15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。

県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

疑惑の女性の周囲をとりまく、「噂話」の嵐 「あの事件の犯人、隣の課の城野さんらしいよ・・・」美女OLが惨殺された不可解な事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まった。

母と娘。二種類の女性。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

少女の死をめぐり、食い違う人びとの証言。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された── 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。

中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

両親の仇を、俺たちは流星に誓い合った--「兄貴、妹（あいつ）は本気だよ。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

猫を飼うふりを続けていた男の謎。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

「通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。たいへんだったと口に出せばいい。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

５２ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一頭だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。