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夜行観覧車
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夜行観覧車の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全239件 221~239 12/12ページ
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最初に、この本はミステリーではない。高級住宅街に住む醜いプライドに凝り固まった人たちの物語である。 事件を起こした家族も、向かいに住む家族も、隣に住むおばさんも、全てにエリート意識が絡んできて、家族を バラバラにしていく・・・。そして最後にまとまるのだが・・・・。 帯に「家族」小説と書かれているが、家族の何を書きたいのかわからない。結末に驚きがある訳でもない。宮 部みゆきのように登場人物に感情移入ができるほど文章力がある訳でもない。 少なくとも実の娘を殺そうとした母親と娘が、ふたたび同じ家で住めるようになるなんてあるのか?殺人の動 機に嘘をついて(ネタバレで書けない)幸せが保たれるのか?不思議な小説だ。 | ||||
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最初に、この本はミステリーではない。高級住宅街に住む醜いプライドに凝り固まった人たちの物語である。 事件を起こした家族も、向かいに住む家族も、隣に住むおばさんも、全てにエリート意識が絡んできて、家族を バラバラにしていく・・・。そして最後にまとまるのだが・・・・。 帯に「家族」小説と書かれているが、家族の何を書きたいのかわからない。結末に驚きがある訳でもない。宮 部みゆきのように登場人物に感情移入ができるほど文章力がある訳でもない。 少なくとも実の娘を殺そうとした母親と娘が、ふたたび同じ家で住めるようになるなんてあるのか?殺人の動 機に嘘をついて(ネタバレで書けない)幸せが保たれるのか?不思議な小説だ。 | ||||
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「告白」の著者湊かなえさんの新刊です。 父親が被害者で母親が加害者。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。 遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。 と言う今回は家族をテーマしたお話です。 高級住宅地・ひばりヶ丘を舞台に遠藤家・高橋家・近所に住む小島さとこ、の視点で話が進んで行きます。 とにかく人間の嫌な面がこれでもか!と言うくらいにリアルに描かれています。 家族より自分の事しか考えない親であり子供 自己保身の為に考える言い訳、親切めいた好奇心でありお節介 中でも一番、見苦しく嫌悪感すら感じたのは癇癪持ちの遠藤彩花 しかしここまでこの本に感情移入出来るのは著者の人物描写の巧みさ故だと思う。 この本の中での唯一の救いは中傷ビラを剥がす鈴木弘樹とその姉、歩美の行為だけだった。 とにかく読んでいて不快感すら感じる内容なのだけど、一旦読み出すと閉じれない、 そんな引き付けられる1冊でした。 | ||||
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「告白」の著者湊かなえさんの新刊です。 父親が被害者で母親が加害者'。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。 遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。 と言う今回は家族をテーマしたお話です。 高級住宅地・ひばりヶ丘を舞台に遠藤家・高橋家・近所に住む小島さとこ、の視点で話が進んで行きます。 とにかく人間の嫌な面がこれでもか!と言うくらいにリアルに描かれています。 家族より自分の事しか考えない親であり子供 自己保身の為に考える言い訳、親切めいた好奇心でありお節介 中でも一番、見苦しく嫌悪感すら感じたのは癇癪持ちの遠藤彩花 しかしここまでこの本に感情移入出来るのは著者の人物描写の巧みさ故だと思う。 この本の中での唯一の救いは中傷ビラを剥がす鈴木弘樹とその姉、歩美の行為だけだった。 とにかく読んでいて不快感すら感じる内容なのだけど、一旦読み出すと閉じれない、 そんな引き付けられる1冊でした。 | ||||
