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egut さんのレビュー一覧

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レビュー数769

全769件 681~700 35/39ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.89:
(3pt)

死亡フラグが立ちました!の感想

表紙やタイトルに惹かれて購入しました。
一見無意味だと思われる出来事が、
散りばめられた死神の殺人フラグというのが面白い発想でした。
このセリフが出たら死亡とか、にやりとする場面がいくつかあり、
頭を使わない娯楽小説として楽しめました。

語り手の陣内や探偵役の本宮を見ていると
キャラ物としても活かせる路線を感じるのですが、
それ以外の登場人物、特に死神や編集長は個性的にしようとしているけど
話に絡む場面が少ないので活かし切れてない感じです。
松重が一番良く描かれていました。

作品として個性的な要素が出せるポイントが多そうなのに、
読後は特出した気持ちが残らない勿体無い作品だと思いました。

ミステリでよくある探偵がドミノ倒しのように
理論的に事件を解決する颯爽とした雰囲気を
死神のフラグの連鎖で描いて欲しかったなと個人的に思いました。

文章は読みやすいので次作に期待です。

▼以下、ネタバレ感想
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死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)
七尾与史死亡フラグが立ちました! についてのレビュー
No.88: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

百舌の叫ぶ夜の感想

ヤクザと警察、記憶を無くした殺し屋。
爆弾事件を皮切りにそれぞれが複雑に絡み合うストーリー構成と
人物設定が絶妙で圧巻でした。

好みとして警察小説は苦手な方なのですが、
先が気になる面白さと意外な展開に至るまで濃厚なミステリでとても気に入りました。

分厚さと警察小説だからと敬遠していただけに、
読後はもっと早く読めば良かったと複雑な気持ちです。
良いもの読みました。

▼以下、ネタバレ感想
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百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)
逢坂剛百舌の叫ぶ夜 についてのレビュー
No.87:
(4pt)

いま、殺りにゆきますの感想

独白する…を読んだ後にページ数が少ない短編集をさっと読んでみようと手に取りました。
ミステリではないのは分かっていた上での読書と感想ですが、
この良い意味で不快な表現力はやはり凄い。たまに読みたくなる変な中毒性を感じました。
いま、殺りにゆきます
平山夢明いま、殺りにゆきます についてのレビュー
No.86:
(3pt)

四神金赤館銀青館不可能殺人の感想

どういったジャンルの本かを予め感じて身構えていたのと、
先に三崎の方を読んでいた為、印象は低めでした。

評価は低いですが、このセンスの本は嫌いじゃないので、
続けて読んで行きたいです。

▼以下、ネタバレ感想
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四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス)
倉阪鬼一郎四神金赤館銀青館不可能殺人 についてのレビュー
No.85: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

多重人格を扱ったサスペンスストーリー

多重人格を扱ったサスペンスストーリーとして、
とても面白く読めました。

文庫版の帯には「騙された」と言った、
どんでん返しを期待させるキャッチコピーがあった模様ですが、
それに期待して本書を読むと読みたかった内容との違いに戸惑ってしまうと思います。

話は各登場人物たちが知り合った1人の女性が行方不明になる所から始まります。

それぞれの人たちと接している時の1人の女性の像が異なり、
女性と接した人たちの話を聞いていく中で、
同一人物なのか?もしかして多重人格者だったのか?
なぜ多重人格になってしまったんだろう?
と言った感じに謎が展開されます。

このストーリーの展開はとてもテンポが良くて判りやすく、
そして1つの殺人事件の謎とも絡まってきて中々面白かったです。

ちょっと残念だったのが、
文庫化するにあたって最終章のモノローグ4を封印します。と言った作者のコメント。
この一言は余計だと思いました。

正直あってもなくても伏線が効いてくる内容でなく、
余談みたいなものなので、
読者にあるなしを選ばせるのではなく、
作者が1つの作品としてどっちかに決めてしまったらよいと思いました。
帯のコピー然り、余計な文章が読者に意図しない印象を与えてしまい、
勿体無いと感じました。

▼以下、ネタバレ感想
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ルームメイト (中公文庫)
今邑彩ルームメイト についてのレビュー
No.84: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

虐殺器官の感想

ミステリではなく、SFになると思いますが、
SFとも違う。単純なジャンル分けに収まらない作品だと感じます。

世の評判とあらすじを見てもさっぱり内容が判らず、
どんなものかと手に取り読みましたが、なるほど。。。これは凄くて表現できない。

近未来を舞台とした殺戮の物語。
虐殺を駆り立てる切っ掛けとなる虐殺の文法。言語とは何か?と言う
この小説では見えやすい目的を軸に宗教観や生物、言語や思考を
リアルなSFの世界感で包んで物語にした上で頭に入れられた感じです。

世界観に圧倒。凄いものを読んだ読了感です。面白かった。

▼以下、ネタバレ感想
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虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃虐殺器官 についてのレビュー
No.83: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

