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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数191件
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著者初読み。第21回『このミステリーがすごい。』大賞・文庫グランプリ受賞作。とにかくひっくり返す事だけに注力して、登場人物を皆サイコパスと造形し(動機が本人的な理由だけで良いからか?)、アンフェアギリギリの叙述トリックで突っ走った作品。そう言う作品なのでキャラや動機には文句は言えないが、どうやってその人の所在をを見付けたの?とか、どうやって死体隠したの?、とかは気になりましたけど。とは言え、「虐げる側」「虐げられる側」と言うテーマ?は一貫してましたし、新人賞への公募作ならば派手に気を引く物になるのも納得。
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教場シリーズ4作目。今回は色々異色だったが、風間視点で語られているので内面が分かるのには驚いた。また、生徒を篩にかけるのが仕事だったはずが、退校者を出さない事を課せられるのも新鮮な設定でした。しかし思ったのは、最大の魅力だった緊張感が無くなって普通の学園物みたいになってないか?、です。まあワンパターンからの脱却なのでしょうが、微妙な感じでしたね。ただ、ラストの一行はシリーズの流れとして良いオチ?になっていて、感動的だったと思いました。
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著者初読み。第63回メフィスト賞受賞作。はっきり言えば乗り切れなかった作品。そもそもパン屋さんは経営が破綻しているんだから潰れても仕方がない。その金銭援助をしている設定に最初から違和感を感じる。なのでこのスイッチは押しても押さなくてもどちらでも良く、特に緊張感を感じない。そして登場人物の大学生たちですが、中学生かと思う様な幼い思考の子供たちで全く誰にも共感出来ず。宗教の話も背景になっているはずなのに、取って付けた様なちぐはぐな印象を持ちました。と言う訳で、若者は楽しめるかもですが、年寄り向けでは無いかな。
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著者初期作品。ミステリを書こうとしてますので、殺人事件が何度も起きますし主人公が何度もボコられます(笑)。後、連作短編集だったからか、毎話飲みに行く場面が続くのは結構しつこく感じたかも。とは言え内容に関する感想としては、結構面白かったと思います。恋窪の立場にしては逆襲が上手く行き過ぎな感じはしますが、とは言えこれ以上は難しいでしょうからほど良い結果だったかも知れません。20年以上前に書かれた、初期作品らしい今とは違う若さや荒さを楽しむ作品だったと思いました。
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著者27歳、1977年の作品。著者の他作品で逸木裕氏が解説を書いている物が有るのですが、数多い山田作品の中で氏のフェイバリットが本作との事でした。誰が読んでも間違い無く面白い、超傑作、とのご紹介に釣られて読んで見ました。荒唐無稽な設定、ストーリー、キャラクター、バカミスならぬバカ冒険小説に最初は辟易したが、熱量が凄い。途中から段々と気になら無くなって、最後は楽しんでいました。細かい事は気にしない方には私もおススメします。ちなみに本作は第78回直木賞候補作。司馬遼太郎、柴田錬三郎らの選評は散々でしたけど…。
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著者初読み。前半の「13の秘密」は新聞記事等を自宅で読むだけで真相を見抜くと言う安楽椅子探偵物。一遍が非常に短くて推理クイズの様な作品集でしたが、時代が違うので納得出来るのもそうもでないのも様々。後半は初体験のメグレ警部物である「第1号水門」。1932年の作品を1963年に日本で出版した物だったので、とにかく翻訳が読み辛い。内容も暗くてどんよりした事件であり、しかもメグレはほぼ捜査も推理もしてない様に感じられる。なるほどこのシリーズは本格ミステリではないんですね、知らんかった。まあ人間ドラマと言う事かな。