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正直告白のようなドキドキ感はありません。複数の人物の視点から描写するスタイルはほぼ同じです。しかし登場人物の死への復讐が主なテーマの告白と違うのは隣人関係や家族関係がメインテーマであり、死はあまり深い意味は為していないように思いました。なのでサスペンス的な要素を期待されるのであれば止めておくのが無難だと思います。 | ||||
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この最新作、自分的にはものすごく面白いです。 僕は、本屋さんで購入したのですが、買って正解だと思いました。 | ||||
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高級住宅街での事件で、それぞれの家族が当たり前に抱えている黒い部分を描いた作品でしたが、個人的には評価は低い作品でした。結末も良く理解出来なくて、中途半端な感じを受けました。告白のイメージが、強すぎるのかもしれません。でも、それを考えてもこの作品は盛り上がりに欠けて、つまらないと思うのは私だけでしょうか? | ||||
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この最新作、自分的にはものすごく面白いです。 僕は、本屋さんで購入したのですが、買って正解だと思いました。 | ||||
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高級住宅街での事件で、それぞれの家族が当たり前に抱えている黒い部分を描いた作品でしたが、個人的には評価は低い作品でした。 結末も良く理解出来なくて、中途半端な感じを受けました。 告白のイメージが、強すぎるのかもしれません。 でも、それを考えてもこの作品は盛り上がりに欠けて、つまらないと思うのは私だけでしょうか? | ||||
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ネタバレにならない程度に書きますが、文章も以前より洗練され、内容に深みが出たような気がします。今までのやや上辺だけの思春期を取り扱った作品などと比べると、家庭問題がより掘り下げられて書かれています。ただ、引き込まれる展開はさすがなのですが、「告白」のようなサプライズは全く用意されていません。最後の方は雑な展開で、これで終わり!???というような中途半端な終わり方をします。終わり方がもう少し丁寧だったら、全体的には面白い本です。 | ||||
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先週のブログ、『「本」当におすすめ』コーナーで、 湊さんの「告白」を取り上げましたが、 やはりその小説の魅力に、はまりました。 わたしのブログは、ずっと、ビジネス書の書評ばかりだったのですが、 小説は、映画と同じで、そんなにしょっちゅうは見ないけど、 一度火がつくと、抑えられなくなるという感覚で、はまってしまうものです。 その火をつけてくれた湊さんのこの作品、 この6月の6日に出版されたばかりです。 巷では、映画の「告白」がランキング1位にいるということもあり、 平積みされていた駅ビルの本屋で、 最後の一冊をなんとか手に入れることができました。 いま「品切れ」中になっているようです。 さて本屋で手にとってみて、帯には、映画「告白」の松たか子の推薦文、 そして裏面を見ると、「父親が被害者で、母親が加害者」 高級住宅地に住む、エリート以下で起きたセンセーショナルな事件という、 「家族」小説ときました。 やはり買いましたね。 湊さんは、登場人物のそれぞれの視点で、同じ時間系列を描いていくのですが、 そこのある一つの事実、そして登場人物によるさまざまな真相を織り込んでいく手法は、 やはり「筆力」を感じるのです。 すてきなミステリー小説に出逢うと、なぜこういう発想が出てくるのだろうと、 感心してしまうのですが、やはりそれに共通するものを感じます。 この作品も、最後は救いようがない現実があるのですが、 その救いようのない現実を、それぞれが受け止めて、受け入れて、 そして強く生きていこうとする姿に、 本当の人間の真理があるのだということが、とてもわかるのです。 とても便利になった情報過多の現代の闇を、うまく剃刀で削ぎ取って、 文章にして紡ぎ出しています。 | ||||