いくつもの仕掛けを独特な美術の世界で包んだ傑作

作者自ら描いた絵を挿入しミステリに絡ませた独自の作品作りに感銘を受けました。
美術の先生という事もあり図像学による絵画を読み解く話はとても面白いです。
絵の見方・楽しさに触れた気がします。

他の作品を先に読んでからこのデビュー作を読みましたが、
作中に流れる独特の雰囲気や若い女性の印象は作者の持ち味だと感じました。

今作で扱われる題材は複合的で、かつマニアック。
人におすすめし辛い難しさがありますが、
いくつもの仕掛けを独特な美術の世界で包んだ本書はとても贅沢な作品だと思いました。

仕掛けの感想はネタバレで。

▼以下、ネタバレ感想
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殉教カテリナ車輪 (創元推理文庫)
飛鳥部勝則殉教カテリナ車輪 についてのレビュー
No.82:
(6pt)

良い意味で作者のイメージが変わりました。

慟哭から始まり、頭の中で作者の作風のイメージができてしまっていたのですが、
今回良い意味で覆されました。

他にもユーモアが垣間見れる作品があるにしても、
今回のように完全コミカルに描かれているのに驚きです。

最初の数ページを読でいる時は、軽すぎて好みに合わないと感じていたのですが、
真相はしっかりと仕掛けが施されていて、ただのユーモアだけじゃない印象を持ち、考えが変わりました。

気軽に読めて、でもしっかりした仕掛けが用意されている。
そんな、お手軽なミステリでした。

▼以下、ネタバレ感想
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被害者は誰? (講談社文庫)
貫井徳郎被害者は誰? についてのレビュー
No.81:
(5pt)

味わい深い。

謎解きの好みは低いので点数抑えました。

この作品の味わいどころは謎解きより、香菜里屋のバーでした。

ゆったりとした作品の雰囲気は香菜里屋の店の雰囲気を良く引き立てています。
落ち着いていて、文体にふんわりとして、謎は酔わない程度に触れる感じ。
料理もとても美味しそうです。

店に訪れるお客さん同様に、
解決の糸口になるマスターの一言をどこかで期待している自分が常にいました。
花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫)
北森鴻花の下にて春死なむ についてのレビュー
No.80: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

袋とじミステリ

袋とじミステリの元祖とも言える作品。
奇術師が仕掛ける大マジック。復讐を成し遂げ、殺人を犯し、自分も殺される。
と言ったキャッチコピーの結末が袋とじされている本です。

前半から唐突に始まる裁判模様から興味を惹きました。
無実を訴える被告人に対して、
現場に残された被害者と思われる血液や
焼却された骨の一部を突き付けられます。
古典的な雰囲気の中、何が起きたのか?事件の全貌を読み進める本です。

結末の真相における仕掛けは、とても物足りなく感じてしまいました。
当時は大トリックでも今では1つの構成として見慣れている為です。
ただ、ストーリーやサスペンスとしての面白さはしっかりしていて
なかなかの傑作でした。

▼以下、ネタバレ感想
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歯と爪【新版】 (創元推理文庫)
ビル・S・バリンジャー歯と爪 についてのレビュー
No.79:
(2pt)

シューマンの指の感想

クラシックは好きなので音楽の話題は問題ないのですが、
この本はどうにも惹き付けられませんでした。
ただ、永嶺修人の語る捻くれた音楽論は面白く読めました。

このミスに選ばれたどんでん返しのミステリ要素や
緻密な文章、装丁に至るまで素晴らしかったのですが、
内容は好みに合いませんでした。

私が理解して読み切れてないのだと思いますが、
シューマンとこの事件の全貌は何か伏線的に繋がりがあるのでしょうか・・・?。
言いたい思いが強調されてしまい、商品としてとりあえずミステリにしました。という作品に感じられました。

▼以下、ネタバレ感想
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シューマンの指 (100周年書き下ろし)
奥泉光シューマンの指 についてのレビュー
No.78: 7人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

素晴らしい作品でした。

読んで良かった。と思えた1冊です。

戦争を知らない若い世代=主人公と設定し、
『戦争を知らせる』のではなく、あくまで『祖父の生涯を知る』事にして
主題をずらし、読者を入りやすくしたストーリー構成は巧いと思いました。

自分自身、主人公と同じで祖父はどんな人だったのか。
ミステリ小説としてどんな仕掛けがあるのだろう?
なんて思いながら本書を手に取り読み始めましたが、
ものの数十ページを読んで意識や考え方がガラリと変わりました。
良い意味で別物です。

ページが進むにつれて言葉でうまく言い表せない
たくさんの気持ちが芽生えました。
読了後に自身の考え方や意識の持ち方まで
響いてくる作品です。

これは本当に良い作品でした。
永遠の0 (講談社文庫)
百田尚樹永遠の0 についてのレビュー
No.77:
(4pt)

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人の感想

狂気の物語という設定を踏まえて読んでいたので、
不快感は特になく普通に読めました。
表現やミステリとは異なる内容が
好みとは違うものでした。

▼以下、ネタバレ感想
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佐藤友哉デビュー20周年記念復刊企画 フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (星海社FICTIONS)
No.76: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

