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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数119件
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著者初読み。70年前に書かれた古典SFミステリー。かなりの未来が舞台になっており、現在から見ても想像の付かない時代の話です。なので、逆に古く感じると言う事でも無くストーリーを楽しめました。今流行の特殊設定ミステリーとはすなわちSFな訳で、そう言う意味では非常に現代に合った作品なのかも知れませんね。人間とロボットのバディ物として、また推理が二転三転する正統派ミステリーとして、そして閉塞感漂うディストピア物として、色々な面から楽しめる傑作。
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作家アリスシリーズ。今作は本格ミステリーと言うよりも、ヒューマンミステリー。物語の半ばを過ぎるまで火村はほぼ登場せず、アリスの単独捜査が続く。この間は推理の材料を集めている期間になるが、ここが正直長かった。中之島の情景描写やホテルに関するうんちく、登場人物達の背景の説明等。じりじりと進んで行き火村登場から一気に加速、が本作の醍醐味で有るとは思うが、少々疲れました。とは言っても内容としては十分満足、とても面白かった。文章が良く読み易いし、このコンビは品が有って好き。シリーズとしては異色作ですけど、おススメ。
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上巻ではゆったりしていた物語は、下巻に入り展開のスピードを上げて行く。島民の対立の様子や、犯人捜しが丹念に描かれるが、あくまでも主題は主人公荒巻の若さである。情熱、正義感、後先考えない暴走…若気の至りと言えば、正にその通り。この周りを滅茶苦茶に巻き込む新米警官に共感出来るか、それとも事なかれ主義の先輩警官に共感するか、途中までは読んでいて複雑な心境でした。しかし、犯人が分かってからクライマックスまでの圧倒的な迫力、ラスト数行からエピローグに至る情感には、すっかり痺れた。私はこの作品、良いと思う。
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夏目信人シリーズ1作目。複雑な家庭環境を持つ登場人物が多く、やるせない気持ちになる短編集。それぞれの事件は、主人公夏目刑事の鋭い洞察力で鮮やかに解決する訳ですが、勧善懲悪でスッキリ、とも行かず重い読後感となりました。引き付けられ、引き込まれる話を読み進めて行くと、本作だけで一応の決着が付いています。今後シリーズがどの様に続いて行くのか分かりませんが、続けて追いかけたいと思います。多分これでも薬丸作品にしてはライトな方じゃ無いんでしょうか?。でも「オムライス」はキツかったかなぁ、んー、やっぱり全話苦しいか。
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法医昆虫学捜査官シリーズ第二弾。今作も面白かった。東京で起きた殺人事件と、福島の農村での青年の日常が交互に描かれています。どう繋がるのか?、そこは赤堀先生の活躍により、と言う訳です。読者が推理するのでは無く、探偵役と共に展開を追いかけて行くタイプの作品。隠された真相は想像出来ず、最後まで気が抜けなかった。少々強引だったり、偶然が過ぎる所も有りますが、目をつぶって気にしない様に。一番良いのは、人物が良く書けている事かな、と思う。主役も端役もどのキャラも印象に残る。だからまた次作も読みたくなる、ハマりました。
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いやー、面白かった。連作短編集ですが、主人公は毎回変わります。前の短編に出て来た人物の一人が、順々に次の短編の語り部となる形で数珠つなぎになっています。全て「私」と言う一人称で語られるので、最初は誰か分からない。読んでいると、あー、あの人か、と分かってきて、さてどんな話かな?、と興味が深まる様に上手く出来ています。各話は短めなのですが、隠された人間関係が明らかになる、と言う話が多く、読みごたえが有ったと思います。これは続けて読んでこそ面白さが分かる作品、短編集ですが細切れに読まない事をお勧めします。
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四国遍路をする元刑事夫婦の描写がメインで、ミステリーと言うよりはヒューマンドラマ。主人公の人生の悔恨を、遍路を通して新たな物へ再生する為の物語だと感じた。事件は小児に対する暴行殺人で有り、陰惨過ぎてそれを楽しむ事は出来ない。冤罪を自ら告発する事は現実的では無いし、ミステリーとしてはトリックも弱い。それに、出て来るのが皆良い人ばかりなのは最早ファンタジーですが、とても素直に、感動的に読了する事が出来ました。主人公夫婦に自らをダブらせて、後半に入ったこれからの人生を考える。私にとってはそんな作品、良作でした。
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「警官の血」の続編。前作は親子三代に亘る警察官一家の話だったが、今回はその最後の主人公だった安城和也と上司で有った加賀谷仁の二人の視点で物語は進む。麻薬密売組織の捜査と同時に、警察内部での手柄争い、縄張り意識についても子細に描かれ、警察小説として良く出来た作品だった。和也の心情は結構書かれているものの、加賀谷の内心は書かれていない。なぜ警察に復帰したのか、病院の描写に意味は有るのか、そして和也の事をどう思っていたのか。事件 の内容は割と単純で、本作は推理物では無く人間ドラマである。濃密な時間を楽しめた。
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阿南シリーズ第三作。作中で6年が経過し、更に性格も生活も変化が見られる阿南ですが、まだまだ普通の人にはほど遠い(笑)。前作で出会った探偵事務所の面々から遠く離れて、北陸でコンビニの店員をしております。そして、今回は事件に巻き込まれたと言うよりは、自分から積極的に関わって行った感じかな?。やはり親子の問題が根底にあり他人の介入が難しく、阿南は事件を通して自分の家族に思いをはせる。シリーズの色合いが鮮明に付いていると感じた。舞台はいつも冬だなぁ、本作がシリーズで一番好きな作品、出来れば多くの方に読んで欲しい。
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