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と 非常に失礼なタイトルを付けてしまいましたが 読んでいて まず湧き起こった思いがコレでした。 『告白』や『贖罪』に比べるとセンセーショナルな事件は頻繁には起こりません。 物語は広範囲に広がりをみせませんがその分、奥行きがあります。 よくコントロールされた筆致で静かにすすんでゆく文体にブレはなく 作者の確実な進化を感じます。 高級住宅地と呼ばれる高台に住む人々。 低い土地から憧れをもって眺めた高台はいざその場所に到達すれば また違った風景として目に映る。 抱えた問題とともに観覧車のハコに乗り込んだ『家族』という人々は そこから逃れることも出来ず揺れながら運ばれてゆきます。 今回も引き込みの素晴らしさは、群を抜いていて ぐいぐいと読者を引き込んでやまない序盤は 登場人物の『しゃべり』が非常に巧みで面白い。 なかでも最初に登場するキレる女子中学生のふてぶてしさは見事で おもわず引っぱたいてやりたくなるほどです。 家族というものの理不尽さ、なのにいつのまにか沁みついた一体感。 闇を背にキラキラと輝きながら回る観覧車の装丁と二本のリボンが美しい。 作者の俯瞰的な目が行き届いた秀作。 | ||||
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ネタバレにならない程度に書きますが、文章も以前より洗練され、内容に深みが出たような気がします。今までのやや上辺だけの思春期を取り扱った作品などと比べると、家庭問題がより掘り下げられて書かれています。ただ、引き込まれる展開はさすがなのですが、「告白」のようなサプライズは全く用意されていません。最後の方は雑な展開で、これで終わり!???というような中途半端な終わり方をします。終わり方がもう少し丁寧だったら、全体的には面白い本です。 | ||||
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と 非常に失礼なタイトルを付けてしまいましたが 読んでいて まず湧き起こった思いがコレでした。 『告白』や『贖罪』に比べるとセンセーショナルな事件は頻繁には起こりません。 物語は広範囲に広がりをみせませんがその分、奥行きがあります。 よくコントロールされた筆致で静かにすすんでゆく文体にブレはなく 作者の確実な進化を感じます。 高級住宅地と呼ばれる高台に住む人々。 低い土地から憧れをもって眺めた高台はいざその場所に到達すれば また違った風景として目に映る。 抱えた問題とともに観覧車のハコに乗り込んだ『家族』という人々は そこから逃れることも出来ず揺れながら運ばれてゆきます。 今回も引き込みの素晴らしさは、群を抜いていて ぐいぐいと読者を引き込んでやまない序盤は 登場人物の『しゃべり』が非常に巧みで面白い。 なかでも最初に登場するキレる女子中学生のふてぶてしさは見事で おもわず引っぱたいてやりたくなるほどです。 家族というものの理不尽さ、なのにいつのまにか沁みついた一体感。 闇を背にキラキラと輝きながら回る観覧車の装丁と二本のリボンが美しい。 作者の俯瞰的な目が行き届いた秀作。 | ||||
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先週のブログ、『「本」当におすすめ』コーナーで、 湊さんの「告白」を取り上げましたが、 やはりその小説の魅力に、はまりました。 わたしのブログは、ずっと、ビジネス書の書評ばかりだったのですが、 小説は、映画と同じで、そんなにしょっちゅうは見ないけど、 一度火がつくと、抑えられなくなるという感覚で、はまってしまうものです。 その火をつけてくれた湊さんのこの作品、 この6月の6日に出版されたばかりです。 巷では、映画の「告白」がランキング1位にいるということもあり、 平積みされていた駅ビルの本屋で、 最後の一冊をなんとか手に入れることができました。 いま「品切れ」中になっているようです。 さて本屋で手にとってみて、帯には、映画「告白」の松たか子の推薦文、 そして裏面を見ると、「父親が被害者で、母親が加害者」 高級住宅地に住む、エリート以下で起きたセンセーショナルな事件という、 「家族」小説ときました。 やはり買いましたね。 湊さんは、登場人物のそれぞれの視点で、同じ時間系列を描いていくのですが、 そこのある一つの事実、そして登場人物によるさまざまな真相を織り込んでいく手法は、 やはり「筆力」を感じるのです。 すてきなミステリー小説に出逢うと、なぜこういう発想が出てくるのだろうと、 感心してしまうのですが、やはりそれに共通するものを感じます。 この作品も、最後は救いようがない現実があるのですが、 その救いようのない現実を、それぞれが受け止めて、受け入れて、 そして強く生きていこうとする姿に、 本当の人間の真理があるのだということが、とてもわかるのです。 とても便利になった情報過多の現代の闇を、うまく剃刀で削ぎ取って、 文章にして紡ぎ出しています。 | ||||
