作家で十年いきのびる方法
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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覆面作家である鯨統一郎さんの素顔が垣間見える作品です、鯨ファンにはお薦めします。 | ||||
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「努力しないで作家になる方法」の続編。前作は主人公に感情移入出来無くていまいちだったのに、なぜか今回は滅多に買わないソフトカバーを購入。で、結果的には今回は面白かったです。本作は、執筆の苦労や将来への不安みたいな部分に共感出来、読んでいてストレスが有りませんでしたね。その当時の流行や話題が少し書かれているのも懐かしく感じ、著者の初期作品の紹介になっている部分も興味深く読めました。文学賞には縁が無い方ですが著作を出し続けられるのは、やはり独特の発想、読み易い文章などにファンが沢山いると言う事なんでしょうね。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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最初は文章の書き方などを期待していたのですが、読み進んでいくうちに職業作家として最も大切なことはなにか、と言うことを教えていただいた気がします。 作者はこの本を書くまで、40冊以上の本を書いてきたとのことです。 途中までは兼業(比較的自由のきく保険の代理店勤務)そして専業へ 一部、フィクションが含まれていると言うことなのでどこまでがほんとうの話かわかりませんが、兼業だったと言うところまでは本当なのかなとおもいます。 作家デビューしたとき懇意の専務に「おまえの強み(武器)はなんだ?」と聞かれて「ありません」と答えたら「もう、本を出すという目的は達成したのだからプロはあきらめろ」といわれたとのこと。ここはプロ野球など興行に共通するところなのでしょうが、それだけで飯が食えるのは一握りの厳しい世界です。 10年続けてこられた作者だからこのような本が出せたのだとおもいますが、ようは「商業ベースでもうけが出る本を続けて書いていけること。続けられること」が業界で生きていく最低条件だと思う必要があるなと感じました。 | ||||
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フィクションかと思い購入しましたが、読み進むうちにただの自伝と判明。全然面白くないし、文章シロウトかよ。 | ||||
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鯨氏のデビューしてから10年までの創作の過程をエッセイではなく小説にした作品。 まあ、内容はエッセイだが、鯨氏はエッセイは書かないという主義なので小説になっている。 適当に書き散らしている印象の多作の作品の質に大変ばらつきのある氏だが、意外というかまあ当然ながらこの10年は創作上の苦難や工夫の過程の10年だったというのが分かる内容だ。 読みやすい作品を心がけているという氏の文中の言葉通り本書も読みやすくあっという間に読める。 本書を鯨氏の作品を全く読んだことのない人が読んでどういう感想になるのかさっぱり分からないが、氏の著作を多く読んでいる者としては創作裏話的な興味もあり、面白く読めた。 | ||||
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苦節17年、執念でデビューを果たした著者による、10年に渡る虚実綯い交ぜの作家延命記。 作品、作家、出版社など、次々に実名で登場。 1998~2007年まで、その年に起こった重大事件を引きながら、作品を生み出した経緯、編集者との遣り取り、簡単な解説、奥さんとの会話などを、平易な文章で、テンポよく綴っている。 巻末に2015年6月までの著作リスト付き。 楽しく、すらすらと読めて、それなりに、はらはらもする。 編集者と二人三脚で作業を進める、小説の登場人物と作家の顔が重なるので写真は出さない、随筆、解説は書かない、締切厳守など、著者の矜持が窺える。 純文学、中間小説、エンタメという分け方には、かねてより疑問があったが、本書を読むと、歴然たるものを感じざるを得ない。 最早、当たり前の話ではあるが、純文学で生計を立てられる作家は、極々一部の幸福な方々で、エッセイ、講演、大学の非常勤講師、小説セミナーの先生とかを細々と続けて糊塗を凌ぐしかないのだと、つくづく思い知らされる一冊。 P229、“たぶん前代未聞の仕掛けだろう。読者が犯人パターンの新トリック・・・・・・。”とある、『パラドックス学園』。 中井英夫の『虚無への供物』、高原伸安の『予告された殺人の記録』、篠田秀幸の『蝶たちの迷宮』、辻真先の『仮題・中学殺人事件』等と読み比べてみるのも一興だと思われます。 | ||||
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毎年400人の新人作家がデビューし、同じ数の作家が押し出されて、消えていく。 デビューして10年後も残っている作家など、ごくわずか。 はたして、主人公の作家は10年後も生き残れるか、というお話。 まず、文章がとても読みやすい。 これについては、作中で、工夫している点を述べています。 ひとつは、句読点の打ちかた。 ひとつは、漢字の開きかた。 このあたり、小説の書きかた、というより、原稿の書きかた、として、アマチュアにも参考になるんじゃないでしょうか。 次に、作家として生き残るために、さまざまにあがき、工夫している姿に、共感を覚えます。 この、工夫していることがらが(上記の文章の点も含めて)一種の小説講座になっています。 ただ、7、8年目あたりになってくると、はたして10年生き残れるのか、という危機感が薄れてきて、少し退屈してきます。 それでも、小説家志望の人にとっては、一読して損のない本かと思います。 小説家志望でない人にとっては……うーん、どうでしょうか。 | ||||
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