ドゥルシネーアの休日



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初公開日(参考)2010年06月
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長編小説

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ドゥルシネーアの休日

2010年06月30日 ドゥルシネーアの休日

タンポポは主張している。自分が四人を斬殺したことを。そして、凶器を変えて犯行を続けることを。十年前の連続無差別殺人事件の模倣犯を追う捜査一課刑事・雪見喜代志。全寮制女子校の聖堂で天に赦しを乞うために祈り続ける罪人・山村朝里。死地をも厭わず数々の難事件と対峙してきた傷だらけの泥犬・藍川慎司。三人揃って怒涛の急展開。著者渾身の書き下ろし、警察小説×学園小説×活劇小説=未曾有の傑作ミステリ。 (「BOOK」データベースより)




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ドゥルシネーアの休日の総合評価:7.83/10点レビュー 6件。Cランク


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(7pt)

探偵の不在   ※遠海事件必読


 タンポポを遺体に添える連続殺人が発生した。それはある事件の模倣、正確にはタンポポではなく菊だったが一人の探偵によって終結した物語。それに気づいた一人の刑事は執拗に探偵の過去を付け狙う。
 少女は祈りを捧げていた。自身の行った罪に向き合い、どのような罰が自分に相応しいかを考えていた。小学生にて連続爆破事件を引き起こした彼女を警察に促したのはあの探偵だった。
 探偵の右腕は不死身だった。その生命力を生かして幾つもの難事件を力を持って解決してきた。彼に生きる意味を与えたのは紛れもなく彼女だった。
 この作品に探偵はいない。だが誰もが彼女のことを思っていた。佐藤誠に引導を渡した“月島凪”という名探偵を。

 舞台を遠海市にする一連のシリーズだ。連続殺人犯・佐藤誠を警察に突きつけた名探偵・月島凪に触れる。だが探偵自身が出てくることは無い。ドン・キホーテのドゥルシネーアのように思われるだけの存在なのだ。
 推理あり、サスペンスあり、バトルありの超絶エンターテイメントだ。舞台を同じくする作品群なのにどうしてこうも多種多様な面白みを出せるのか。最期の展開にはどきりとする。次は絶海の孤島で会いましょう。

 

りーり
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(5pt)

面白過ぎる

こんな面白いとは思わなかった。前作がハマらなかったので。でもこれは面白い。
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)より
4334772544
No.4:
(4pt)

トリックスターとしての名探偵

・・・月島凪のことね。
ああ、ついでに詠坂雄二なる捻くれまくったゆとり世代の希望の星的小説家にしてからが、やはり北欧神話におけるロキに成りたがってるみたいな印象・・・良くも悪くも狭義の本格ミステリ界において。

本作を本格ミステリではないと云う向きも少なからずありそうですが、一部ニッチな趣味、ひいては一部世代においては「本作品は紛れもないフーダニットなんです」。少なくとも自分は作者が仕掛けた暗号に気づけましたね・・・・ポー●ピアだったからさ(^^♪

彼氏の一ファンとして、詠坂雄二と波長が合う読者は極めて不幸な人種なんじゃないかと考えてます。100人いたら何人が共感できるのかな?ってくらいに。
これから先いくつの作品を上梓しようと、死ぬまで小説を書き続けようと、絶対に100万部を売らないし直木賞も受けられない世間的には無名の小説家詠坂雄二。
だから共感できるんですわ、シンパシーを感じる。
ま、個人的に彼氏の作品中特に好きなのは間違いないですね{ドゥルシネーアの休日}・・・厨二病(アドレナリン)全開。
因みに自分は、ゆとり世代じゃなく団塊ジュニアなんですけどな、酷いオチだ(苦笑
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)より
4334772544
No.3:
(3pt)

登場しない人物の過剰な神格化に違和感

ミステリや警察小説の雰囲気を見せたかと思えば,少女たちの壊れやすい内側を描き,
さらにはハードボイルドやアクションと,帯の謳い文句通りに様々な面を見せる展開は,
シリアスながらエンタメの雰囲気も漂わせており,こちら側を惹き付けるものがあります.

ただ,人や事件,物語に影響を与える『名探偵』と呼ばれる人物はまるで姿を見せず,
犯人をはじめ,多くの行動原理にもなる人物であり,主人公のような立ち位置でしたが,
その名が出るほどにモヤモヤとし,盛り上がるにつれて却って落ち着いて見てしまいます.

加えて,登場はないのに強い印象を残し,物語を動かすやり方は面白いと思いますが,
過去作でも名前だけ,それも一度の人物をあれほど神格化することに違和感は拭えず….

序盤に見られた刑事の,また中盤から終盤での信仰心に絡めた少女たちの心理描写も,
いささか中途半端に感じてしまい,特に後者については知識が無いためによくわからず,
一人の少女の巡る罪と罰と赦し,そして幕の引き方もゾッとはしますがスッキリしません.
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)より
4334772544
No.2:
(4pt)

独特の奇異に満ちた雰囲気を持つミステリー。

相変わらず、詠坂雄二のミステリーは独特で奇異に満ちた世界を創り上げ、独特の雰囲気を醸し出している。

過去の事件の模倣犯による連続殺人事件を捜査する刑事の雪見喜代志は、過去に難解な事件を解決した名探偵・月島凪の存在に行き着く。

『遠海事件』にも全く姿を見せずに登場した月島凪が、いよいよ我々の前に姿を見せるのか…

本作は、これまでの詠坂をの作品を踏襲しながらも、また新たな特異な世界と謎を創り出した一筋縄ではいかない作品である。
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)より
4334772544
No.1:
(4pt)

毒を含むがリーダビリティは高い

本作の主人公は、作品中には名前だけしか登場しない。
著者はその主人公の不在を「休日」というタイトルで表現している。
そして本作の木もは、その不在にある。

評価が難しい作品だろう。
本格ミステリという体裁の作品ではない。
しかし、これにはまぎれもなく謎があり、その謎に至るロジックがある。
ただし、その表現のされかたは少々分かり難い。

著者の前作は読後に本を蹴飛ばしたくなった。
アンフェアというわけではないが、悪い意味で読者の期待を裏切ったものだった。
それと比べると、本作における裏切り方は、随分とおとなしい。
しかし、相変わらずそこには毒が潜ませてある。
これまでの著者の作品よりもリーダビリティが高い分、それは良く効くかもしれない。
ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ドゥルシネーアの休日 (光文社文庫)より
4334772544



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