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繰り返される大胆な展開の末、 予想外の読後感の悪さが待っているのが 湊さんの作品なのだ と思っていました。 しかし、今回は読後感といい、 語り手が三人称であることといい、 これまでにない、湊作品だと思いました。 世間は冷たいですね。 ごく普通の言動が 思いもよらず 人を傷つけていたり 怒らせていたり・・・ そういう面を表現するのが本当に上手ですね。すごい。 告白のように、人の悪い面だけを 徹底して描いた作品も良かったですが、 こういうのも、また、好きですね。 ps 本のヒモが2本ついてます。黄色とピンク。 あと表紙のデザインも素敵ですね。 そういうとこもいいですね。 | ||||
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「幸福な家庭の顔はお互い似かよっているが、 不幸な家庭の顔はどれもこれも違っている」と 書いたのは、ロシアの文豪・トルストイだけど、この小説も、そんな感じの話である。それぞれの 家庭が抱える不幸の顔があぶり出しされていく構成。湊作品特有の、章ごとに主人公、語り手が変わる 構成も板についてきて、語りの文章がずいぶんうまくなったなあと良い意味でびっくり。 経済的に恵まれた者しか暮らしていけない高級住宅街に家を構えている家族は、 外から見ればどれも「似通った幸福な家庭」に見えているはずだ、外側から見ると。 実際、この街に引っ越しすることになった少女は、物語の中で 同級生たちに「高級住宅街に引っ越してお嬢様になるんだ」と、その幸福を 妬まれていじめられすら、していた。 しかし、親の見栄と夢によって、転校を余儀なくされ、学力に見合わない 中学を受験させられることになった彼女は、不幸な少女となる。 また、隣の、余裕のありそうな医者一家でも、それなりに親子の葛藤は あり、ぶつかりあいもあり、そして、妻が夫を撲殺してしまうに至る。 更に、おせっかいで噂話だけを楽しんでる悪気のなさそうなおばさんも いつまでもひとりで二世帯住宅に暮らしていることを不満に思ってる。 そういう、その人なりの不幸や不満を抱えている人達が、医師撲殺事件を きっかけに、自分たちが幸せではないことに気づき、荒み、他者を傷つけて 自分はまだ大丈夫と思おうとしたり、人間の醜い面を次々と見せていく… そういう、いやーな小説です(この場合、いやーな、というのは褒め言葉!) | ||||
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繰り返される大胆な展開の末、 予想外の読後感の悪さが待っているのが 湊さんの作品なのだ と思っていました。 しかし、今回は読後感といい、 語り手が三人称であることといい、 これまでにない、湊作品だと思いました。 世間は冷たいですね。 ごく普通の言動が 思いもよらず 人を傷つけていたり 怒らせていたり・・・ そういう面を表現するのが本当に上手ですね。すごい。 告白のように、人の悪い面だけを 徹底して描いた作品も良かったですが、 こういうのも、また、好きですね。 ps本のヒモが2本ついてます。黄色とピンク。 あと表紙のデザインも素敵ですね。 そういうとこもいいですね。 | ||||
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「幸福な家庭の顔はお互い似かよっているが、 不幸な家庭の顔はどれもこれも違っている」と 書いたのは、ロシアの文豪・トルストイだけど、この小説も、そんな感じの話である。それぞれの 家庭が抱える不幸の顔があぶり出しされていく構成。湊作品特有の、章ごとに主人公、語り手が変わる 構成も板についてきて、語りの文章がずいぶんうまくなったなあと良い意味でびっくり。 経済的に恵まれた者しか暮らしていけない高級住宅街に家を構えている家族は、 外から見ればどれも「似通った幸福な家庭」に見えているはずだ、外側から見ると。 実際、この街に引っ越しすることになった少女は、物語の中で 同級生たちに「高級住宅街に引っ越してお嬢様になるんだ」と、その幸福を 妬まれていじめられすら、していた。 しかし、親の見栄と夢によって、転校を余儀なくされ、学力に見合わない 中学を受験させられることになった彼女は、不幸な少女となる。 また、隣の、余裕のありそうな医者一家でも、それなりに親子の葛藤は あり、ぶつかりあいもあり、そして、妻が夫を撲殺してしまうに至る。 更に、おせっかいで噂話だけを楽しんでる悪気のなさそうなおばさんも いつまでもひとりで二世帯住宅に暮らしていることを不満に思ってる。 そういう、その人なりの不幸や不満を抱えている人達が、医師撲殺事件を きっかけに、自分たちが幸せではないことに気づき、荒み、他者を傷つけて 自分はまだ大丈夫と思おうとしたり、人間の醜い面を次々と見せていく… そういう、いやーな小説です(この場合、いやーな、というのは褒め言葉!) | ||||
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