好みの設定ですが、惜しいところがたくさん。

クローズド・サークルでの推理ゲーム。
舞台としてはとても面白いです。

夏の館、冬の館にそれぞれ7名づつ閉じ込められ、
互いの館で連続殺人が発生する。
館同士はTV電話でコンタクトが可能。

問題は夏の館、冬の館の犯人は誰か?
1度のみの解答に対して、正解側の館の人々は賞金を獲得して生還。
解答を外したり相手が先に答えた場合は死が待っている。

相手の館とのコンタクトでの情報提供の心理戦や
少ない手がかりでの犯人探しは好みもあり面白かったです。

ただ、"極限"と名のつくほど緊迫した雰囲気は無く、
登場する人々の思考が感じられない為、
とても軽いゲーム遊びをしている印象を受けました。

ミステリ読みなれている人にはとても物足りなく感じると思いますが、
この系統が好きな人は楽しめる作品だと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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極限推理コロシアム (講談社文庫)
矢野龍王極限推理コロシアム についてのレビュー
No.75: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

この世界観は凄い・・・

表題の「独白する…」はタイトルが一品。
また、語り部が地図と言うとんでもない設定。

このミス1位かつ推理作家賞を受賞をしておりますが、
ミステリとは違う作品だと思いました。
では何であるか?と言うと答え辛い。
乱歩を読んだ時の感覚を思い出した気もしますが、
もう、こう言うジャンル。と言った独特な雰囲気を楽しみました。

短編集に収録されているその他の作品は、
暴力的でグロく、気持ち悪さと痛さを錯覚してしまう文体が健在。
これは著者の持ち味で強烈な印象です。
その土台の上で摩訶不思議な世界を覗き楽しみました。

どれも強烈な印象ですが、とくに
「Ωの聖餐」「怪物のような顔の女と時計のような頭の男」
この2作は設定から結末まで巧く構成されていて、
個人的にインパクト高で唸りました。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)
No.74: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

新宿鮫の感想

前半は舞台の新宿やそこに住む者達との絡みなど、
鮫島の硬質なハードボイルドっぽさがひしひしと感じましたが、
後半の鮫島には人間味や弱さが見え隠れし、
少し雰囲気を崩した印象を自分は受けました。
それが良さにもなりますが、
好みとしては硬質の雰囲気のまま浸りたかったです。

それにしても登場人物達はどれも印象に残る人々ばかり。
ちょい役を感じさせないぐらいインパクトが残ります。

好みの問題で点数は中間ですが、
とても面白く続きが読みたくなる良い作品だと思いました。
新宿鮫 (光文社文庫)
大沢在昌新宿鮫 についてのレビュー
No.73: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

晩餐は「檻」のなかでの感想

仇討ち制度や集められたメンバーの役割、
殺人者のトラや仇討を実行するヤギは誰か?
などなど、
面白くなりそうな設定が多く期待がいっぱいだったのですが、
読了してみるとあまり活かされていないのが
残念というより勿体なく感じました。

謎や仕掛けの印象が弱いため、
ミステリパートの仇討制度の作中作より、
作家は最後どうなるんだろう?と
オチが読めない小説家の日常パートの方が面白く感じられました。

とはいえ、仕掛けも面白く
個人的になかなか楽しめた1冊でした。

▼以下、ネタバレ感想
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晩餐は「檻」のなかで (ミステリー・リーグ)
関田涙晩餐は「檻」のなかで についてのレビュー
No.72: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

鬱屈した世界

世界観への惹き込まれ方が凄く、
読了後もズシンと重く印象に残る作品でした。

好みで言えば苦手な方なので点数低くしていますが、
爽快感とは無縁で、鬱屈した感じが突き抜けた傑作だと思います。

仕掛けも見事ですが、
明かされても、悲しさが漂います。
こういう印象を受けたのは久々でした。

▼以下、ネタバレ感想
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向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー
No.71: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

傑作でした。

舞台となる七海学園や先生達の紹介は前作を読んだ上での展開なので、
『七つの海を照らす星』を先に読んでおいた方が良いと思いました。

児童養護施設・七海学園を舞台に
子供達の独特な環境や悩みから生まれる日常の謎。

扱うテーマは一見悲しく感じるものですが、
どの話にも希望が描かれており、文章から厳しさと優しさを感じました。

ミステリとしても傑作でとても見事です。

▼以下、ネタバレ感想
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アルバトロスは羽ばたかない (創元推理文庫)
七河迦南アルバトロスは羽ばたかない についてのレビュー
No.70:
(4pt)
【ネタバレかも!?】 (4件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

六月六日生まれの天使の感想

記憶を失ってしまった女と、同室にいたゴムマスクの男。
この最初の謎の提示や主人公の女同様、
何が起きているか分からない世界に入りこんだ奇妙さは面白かったです。

この謎の気になる度合いから最後まで読みましたが、
構成が複雑化しすぎて読み辛かったのが残念でした。


▼以下、ネタバレ感想
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六月六日生まれの天使 (文春文庫)
愛川晶六月六日生まれの天使 についてのレビュー