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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数572件
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【ネタバレかも!?】
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著者初読み。結構面白かったです、不本意ながら。と言うのも、作品の完成度が低いと感じるんですね。文章、キャラ設定、ストーリー展開、隠された秘密からラストの真相まで、全てが緩い。途中、サスペンスで息が詰まるとか、謎が明かされて茫然とするとか、全然無かったですから。だいだい気付くでしょう?マスクしてても、メイクしてても。おかしいよ絶対。と、文句ばかり言いながら数時間で一気に読めて、結構楽しめたのが不本意だった、と言う訳です。多分一番良かったのは、スピード感かな。張った伏線を真摯に回収する作者の姿勢にも好感です。
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ストレートに不可能状況での犯罪。これぞ正に本格推理です。謎が解かれた時、実行する事が出来たのは確かにその人物しかいない、と納得出来ました。シンプルながら、見事に破綻の無いトリック。でも、それだけなんですよね。物語の魅力を感じ無い展開、最後には取って付けた様な動機と、隠されていた人間関係。作者はパズラーとしては評価出来ますが、ストーリーテラーとしては物足りないかなぁ。まあ、実質的にはデビュー作らしいので、シリーズの今後にに期待します。主人公二人の関係がどうなるのか?には興味があるし。
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【ネタバレかも!?】
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それにしても面白かった。10点満点。1ページ目から意識不明の子供が出て来て、「伊坂、またか!」と、げんなりしましたが、読み進めて行くと今回は何か違う雰囲気。王子の洗脳講座みたいな部分は無論最低ですが、全体を通して思ったのは、本作はミステリーでもサスペンスでも無く、実はブラックコメディーと言うこと。だから誰が死んでも深刻にならないし、ふざけた会話も気にならない。最後は何とかなるんだろう、とニヤニヤしながら楽しめました。コレは大団円でしょ?前作を読んだのが2年前で、内容を完璧に忘れていたのが残念、ここは再読か。
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著者初読み。発売当時は新本格ブームをずっと追いかけていましたが、本作は何か違う気がして外してたんですね。「理系」と言うだけでまず自分の圏外に置きますし、何せ新作刊行のスピードが凄くて、コレは付いて行けないなと。それが20年経った今、知り合いに勧められついに手に取る事に。そして感想は、「とても面白かった!」です。ここまで不可能状況を設定されると、そりゃ真相が気になりますよ。数学的な話はほぼ理解出来ませんでしたが、まあ何となく分かったんで良しとします。後、コーヒーに煙草は必須です。超共感。
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敵は巨大な白羆、そして自然そのもの。いずれもしつこい、しぶとい。文章が少々読み辛いのと、馬鹿な人間の行動が馬鹿過ぎる気がしましたが、短めの作品なので一気に読めて楽しめました。改めて思いました、冒険小説には冬山がやはり似合う。
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【ネタバレかも!?】
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どシリアスに本格物を書く事にテレがあるのかな?特に1話目、3話目ではそう感じましたね。高評価の方が多いですが、やはり2話目が秀逸。メイントリックを考えてから、それが成立する状況を設定したのだろうとは思いますが、とても良く出来たストーリーで面白かったです。最後に鮮やかに一捻り加えてスッキリ終る、短編小説の持ち味を改めて感じた良作。文章も読み易いですし、おススメします。
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なんとも素晴らしい作品に出会った。絵画の知識が全く有りませんので画像を検索しながら読み進めましたが、便利な時代になったお蔭で余計に楽しめましたね。ミステリーとしては、隠された謎が少しずつ見えて来る展開にしても、先が気になるサスペンスとしても、そして一九八三年パートのラストまで、まずまずの出来と言うレベルかと思います。では本作の何をそれ程評価するのか?それは、作者の美術に対する情熱、ルソーに対する愛情、その深さをです。織絵やティム、そして作中作を通して、全編に渡りルソーへの想いが溢れています。打たれました。皆さんに是非おススメします。
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事件発生までは読むのが辛かった、つまらなくて。しかし、消失事件発生からは目まぐるしい展開で、引き込まれて結構一気に読んでました。それだけに色々分かってからは茫然。網川の事情?こんなもん分かる訳無い。ちょっと設定が強引過ぎ、結局はトリックの為のご都合主義でしか無いです。登場人物には全く共感出来ませんでしたが、作者は私と同世代の方なので、きっと自分が青春時代にもう興味が無いのでしょう。若い方なら楽しめるのかも知れません、各種ランキング上位の本格作品ですので、青春時代の苦悩に満ちた作品をお探しなら、止めません。