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カエル男シリーズ二作目。前作読了後8年半経っていたので、内容をおさらいしてから読みました。なるほど正統続編として完全に繋がってました。犯人が全然分からなくて(それらしい人浮かばず)、最後は自分的には納得した様なそんなアホな様な微妙な真相では有った(笑)。まあテーマ的には、刑法第三十九条について考えよう、と言う感じでしょうから十分書いてはいましたけど。後、古手川の浅慮かつ直情振りには辟易した。最近のヒポクラテスシリーズではもう少し大人な感じもするので、若い頃の話という事かな。では続きは完結編の文庫化の後で。
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著者の作品は「ウェディング・ドレス」を読んで以来9年振り。家族がテーマの作品集で、まあ感動系と言う感じです。ミステリとしてはワンアイディアの短編ばかりなので、そこの評価がどうなのか、でしょうが、個人的には余り楽しめなかった。家族、特に親子関係を取り扱った物が多かったので、そこはそれなりに沁みる所も有りましたが、子供側の視点ばかりだったので親世代としては、親の心子知らず、って感想になるのかな…。
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著者デビュー作。時代や舞台に統一感は無いが、全てが少女を主題とした短編集。ミステリとしての仕掛けも各編に有るが、犯人当ての様な本格寄りと言うよりは耽美的で湿った世界観の物語を味わう作品集でした。皆川博子味も感じますが、比較するとまだ少し薄味かも知れません。著者の作品を読むのは三冊目でその中では一番面白かったが、自分の好みの真ん中を突く事は無く、やはり少し苦手な作家さんの様で残念。もう一冊持ってますが、さて…。
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著者初読み。一話目が新人賞受賞作との事だったが、物語は予想通りの展開で余りにも凡庸。これは参った、と思い読み進めていたら徐々に面白くなって来た。そして四話目、なるほどストックホルムか。これは予想出来ず意表を突かれてしまい、すっかり機嫌は直った。五話目で強引に連作短編集っぽくしてしまった様にも感じたが、ホラー的な結末はこれはこれで良かった。それにしてもやっぱり女は怖いなー、と、こちらこそ凡庸な感想で失礼いたしました(笑)。
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近年文庫書下ろしで活動されている著者が、久々に単行本で出した勝負作。勝負に勝って重版を重ねた作品を3年遅れで読んで見ました。正直言えば、文体、キャラ造形、ストーリー展開、どんでん返し、とクオリティは普段通りの出来でしたが、最大の特徴は著者の大好きな犬を物語の中心に据えた事。そしてそれがヒットの要因となった訳でしょうが、犬に興味が無い立場で読むと、愛犬家の凄い執着にドン引きする結果となりました。色んな立ち位置のキャラを出してバランスを取る努力は感じましたけど、その愛情の深さには恐怖を感じてしまいました…。
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ノンシリーズのスパイ小説。めっちゃくちゃな話。主人公ヴィクトリアが余りにもいい加減で、このキャラ造形と破天荒な行動を受け入れるのか拒絶するのか。で、どうだったかと言うと、結構慣れると面白く読む事が出来ました。米ソ首脳を巻き込んだ壮大な物語の設定からすると、計画も行動も相当緩くて、よくヴィクトリアを頼れるなぁ、と心配になります…。と言う訳で、緊張感の有るスパイスリラーでは無く、嘘つきでハチャメチャなヒロインを温かく見守るコメディとして読めば、それなりに楽しめると思います(笑)。
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垂里冴子シリーズ一作目。明るいキャラクターと軽い会話ですいすいと読ませる作品。なので、日常の謎ものかと思いきや結構重めに殺人事件が連発します。少々残念だったのは、雑誌連載を纏めた物なのか毎話同じ説明が繰り返されるので、仕方が無いですがややくどく感じた所かな。冴子さんが解く謎は、観察やちょっとした気付きで解決される物で、ライトな世界観に合ったライトな謎。面白く読めましたので、仲良し三兄弟の次なる推理も楽しんで行きたいと思います。が、冴子さんの婚期はまだまだ遠のくと言う訳なんですね…。
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