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発火点
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発火点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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主人公の「俺」は子供のころに父親を殺された。以来、周りの人間に特別扱いされることにいらだちを覚えている。高校を卒業し、正社員になるのだが、不満が出てきてすぐに辞めてしまう。その後は定職に就かず、フリーターとして過ごす日々。 父親を殺したのは、沼田静夫という、父の同級生だった。 現在の「俺」の様子と過去の出来事が交互に語られる。そして「俺」は、沼田が釈放されたことを知る。 読んでいると、疑問が出てくる。なぜ主人公は父親を殺した沼田を「あの人」と呼ぶのか。殺人事件の真相はどういうものなのか。 父親が殺された、という過去のために「俺」の人生は全てがうまくいかない。少なくとも、本人はそう思っている。 「俺」はいつまでも、12歳の時のあの事件にこだわっているのだ。 そして9年が経ち、彼は再び故郷を訪れる。 普通のミステリーやサスペンスではなく、純文学に近い作品である。しかし、最後に事件の真相が明かされるので、一種のホワイダニット小説と考えることもできる。 事件の真相が明らかになっても、あまり意外な真相ではなく、驚きもショックもない。 この小説は、21歳の若者の葛藤と成長を描いた物語、と思って読んだほうがいいだろう。 | ||||
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子供の頃に父を殺され、真っ当な人生を歩けなくなった青年の再生への物語といったところだろうか とにかく主人公が自らの愚かな行動に自己嫌悪的な考えをしながらも、また似たようなことを 繰り返すという展開が延々と続き、読めなくはないがかなりだれる 過去の話もねちねちとしているだけで面白くなく、とにかく全体的に回りくどい 重要な部分だけくり貫いてこの作品を構成すれば、おそらく400ページくらいで綺麗にまとまるのでは ないだろうか 丁寧な描写がウリの作者とはいえ、この作品はやや失敗ぎみかもしれない | ||||
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真保裕一は大好きな作家の一人なので即買い。しかし、暗い。果てしなく暗かった・・・。真保氏の作品の中では、「密告」にかなり近い暗さだと思います。主人公がひたすら後ろ向きで重い。1冊丸まる後悔とつぶやきみたいなことになっちゃってるのは、回想録的な書き方だから仕方ないのかもしれません。でも話の展開はさすが、読み始めたら止まりません。ただ、ラストの言葉は、誰に向けて言ったの?はっきりしなくて、へ?こんな終わり方?とも思いました。 | ||||
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自身の家族に降りかかった事件により、斜に構えた(というよりそこら辺に転がっていそうな)性格を自覚する主人公。様々な出会いや経験を元に、事件を消化することで、自分自身を見つめ直していく・・・。作中「クズ」と様々な人から言われてしまう主人公。その「クズ」な様子が、延々と中盤近くまで、しかも私には似た内容で繰り返し描かれ、かなり辟易。ようやく抜けたラスト部の展開も、今一つ消化不良で、ちょっと困ってしまった作品です。散漫で中途半端な感じが、最後まで続いてしまいました。「小役人シリーズ」や「ホワイトアウト」などに非常にのめり込んでいましたが、「黄金の島」などもそうですけどどうも主人公が、個人的に物足りない作品が続いており残念。ストイックな主人公を描いた作品が読みたいのですが・・・。 | ||||
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現在の出来事と過去の出来事が交錯するように話は進んでいく。敦也自身が淡々と語っていく展開に少々うんざりする場面もあった。「平坦な道をただひたすら歩いていく。」読んでいてそんな感じだった。人の心に憎しみの炎を燃やす発火点。果たして、この作品に書かれているようなことで人はそうなるものだろうか?真実を直接つかめないもどかしさも残る。「読後すっきり」にはならない作品だった。 | ||||
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この作品は、12歳の夏に父親を殺され、殺人事件の被害者の家族として生きることを強いられた杉本敦也の成長の物語である。「被害者の息子」という好気の目にさらされながら、「父親を殺した男を自分が家に住まわせたこと」に罪の意識を感じ、殺人事件そのものにも疑問を持ち続けるものの事件を直視することを避け続けた敦也。しかし、転職や二人の女性との別れを経て、はじめて事件を直視することができるようになり、事件の真相を知ることで、10年以上抱き続けた壁を克服し始めるという、とにかく重いストーリーである。このように、本作品は、「成長」と「真相」という2つの事柄が重要となってくるが、とにかく、殺人の動機が薄い。「この事件の犯人が、このような些細な理由で殺人を犯すことが本当に!できるのだろうか・・・・」という思いを持ち、いつかどんでん返しがあるに違いないと期待しながら読み進めたが、とうとうどんでん返しはなかった。こういうわけで、今ひとつ納得ができず、読後も不満が残った。同様のテーマを加害者の家族の側から描いた東野圭吾の「手紙」が本作品と比べて面白くおすすめである。 | ||||
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父の殺された事件の被害者意識と傷を背負い生きていく杉本。長く続かない勤めや女性との関係、そして彼は父の死について調べ始める…とにかく暗くて苛々する真保とは思えないスピード感のない展開、腹立たしく読み続けた、ラストで一気にストーリーは進み、結局10年前の事件の謎解きの話だったのが解る、そこからは一気に読ませる展開、しかし前半もっと何とかならんのか、ラストは盛り上がった、前半が1/5の量なら4つ星 | ||||
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何故か真保裕一という作家の作品は、ぼくにとって好悪がはっきりしているところがある。『奪取』や『ホワイトアウト』など、娯楽性を追及した作品はドライに楽しめる部分があるのと、その道具立てや下準備にすごく感心したくなるところがあって、そういう部分でのプロ的な職人芸としての小説作りは大変に好きな部分である。 一方で『奇跡の人』『密告』などのどちらかと言えば深刻で暗く、煮え切らない主人公が腹の中に、ほの熱い塊のようなものを抱えつつ、どろどろと悩む内面形のストーリーとなると、途端に投げ出したくなる。 そもそもスーパーマンではなく小市民的な人間の造形に長けた作家だ。タフな悪党やでかい組織を相手に、いわゆるフツーのどこにでもいそうな人が大活躍したり意地を見たりする作品を書かせると、これはもう天下一品である。だからこそそういう作家がそういう主人公の内面に向かうと、何だかいろいろなものが萎縮する方向に向かい出すイメージでいっぱいになるのだ、ぼくは。 だからこの『発火点』のような作品はぼくは好きではない。文章力はついたし確かに巧い表現だなあと感心する部分はある。それでもこの主人公のように、青臭く、悩み、弱く、惚れた女性たちとしっかりとコミュニケーションも取れないでいる青年の日常を見ていると、その過去がいかに大層なものであろうと、ほとんど特殊な物語であるかのように思え、感情移入し難くなってくるのだ。 父が昔ある男に殺された。その謎は何であれ、その思い出を葬るに葬りきれず自分ばかりが曲がって生きてきた。まっとうに生きることができず、職を転々とし、人間同士のつながりを持ち切れず、ずれてきた。そういう主人公が、出所してきた父の親友兼殺人犯と再会する。女性たちと出会い、別れ、またいろいろなものに飢えてゆく。 ある意味よくできた青春再生への物語のようであるが、いったいそんなものをぼくは読みたいだろうか、と疑問に思わせられる。作者の真面目さが負担になるようなところがいやなのは、真保という作家が違う種類の小説でぼくを楽しませてくれたからである。どうも苦手だ。美しく、巧いロマンではあると思うけれどもどうもぼくには……。 | ||||
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中盤まで一気に読ませるが、なぜ父は殺されなければならなかったのか?その動機に説得力がない。 | ||||
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