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第64回日本推理作家協会賞受賞作。中世ヨーロッパを舞台に、剣と魔法のが存在する世界で繰り広げられる本格推理です。思った以上に面白い。ファンタジー要素(魔法)により、動機を考える必要が無くなっているのが特徴的で、物理的に実行可能な唯一の人物を特定すれば良いと言う事になります。また、呪われたデーン人との戦闘シーンは結構な迫力で、この舞台設定にした意味がありますね。その上、その時の各人の行動が、最後の謎解き場面での推理の根拠となっています。謎解きから犯人の特定までの展開は好みが分かれるかも知れませんが(つまり犯人の正体について)、ラストシーンは気に入りました。良く出来た作品だと思います。おススメします。
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あとがきにすっかり騙され、著者初読み。80年代の冒険小説の雰囲気は全く無いですけど?なかなか思う様には行かないと言う事ですね。本作は全然ダメでも無いが、あまり面白くは無かったです。キャラクターはそれなりなので、アレンジしてドラマの原作に良いかも知れません。小説の出来としては、読んでいて今の状況や建物の描写が分かり辛く、もう少し文章のレベルアップが必要かと感じました。
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第49回江戸川乱歩賞受賞作。ゴールデンタイムでプロレスを毎週観ていた世代には、感慨深い題材です。ミステリーとしては少々隙が多いので、往年のプロレスファン以外は特に読まなくて良いでしょう。まあ、青春小説と言う側面もありますので、青年の成長小説として読むのは有りかも知れませんが。私にとっては結構面白い作品でした。
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とにかく読み辛かった。誰が何処で何しているのか全然分からなくて、自身の読解力不足を痛感した作品。たださすがに、戦争の悲惨さ、北極海の過酷な寒さは伝わりました。胸が熱くなる場面はいくつも有りましたが、面白かったとは言えないですね、読了までずっと苦しかったです。
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予備知識は無く、時間をかけて少しずつ読んでいました。日常の謎的な下町人情物短編集だと思っていたのが、3章くらいでやっと同じ殺人事件を追っている事に気づき最初から読み直す事に。なるほどこれはもう傑作じゃ無いですか!このミスも文春も1位だったんですねぇ。犯人当ての本格ミステリーとしては少々雑ですが、構成の見事な人情話として高く評価したいと思います。
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前作に引き続き面白く読めました。今作ではおっさん達の家族に焦点を当てた作品が多く、多少色合いが変わっていますね。これ以上続けるのは難しい(同じ様な話の繰り返しになる)のかも知れませんが、もっと読みたいです。
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すみません、ミステリーでは全く無いのですが、とにかく面白かった。図書館戦争を読んでで有川浩は合わないと思ったが、これくらいの恋愛要素の比重なら良いんです。物語の中で1年が過ぎるころ、それぞれの人間関係に少し変化が見られるのがまた好ましい。続編ではどうなるんだろう?続けて読みたくなりました。
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第145回直木賞受賞作。かなり面白かったですね。次々困難が襲って来るが、どんどん吹っ飛ばしていく。まぁ敵役がみんな間抜け過ぎ、若干緊張感に欠ける展開と、最後はすっかり丸く収まるのが予見出来る所は、良くもあるし悪くもある。とは言え、読後感がこんなに爽やかで気持ちが良いのだから、やっぱり文句は言っちゃいかんですね。プライド持てる仕事するぞ!って、何度か胸が熱くなりました。と言う訳でミステリーではありませんが、それでも良いと言う皆さん、最強におススメです。
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冒頭は被害者側一人称の殺人シーンで始まります。その犯行を自分が行ったと言う人物が7人おり、それぞれが全く同じ経験をした記憶を持っています。いったい何があったのか?、この幻想的な雰囲気に論理的な決着が付くのか?終盤までかなり面白く読めました。が、このトリック、動機、そして最終章、全てが私には「腑に落ちず」でした。この作品を傑作として受け入れられる度量が自分には足りない様です。
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【ネタバレかも!?】
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第153回直木賞受賞作。台湾を舞台にした青春、恋愛小説です。序盤で殺人事件が起きますが、ミステリーとは分類出来ないくらいそこに力点が置かれていない印象。それよりも、主人公のやんちゃぶりと純情ぶりに、そして祖父を思う気持ちに引きずられて一気読みでした。ただし、名前の漢字が読めないですねぇ。形で覚えるしか無かったです。重くて熱くてそして深い、良い作品でした。
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