金閣寺は燃えているか?
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今回も純文学作品を斬新な視点で切ります。 取り上げられているのは川端康成『雪国』、田山花袋『蒲団』、梶井基次郎『檸檬』、三島由紀夫『金閣寺』です。 『雪国』は主要人物の葉子が幽霊だった! 『蒲団』の本当の著者は花袋の女性弟子だった! 『檸檬』は文学界に投げ込まれた爆弾だった! 『金閣寺』は三島由紀夫の自決で完成した! という解釈が3人の掛け合いで述べられます。 前作『文豪たちの怪しい宴』と比べるとやや強引で、ネタ的に厳しいかもしれまん。 大量生産できるテーマではありませんからね。 作品には様々な蘊蓄がちりばめられています。 炎上する前の金閣寺は金箔ではなかったとか、川端康成と三島由紀夫の関係とか、田川花袋は文庫の解説で福田恆存から罵倒されていたとか、そうしたマメ知識も面白いです。 純文学作品をモチーフにした変わったミステリを楽しみたいひとのために! | ||||
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よく言えば安心安定で間違いない ネガはマンネリ気味でテーマが浅薄化してく事かな | ||||
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“雪国”では作品と云う実在と創作と云う非実在をわざと履き違えることで怪談と云う考察を成立させようとするが、一転“蒲団”はラノベの解釈にすべての物語は妄想だろうと締め括る。“檸檬”の考察の末に至る諦念と云う構築は見事だが、“金閣寺”を自害への布石と見なすには不自然さを否めない。三島が切腹に至ったその切迫感を作品の完結では割り切れない。だとしても作家や作品に纏わる蘊蓄は興味深いし、なんといってもバーテンダーみさきとの軽妙なやりとりに、重鎮曽根原教授の心中の乗り突っ込みずっこけには何度も笑い声をあげてしまった。 | ||||
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三人の登場人物によって、バーのなかで繰り広げられる文学談義。女性バーテンダーのミサキ、大学教授にして文学研究界の重鎮である曽根原、そして思いがけないロジックで、いつも定説や常識をくつがえしてくる客の宮田。川端康成『雪国』、田山花袋『蒲団』、梶井基次郎『檸檬』、三島由紀夫『金閣寺』の名作四作を、新解釈でイジリ倒しているのがおもしろい。各話のタイトルが名作映画のパロディになっているのも楽しい。ただ、同著者の『邪馬台国はどこですか?』に比べると、登場人物が一人少ないせいか、展開がやや平板で物足りなく感じた。もう一人二人ユーモアやアイロニーなどに長けた、にぎやかしの花火を上げてくれる人物を配置して、ブッ飛んだ作品にして欲しかった。『邪馬台国――』に比べると、やや地味にまとまってしまった印象をうけた。 | ||||
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