のマリアの心を浮き上がらせていく。

それは確かに日本版『ダ・ヴィンチ・コード』と言えるほどに、今まで誰も考えたことのない大変センセーショナルな内容で驚かされるのだが、不思議に心打つものがあった。

マリアの本当の心を知りたいという著者の真摯な思いが込められているからだろうか。

著者の前作『イエスの涙』も読んでみたくなった。


琴香
UUHPVG09
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(9pt)

本当のマリア様

まず最初に感銘を受けたのは、キリスト教の世界をベースに違和感なくミステリ小説が描かれていること。
「イエスの涙」でも感じたことですが、ミステリの基本がすんなり溶け込んでいる。これは著者の力量はもちろん、この世界のもつ神秘さなどもあるのでしょうか。
本作ではマリア様の本当の姿を知ることができると同時に、終盤の演奏会の場面を通して心が安らぎを与えられる、神父の教えを請うたようなさわやかさが漂う作品です。
「イエス」「マリア」と来て、第3弾をぜひ早いうちに出してほしいと思います。

本好き!
ZQI5NTBU
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マリアの涙の感想

題名からキリスト教を知らないと楽しめないのかと思いましたが、インテルの作家になるプロジェクトで何千という作品から選ばれたと広告にあったので、興味を持ちました。読んでみてこれは心理サスペンスが好きな方にはお勧めの一冊だと思います。人の心の秘密を探っていく面白さがあります。「マリアの涙」のマリアの秘密とは?今まで誰も知り得なかったマリアの秘密が明らかにされていきます。

たいゆう
4PVZAJWC
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美しい情景が浮かんでくる!

 東京、京都、イタリアを舞台に、ミケランジェロのピエタのレプリカの破壊事件に、ペルゴレージ作曲の「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」の曲をからませ、マリアの本当のこころが切なく優しい文章で綴られています。キリスト教のことが詳しく、サスペンスタッチで描かれていました。

mizuki
3OBC4RJY
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マリアの涙

 絡まったミステリアスな糸が少しづつほどけていくようで、じっくりとなぞ解きが楽しめた。また、神学的な裏付けを提示しながら、マリアの涙の真相にせまる作者の手腕には、脱帽です。神父様に紹介していただき購入したが、読後、マリア様を慕う心情がつのり、より身近に感じるようになりました。

mariechan
W3FBSG88
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主人公はマリア様。

 『マリアの涙』の帯には、8442件もの応募総数からの最優秀作品であるとの内容が書かれてあり、その言葉に好奇心を刺激され購入した。
 2000年もの長い歴史の流れの中で、絵画、音楽、文学等で頻繁にモチーフとされ、世界中で最も愛されてきた女性「マリア」にまつわる4人の主要登場人物たち。主人公?と思っていた人物をとりまく事件の意外な展開にはじまり、物語の中にドンドンはまってしまう。
 後半部分、過去の現実の出来事であった、バチカンのミケランジエロの「ピエタ像破壊事件」における犯人に対する扱い方のナゾなどの問題が登場人物たちとの関係に絡ませてあり、現実的なミステリーとして魂に迫ってくる。
 世界中に実在する「涙を流すマリア像」の存在自体がミステリアスなものでもあるが、ファンタジー小説としても捉えられないわけでもない。
 読んでいる途中に何故か「アガサ・クリステイ」が思い出された。
 新感覚のミステリー小説であり、主人公は「マリア様」である。

だいあな
4Y5J2MW0
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